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秋鮭も好きですが、秋酒も好きなdapandaです。
まあ秋に限りませんけどね('A`)

神前式では三献の儀(さんこんのぎ)といって、
新郎新婦が三三九度の杯を交わす儀式があります。
オスマン・サンコンさんとは関係はありません('A`)
この三献の儀、小中大の順で注がれたお神酒をそれぞれ3回にわけて飲むというものです。
ここで飲む御神酒、量は少ないですがその名の通りお酒なんです。

その時に撮影させていただいた新郎新婦、お二人とも全くお酒が飲めません。
お二人とも生まれてからビールをほんの一口ぐらいしか飲んだことがないとか。
どうやらお酒が飲めないのではなく、おいしいと思わないのだそうです。
まあ中学校の頃アルコールランプを飲もうとしていた僕にとっては、
想像も出来ないお話しです('A`)

でも嫌いな物は嫌い、身体に合わないとかもありますしね。
でも神聖な神前式ではそういった三献の儀という儀式があるんです。
この三献の儀、もちろんお酒が飲めない人のために「飲んだフリ」とか、
「水」に差し替える場合もあります。
しかしながら、お二人は「昔からの文化や伝統を大切にしたいから」といって、
通常の御神酒にて三献の儀をされることにしたようです。

神前式でこの三献の儀というのは3種類×2人で注いだり飲んだりと、
結構長い時間行われる儀式。
例え"一なめ程度"の御神酒でも、今までに全く飲んだことのない日本酒です。
巫女さんも新郎新婦に「無理はなさらないほうが…」と諭されますが、
お二人とも「いえ大丈夫です」と毅然とされています。

そんな中、神前式は始まりました。
祝詞奏上も行われ、いよいよ三献の儀です。
新郎新婦なみに僕も緊張しています。

巫女さんから御神酒を最初の盃に注がれ、くいっと飲まれる新郎、そして新婦。
そして次の盃にまた注がれ、くいくいっと飲まれる新郎、そして新婦。

カメラのファインダー越しにその姿を見ていましたが、
新郎新婦今のところ大丈夫そうです。
いつもの三献の儀と変わらず執り行われているようです。
と思った瞬間、新郎新婦をよくみると目の焦点が合っていません。
フラフラと目が泳いでいます。
そして三献目、盃を落としそうになりながらも、
全部飲み干し三献の儀は無事行われることが出来ました。

そしてその後は指輪の交換です。
指輪の交換なんですが、御神酒のおかげでそれどころではない様子。
ですが、気丈にも新郎はゆっくりと指輪をもち新婦の指にはめることが出来ました。
まあ中指でしたけどね('A`) 真ん中ぐらいまでしかはめられませんでしたけどね('A`)
まあそんな細かいことは、気にしない気にしないです('A`)
新婦から新郎への指輪も角度的に見えませんでしたがスマートに行われたようです。

そして玉串拝礼といって、玉串を巫女さんから受け取り神前にて玉串を供えた後、
二礼二拍手一礼をする訳なのですが、
フラフラ歩きながらと玉串を持ち供えます。
二礼二拍手一礼、残念ながら御神酒の影響で拍手する手は合わさっていません('A`)
まあその辺りの事情は神様ですからきっと察してくれることでしょう。

こんな僕もドキドキヒヤヒヤな神前式も無事執り行われました。
そしてなによりも頑張った新郎新婦に乾杯です('A`)
その後披露宴に入るまでに、
お水を大量に飲んで休まれてなんとか復活されました。
そんなお二人に「大丈夫ですか?」と声をかけると、
「御神酒を最初に飲んでから記憶がないんですよ…」
どうやら無意識で指輪交換とか、玉串拝礼とか行われていたようです。

新婦そんな中指の真ん中まで入って指輪を見て、
薬指にはめなおそうとされましたが、
「それも思い出ですから記念に撮っておきませんか?」
と声をかけるとにこやかに僕の前にお二人の左手が差し出されました。

なんと、お二人とも仲良く中指に指輪をされていました。
御神酒でフラフラする中、無意識にお二人とも中指に結婚指輪を入れていたようです。
しかも中指なので、半分までしか入っていません。

いやはや、仲が良いとはこういうことを言うんでしょうね(#´∀`#)