毎月1回、要介護の義母担当ケアマネージャーさんが、家に訪問されます。

義父の頃から合わせると、10年以上のお付き合いになりました。

最近は特に困っている事はなく、いつもとりとめもない世間話をしています。

 

突然、ケアマネージャさんがしみじみとした表情で…

 

「お義母さん、鬱(うつ)でいつも横になっておられてお話もできなかったのに、見ちがえるほどお元気になられましたね!」

 

「お義父さんはこだわりが強くて強くて、デーサービスやショートステイで施設をご利用の時は、正直大変でした。」

 

「たおたおさん、一人で本当によく頑張られましたね!」

 

 

義父は認知症でしたが、アルツハイマー型ではなかったので、

記憶力はしっかりしており、受け答えも(初期の頃は)問題ありませんでした。

ですので、周囲からの理解がなかなか得られませんでした。

 

周囲に理解してもらいにくい「前頭側頭型認知症」

 


当時義母は階段から落ちて大手術となり、退院する頃には鬱になっていました。

自分自身が心身ともに苦しかった義母は、義父が一番大変だった時の事をあまり覚えていないそうです。

それは、やむを得ないことだと思います。

 

しかし、ケアマネージャーさんは私が苦しかった時の状況をわかってくださっていました。感激で涙が出ました。

 

 

義父が亡くなって4年、介護で辛かった日々は遠い過去の事になっていきました。

義母がだんだん元気になってくれたので、余計にそう思えます。

 

 

日々、何もないわけではありませんが、

今こうして元気で落ち着いて生活ができ、中国語の学習を再開し、目標もできた事が本当に感謝です。