山は動く | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

おはようございます。

北陸、梅雨明けしました。

本格的な夏の到来です。

お庭にカサブランカが咲きました。

雑草が生い茂って藪化した中で、
なんて健気…。

このまま咲かせておいても
暑さにやられてしまうので、
全部切ってきました。

 

真っ白で大輪のカサブランカ。

リビングに飾りましたが、
家中、…2階まで、芳香が漂っています。

生花を絶やさない…、
この頃、気にかけていることです。

さて、カサブランカも素敵ですが、
さらに素敵なことがありました。

我が家には、
断捨離の防波堤がいる…という話は、
あちこちでしていますが、
その防波堤に変化の兆しが。

かつて私が断捨離初心者だった頃、
家族のモノには手を付けない…という鉄則を破り、
息子のモノを捨てました。

捨てたのは、
どこからどう見てもゴミなモノでしたが、
私がそう判断したからといって、
息子も同じだったわけではありません。

散らかった部屋を片づけてあげて、
私としてはよいことをしたと思っていましたが、
勝手に私物を処分された息子は、
面白くなかったでしょう。

以来、「俺がこの家の、
断捨離の防波堤になってやる!」…と、
最大の抵抗勢力になりました。 
 

あの苦い防波堤宣言から7年。

私も学び、
息子も少しずつ大人になりました。

部屋は相変わらず、
散らかり放題ですが、
引っ越しや一人暮らしを経験し、
モノとつきあうということ、
住まいを自分で管理するということが、
多少なりとも、分かったのだと思います。

そしてつい先日、
衣替えで彼の冬物衣類を
洗濯&クリーニングした際、
大きなクリアボックス2個を前に、
「こんなにぎゅうぎゅうに詰めたら、
服も傷むし、来期にもう着ない服があったら、
処分しない?」と言ってみました。

なにも期待はしていません。

試しに言ってみただけ。

息子の返事。



「いいよ。」



え?そんなにあっさり?

いいの?

…ということで、
その場で彼が抜き出した、
不要な服。
 
たったこれだけ?…なんて、
もちろん言いません。

だって相手は防波堤ですから(^^ゞ

ところが、もっとすごいことが起こります。

先週土曜日、
予備校に行く前に、
「俺、今日、帰ってきたら、
部屋、片づけるし、
ゴミ袋、用意しといて。」

もうびっくりですわ。え゛!

息子が、自発的に、
片づけようとするなんて。

どうも予備校の先生に、
夏休みの重要性と
勉強する時の部屋の環境について、
なにか言われたようです。

…これまではそんなことに、
耳を貸すような男ではありませんでした。

馬耳東風…とは、
君のためにある言葉だよね…ってくらいに。


そして帰ってきた息子は、
その宣言通り、部屋を片づけました。

山のような洗濯物。

ゴミ箱ではなく床に捨てた、
紙屑やお菓子の袋を集め、
飲みかけのペットボトルを処分し、
デスクの上のプリントやテキストを一掃。

「お母さん、雑巾ちょうだい」
…と言われた時は、
感動で息が止まりそうでした。


この日、彼の部屋からは、
45リットルの袋1.5個分のゴミが出ていきました。
(紙類が多いので、重い…)


山は動く。

断捨離の神は微笑む。

人は変われる。

防波堤に開いた小さなアリの穴は、
確実に大きくなって、
やがて堤は、崩れていくのかもしれません。

でもそれは無理やりにではなく、
最適な時に、最適なシチュエーションで、
起こるのでしょう。

私にできるのは、
やっぱり黙々と自分のモノと
向き合うことだけ。

そして毎日、ごきげんで過ごすことだけです。

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