船から降りる。

角を曲がる。

まっすぐ歩く。

ゆるやかなカーブ。

また、曲がる。

そしてそこまですたすたと歩く。

彼女は時計を見つめている。

彼女が最も必要としている、

未来を与えてくれる時計を。

僕は彼女の背中に話しかける。

今度はどんな未来をくれるんだい?

彼女はゆっくり振り返り、僕をまっすぐ見て、微笑む。

 

ええ、悪くない未来よ。

 

 

おわり