埼玉県・三峯神社 その1/2 拝殿 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年4月7日 埼玉県秩父市三峰の三峯神社に参拝しました。

 

彫刻が多いため2つに分けて記載します。

  ・埼玉県・三峯神社 その1/2 拝殿

  ・埼玉県・三峯神社 その2/2 八棟木灯台など

 

由緒

三峯神社の名は、神社の東方にそびえる雲取山、白岩山、妙法嶽の三つの峰が美しく連なることが由来です。約1900年前に日本武尊が訪れた際、あまりに清く美しい風景に魅せられ、この国の平和と人々の幸せを祈り、国生みの神である伊弉諾尊・伊弉册尊の2神をお祀りしたのが始まりとされています。室町時代末期以降は関東天台修験の総本山として 隆盛を極めました。

 

三ツ鳥居  三ツ鳥居は明神型の鳥居を横一列に三つ組み合わせた独特な形式。

 

狛狼  狼は神の使いとされています。

 

随身門  元禄4年(1691)建立、現隋神門は寛政4年(1792」)再建のものです。

 

参道

 

拝殿  寛政12年(1800)の造営、平成16年(2004)に彩色などの修理。

 

中備に七福神  (寿老人の代わりに吉祥天が入るタイプの七福神)

 

鯛を前に置いて踊る恵比寿と唐子

 

囲碁を楽しむ布袋と大黒

 

画を見る福禄寿、書道をする唐子

 

双六を楽しむ弁財天と吉祥天、観戦する毘沙門天

 

唐破風下:司馬温公の甕割り

 

正面の欄間には鳳凰が彫刻されています

 

拝殿内部の欄間に鳳凰の絵

 

拝殿内部の格天井に草花の板絵

 

右面の欄間には鶴・亀が彫刻されています。

 

右面と左面の脇障子で、「竹林の七賢」
中国 晋の時代(三世紀後半)は世が乱れて、役人達には汚職がはびこり、腐敗しきっていました。七賢人はこれを嘆いて竹林に集まり、役人達のあるべき道徳性を説いて、世論の中心的存在となったという。

右面の脇障子:竹林の七賢人の内、3人

左面の脇障子:竹林の七賢人の内、4人

 

樹齢約800年のご神木

 

コメント:2004年に彫刻の彩色などを修復したため、色がクッキリとしています。