③蚕の神社はいずこに~・・・ | 「小屋」へ行ってきます

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『秩父曼荼羅小屋』の管理人。大峯山龍泉寺大先達(修験道)。

神社に行くのにけもの道を歩いて20分
直登ですよ あれ?!ゼーゼー

突如けもの道が開かれて見上げたら、ひらひら白いものが目に入った。
おお紙垂(シデ)がひらひらしてるじゃないか
よく見たらしめ縄も見えた(酸欠中につき視界不良)
こういう木に直接縛ってあるしめ縄はけっこう好き。


着いたどー!

・・・あれ?

ちょっと想像してたのと違った


しめ縄は新しい


息を整えながら、よっく見てみる。
区長さんが言っていた、一番左が蚕の神社。
漢字がすごい(モノクロ写真にしてありますが読みにくいです)


蚕の部分が「神の虫」になってる!

天の虫なら神の虫でしょ的な?
昔の人の感性に感動感動

救世主区長さんの言うとおり
左は、蚕霊(こだま)神社
右は、古峯(ふるみね)神社
真ん中は、山の神様だけど何も書いていない。
何だろう?なぞです。

少し開けて、気持ちのいい風が通る場所。

修験道らしく祝詞と般若心経でお参り。

さらに奥にあるという場所にもレッツゴー。
5分くらいで到着。
おニューですね。


でも、おニューなのに
何にも書いてない。神社の名前も何もないので
とにかく謎。

きっと山の神様なんだろうけど。

方向的にはこの先が群馬県で富岡製糸場がある。
シルクロードか?


区長さんが教えてくれました。
「昔はここから見える向うの山までクワ畑だったんだ」


すごいなそれは・・・

それほど蚕の恩恵があったんですね。

ここの地域は養蚕で栄えた時代があって
「草の乱」という映画にもなりました。


本当に蚕は神の虫だと思います。

着るものを生み出し
食糧にもなり
絹で豊かな生活を与えてくれる

しかも人に害を及ぼすことは一つもなく。
(かぶれないし、へんな臭いとかへんな汁出さない、飛ばないし)

虫ひとつで衣食住の恩恵に与れる。
パーフェクト・ワーム 蚕。

だから感謝して神様としてお祀りする。
こういう感覚がある国に生まれてよかったな。


そしてもう一つ。
この謎の蚕の神社けもの道コースは
曼荼羅小屋のプチ修験道コースに決定!!ぱふーぱふーラッパ

片道20分のちょっとだけなのに
すごい歩いた感ありまっせー。




山を下りたら、救世主区長が待っててくれました。
やさしい・・・ぽ

でもね、いろいろ話ていたら
え?とかへー?とか、なるほど!!
がいろいろあって、その話はまた今度。
いつになるかわかんないけど・・・