千葉県・大角稲荷大神 | 神社に隠れていたモノ

神社に隠れていたモノ

神社の彫刻を見て、何の物語か教えてほしいと思ったことがあり、調べた結果をブログします。タイトル「神社に隠れていたモノ」は覆屋の中にこんな素晴らしい彫刻が隠れていたのかという思いから付けました。

2022年6月27日 千葉県香取市大角の大角稲荷大神へ参拝しました。

 

鳥居

 

拝殿

 

本殿

 

右面の胴羽目:中国二十四孝 丁蘭  (左の黄色い人は壇の上にいて、祀られているように見えるため丁蘭とします。 漢文帝なら食事を一人で持ってくるだろう)
丁蘭の母が亡くりました。丁蘭は母の死を悲しんで母の木像を作り、生きている時のように孝行を尽くしていました。丁蘭の妻がある夜、母の木像の顔を火で焦がしてしまうと、木像は腫れて血が流れました。2日後、妻の髪の毛が全てなくなってしまいました。妻は驚いて何度も詫びましたが症状は一向に変わりません。丁蘭は木像を大通りに移し、妻に3年間詫びをさせたところ、一夜のうちに木像は元の場所に戻ったと言う。

 

左面の胴羽目:中国二十四孝 閔子騫
閔子騫は幼い時に母を亡くし、父が再婚して異母弟2人を産みました。継母は実子2人を愛しましたが、継子の閔子騫を憎んで、冬でも閔子騫には蘆の穂を入れた薄い着物を与えました。閔子騫が寒さに凍えているのを見て、父が継母と離縁しようと言うと、閔子騫は「母上が去られては、3人の子供は凍えます。私1人が凍えていれば、弟2人は暖かいのでどうか離縁しないで下さい」と言った。継母はこの言葉に心を動かされ、以後は実母のように閔子騫を可愛がったという。

 

背面の胴羽目は無し。

 

左面の脇障子:松?       右面の脇障子:鶴

  

 

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