朝から秋を感じさせる雨がしとしと降っていました。今日は敬老の日。そんな記念日に入居者さん17人のアットホームなグループホームにお招きいただきました。この空間で太鼓の演奏をしても大丈夫だろうか…と少し気になったままスタート。心配は始まりってすぐにうち消えていました。入所者さんが聞き入ってくださり、手拍子で参加してくださったり…最後は皆さまと一緒に終えることができました。グループホームあいさん。実は男爵太鼓OBの中川さんが施設長をされており、この度ご依頼をいただきました。最後はご一緒に演奏することができ、古くからのメンバーは懐かしい思いでした。時がたっても、昔体にしみついたものはすぐによみがえります。また、あいさんでは石川啄木の朗読劇の挿入曲「あたらしき朝に〜君に与ふウタ〜」を演奏させていただきました。敬老の日ですから、聴いてくださる皆さまになにか感じていただきたくて……終わったあとの職員さんの感想が心強ったです。あいさん本当にありがとうございました。文:わかさあやこ
公演のお知らせ
<和太鼓朗読劇「石川啄木物語〜君に与ふウタ〜」>
10月12日@函館市文学館
「歌はわたしの悲しき玩具」「おれは死ぬ時は函館へいって死ぬ」・・・
そう書き残した歌人、石川啄木さん。
手紙、日記、詩歌を紡ぎ、和太鼓朗読劇として届けさせていただきます。
函館市文学館。直筆原稿のおそばで、ひともじ、ひともじをひろいます。
やまひある 獣のごとき
わがこころ
ふるさとのこと聞けばおとなし
遠くより笛の音きこゆ
うなだれてあるゆえやらむ
なみだ流るる
その笛の音は、どんなでしたか。
にんげんにも、根っこがある。
でも、引き抜いて生きる、さだめがある。
引き抜けないでしまった
心のさきっちょが、
ふるさとの土のなかで呼ぶから
涙が流れて、とめどない。
異土の土の上で
枯れそうな心を、潤してくれるのも、その涙。
啄木さんの歌や、手紙や、保存してくれと言い残した日記は、
その時は、自分のため、友のために書かれたものだったかもしれません。
でも、それは、いのちある誰かに、伝えたかった、わたしたちへの語りかけであるように思えます。
26歳で世を去られましたが、
いのちあった頃の1秒1秒を、歌にされました。
その走馬灯に、目をひそめたく存じます。
お待ち申し上げております。
宮城公演の稽古について、ご紹介くださりました。
大変有り難く存じます。
「農」ということが両町での公演をむすぶキーワードになりました。
道外での上演、ここで生まれた物語、喜びをもって準備してまいります。
記事はこちらでもご覧いただけます。
<【七飯】北海道ニュースリンク>
http://hokkaido-nl.jp/article/13249
地に足をねばりつけなくては、人も立っておれない。
大太鼓まで吹き飛ばす、浜風に驚いた。
空を埋める、大漁旗、かもめの聲。
第38回しかべ海と温泉(いでゆ)のまつり。
和聲アンサンブル・リオ5名、初構成での演奏でした。
造船界のリーダーだった龍吉男爵も歓びそうな
海文様の舞台に立って、
故郷を讃えて生きる方々の誇りに会って。
本当の恵みとは何だろう、
デパ地下やコンビニに無い何かが、会場にあふれていました。
その中で歌った和太鼓合唱曲「われゆく先に」。
”口の泡より腕の汗”。龍吉の、民衆への呼びかけの歌。
タオルを巻いたおかあちゃんたちや、
日に焼けたばあちゃんたち、作業着のおじちゃんたち・・
この歌の風景が、見えました。想像ではなく、目の前に。
運搬や誘導や、休まず手を貸してくださいました。
音響さんもMCさんも
いいステージにしよう!と笑顔で言ってくださり。
実家に里帰りしたような、そんな、なつかしい気持ちにもなった。
駒ケ岳にひっついてくらす家族兄弟として、
これからも、よろしくお願いいたします。
鹿部の盛田町長さん。
これからもよろしくお願いいたします。
去年大沼学園公演にも来てくださり、有難うございました。
七飯に帰ってくると、
駒ケ岳、
洗濯したての白い旗を振って
いつもの横顔で、待って居てくれました。
りさ
りさです。
先週に遡りますが、
今初めて担当させて頂いた「異世代音楽交流会」。
みなさん、初めての太鼓体験にもかかわらず、
本当に素敵な演奏でした。
ご参加くださった皆様有難うございます。
またこのような空間をもてますよう願っております。
講師として、師匠とご一緒した中で学んだこと、
参加者として、若輩年齢側として学んだこと、
さまざまありました。
世代を意識した交流と、
世代を意識させない交流、どちらを選ぶかという選択。
三昭先生からのプレゼント曲「相心(おもいみる)」の演奏。
過去の青年亡霊たちと明るく行進するような感覚になった。
始まりを作る、という歓びと覚悟、なくしてはならない歓びと覚悟。
参加者のおばあちゃま、演奏後のご感想。
むかし、神さまと仲がよかったころの村まつりを思い出した・・とのお話。
「神様と仲がよかったあの頃」ー
簡単な一言、でも私には、
決して見つけられない言葉だった。
その記憶あってこそ選ばれる一言の表現。
その瞬間に、個人が個人であることの尊さに打たれます。
ひとつでも多く聞いていきたい、そのような言の葉・・。
当日、定員をこえる方々とご一緒できたこと。
函館市文化スポーツ振興財団さん、
函館市公民館さん、ご参加のみなさん、
フォローくださった男爵チーム。本当に有難うございました。
そのまま夜は、定期練習。
三昭先生に、
七飯男爵太鼓創作会のご指導をいただきました。
アイドルのように軽快なステップを踏んでしまう前に、
田んぼの泥の中を歩くような経験をしたい、
こどもにさせたい。ーそう思いました。
今後もどうか、よろしくお願いいたします。
函館新聞さん、有難うございます。
北海道新聞さんも、ありがとうございます。