埼玉県・東山神社 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年4月23日 埼玉県入間郡越生町上野の東山神社に参拝しました。

 

由緒

東山神社は、多門寺の寺鎮守として祀られていた諏訪神社が明治45年(1912)に当地に遷って改称した神社である。現在は、上野一区の総鎮守となっています。

 

鳥居

 

拝殿

 

覆屋

 

本殿

 

右面の胴羽目:亀に乗る黄安仙人。
列仙伝という中国の道教にまつわる説話集で、70人の仙人たちの伝記が載せられている。その一人が黄安。黄安は中国前漢の武帝時代の仙人。家にいる時には三尺程ある大亀に乗っている。逸話に、今年で何歳になるかと聞くと、この亀は三千年に一度顔を出し、今まで五度頭を出しているので一萬五千歳と答えたという。長寿、永遠の象徴となっている。別名、盧敖。

 

背面の胴羽目:黄石公と張良
漢の高祖に仕える張良は夢の中で老翁と出会い、兵法を伝授してもらう約束をする。夢の中で約束した五日後に橋のほとりに行くと、老翁は既に来ており、「人に物を教えて貰おうというのに、先生より遅く来るとは何事だ」と咎め、また五日後に来いと言い去っていく。五日後、張良は正装をし早暁に行くと威儀を正した老翁が馬に乗って現れた。そして自らを黄石公と名乗り、履いていた沓を川へ落とした。張良は急いで川に飛び込んだが、大蛇が現れ威嚇し沓を取られる。張良はすばやく剣を抜き立ち向かい大蛇から沓を奪い返した。黄石公は張良の働きを認め、兵法の奥義を伝授しました。

 

左面の胴羽目:鯉に乗る琴高仙人。
琴高は琴の名手で、長寿の術で二百年も生きていたという。ある時、弟子に「龍の子供を捕まえてくる」と言って去って行った。弟子達は帰ってくると約束の日に群衆一万余人と共に河原に出迎えると、波が高くなり、琴高は二尾の鯉に乗って現れたという。

 

右面の脇障子:猩々 (扇を持って踊っている)
高風という親孝行な人物が、夢の告げに従って酒を商うと繁盛してお金持ちになりました。高風の店にいくら酒を飲んでも顔色の変わることがない不思議な客がいました。名を尋ねると海中に棲む猩々だと名乗りました。ある夜、高風は猩々と海岸で会う約束をしました。酒を持って海岸で猩々を待っていると、猩々が海中より現れます。そして、酒を飲み、無邪気に酒を讃える舞を舞います。猩々は酒のお礼として、高風に汲めども尽きぬ不思議な酒壺を授けたという。

 

左面の脇障子:猩々 (柄杓を持って踊っている)

 

右面の腰羽目:鳥、波と鯉

 

左面の腰羽目:鳥、波と蛸

 

 

東山天満宮(境内社)

 

本殿

 

右面の胴羽目:亀に乗る黄安仙人。
列仙伝という中国の道教にまつわる説話集で、70人の仙人たちの伝記が載せられている。その一人が黄安。黄安は中国前漢の武帝時代の仙人。家にいる時には三尺程ある大亀に乗っている。逸話に、今年で何歳になるかと聞くと、この亀は三千年に一度顔を出し、今まで五度頭を出しているので一萬五千歳と答えたという。長寿、永遠の象徴となっている。別名、盧敖。

 

左面の胴羽目:鯉に乗る琴高仙人。
琴高は琴の名手で、長寿の術で二百年も生きていたという。ある時、弟子に「龍の子供を捕まえてくる」と言って去って行った。弟子達は帰ってくると約束の日に群衆一万余人と共に河原に出迎えると、波が高くなり、琴高は二尾の鯉に乗って現れたという。

 

背面の胴羽目は無し。

 

右面の脇障子:猩々 (扇を持って踊っている)
高風という親孝行な人物が、夢の告げに従って酒を商うと繁盛してお金持ちになりました。高風の店にいくら酒を飲んでも顔色の変わることがない不思議な客がいました。名を尋ねると海中に棲む猩々だと名乗りました。ある夜、高風は猩々と海岸で会う約束をしました。酒を持って海岸で猩々を待っていると、猩々が海中より現れます。そして、酒を飲み、無邪気に酒を讃える舞を舞います。猩々は酒のお礼として、高風に汲めども尽きぬ不思議な酒壺を授けたという。

左面の脇障子:猩々 (柄杓を持って踊っている)

 

コメント:東山天満宮(境内社)に東山神社と同じ構図の彫刻があり、驚きました。