一年目に予備校に通わせてもらったが何にもならなかった。

別段、勉強の仕方など教わらなった。

傾向と対策によって試験に出る問題しか載ってない冊子による授業を永遠とやられるだけ。

後にきずくがこれが大学生活の最短だ。

さらにいい方法は公式をパズルのように当てはめていくということ、それはひたすら勉強して気づく。

しかし、公式の神秘を。

それを理解している同級生がマジシャンのようであったし、公式を自力で導き出したという優等生は魔法使いのようであった。

僕もその世界を見てみいたいと。

その景色を眺めたいと。

公式を自力で導き出すのであれば、宇宙の真理を、僕の鼓動もすべて、想像できるのではないかと。

ただ、

 

若ければまだ伸びる

 

努力すれば目標は達成できる

 

という、法則を信じて、すべてを知りたいと。

高校時代はうつうつと、

予備校時はもやもやと、

ひたすら授業を聞いて真理を知ろうしていた。

しかし、とうとう予備校で人としての矛盾がうっ積し、人生がほころぶ。

学生としての自分が決定的に破たんした時だ。

センター試験を受けずに、団地の自宅に引きこもることになる。

それ以降は、大学に通うにあたって、自分が学生であるという自認を、一度も持つことはできなかった。

思えば、それ以降、社会的な身分など自覚するどころか、理解することもできなかったように思う。

大げさに言えば、社会的な自分を失った時期なのかもしれない。