HCUにあるベッド。

何か細工があるベッド。

枕状のセルに

何かのきっかけで、空気が入ったり抜けたりするみたい。

 

普通に考えれば心地いいとは思うんだけど、

この「何かのきっかけ」がわからない。

 

体勢によって変わるのか

試してみる。

 

横向きに寝てみる。

変わらない。

もう1回仰向けで寝てみる。

そしたら、腰のあたりのエアセルの空気が抜けた。

お尻が痛くなるので、

違う方向に横向きに寝てみる。

変わらないと思ったら暫くして肩辺りのエアセルの空気が抜ける。

肩が痛くなるので、もう1回仰向けで寝てみる。

変わらない。

暫く様子を見る。

でも変わらない・・・

 

なんなの、これ!!!

 

はっきりいって、このベッド気持ち悪い。

意のままにならないって、こんなに気持ち悪いものなの?

もやもやが止まらない。

これ重症者が寝るベッドなの?

重症だから気にならない?

 

HCUにいる間、このベッドで過ごすのかと思うと気が滅入る。 


 

~~~~続く

HCUのベッドの上に乗った瞬間、普通のベッドとの違いを感じた。

普通のベッドはフラットなのだが、このベッドはでこぼこしている。

でこぼこのぼこは一定間隔になっている。

 

これってどうやらエアベッド?

 

肘で押してみる。

感触はエアーが入っている感覚。

間違いない。

これは善さそうかも。

 

心地よい就寝を期待する。

 

少し横になってみてみると、

ある一部分が空気が抜けて、硬くなっていくように感じた。

 

「まさか穴が開いて空気が抜けた?」

 

空気が抜けたところは、もちろん固くなっているし、

でこぼこも発生しているのは、非常に心地悪い。

 

これ大丈夫か?

 

心地悪いので、横になっている態勢を

元に戻してみる。

 

すると、ブシューという音とともに

先ほど固くなっていた箇所に空気が入っていき、もとに戻った。

 

おおっ戻ってこれで元に!と思った瞬間、

違う場所の空気が抜けていく・・・

 

なにこれ?

 

さて、どうしたものか・・・

ねじ切ろうとしてもだめなら、

てこの原理でとれるようなもの。

だけど、鍬とか使っても根の力が強く曲がりそうだし、


 

その時、ふとニュースを見てみると

強盗の事件を扱っていた。

そのニュースの中で

比較的よくあらわれるフレーズが聞こえてきた。

 

これだ!

あれはかなり頑丈そうだぞ。 

あの鋳型で作った全て金属なら、 

ザクザクいけそう!

 

強盗どもは本来の目的でないけど、

こんな庭仕事に使ってあげるのが

本望ということ。

 

早速ホームセンターへ!

そして、売り場からそれを手に取る。

人生で初めてだ。

ズシンとくる重さ、

折れそうな雰囲気など1mmもない頑丈さが

手に伝わってくる。

 

これは使えそうだ。

早速庭の笹たちを一網打尽にしようか!


 

~~~続く

 

さて、どうしたものか・・・

ねじ切ろうとしてもだめなら、

てこの原理でとれるようなもの。

だけど、鍬とか使っても根の力が強く曲がりそうだし、


 

その時、ふとニュースを見てみると

強盗の事件を扱っていた。

そのニュースの中で

比較的よくあらわれるフレーズが聞こえてきた。

 

これだ!

あれはかなり頑丈そうだぞ。 

あの鋳型で作った全て金属なら、 

ザクザクいけそう!

 

強盗どもは本来の目的でないけど、

こんな庭仕事に使ってあげるのが

本望ということ。

 

早速ホームセンターへ!

そして、売り場からそれを手に取る。

人生で初めてだ。

ズシンとくる重さ、

折れそうな雰囲気など1mmもない頑丈さが

手に伝わってくる。

 

これは使えそうだ。

早速庭の笹たちを一網打尽にしようか!


 

~~~続く

HCUと書かれたドア。

あのドラマでよく見る

ランプがつくあの表示灯はない。

ただ赤い字ででかでかと

「High Care Unit」

と大げさに書かれてあった。

 

ドアの前でピタッと止まった移動ベッド。

 

いよいよ中に入る。

ドラマでよくある、重そうな扉が自動でガーと空く

ではなく、

看護師たちが手動で開けた。

 

中に広がっていたのは

オペ台ではなく、

ちょっと大きいナースステーションがあった。

 

そこを中心として、

ナースステーションからよく見えるように、各病室があった。

その一つの病室に入る。

部屋の中には仰々しい機械がいっぱいある。

酸素ボンベなんかもある。

 

移動ベッドから、病室のベッドに

複数の看護師に支えられながら移った。

 

ベッドに移動した直後、

ベッドに違和感を感じた。


 

~~~~続く

一通りの定型質問が終わった後、

「OK、移動しましょう。」

と。

 

さぁいよいよHCU移動だ。

どんなところなんだ?

と思いつつ

まだ妻から連絡が来ていないことを思い出す。

 

急いでスマホを持ち、電話をしてみる。

しかし繋がらない・・・

待ってても埒が明かない。

HCUに入ったら連絡取れないかもしれない。

 

ってことで、メールで連絡だけする。

 

看護士がベッドを移動仕様に変形させる。

自分も移動にそなえて、ベッドの上にかしこまる。

 

サポートの人が

「それでは」と言って離れる。

初めて、初めてあった人に下の世話になった人だ。 

「ありがとうございました。」と

お礼をする。

 

そして、複数の看護師とともに

ベッドが動き出す。

横たわりながら、冷たい廊下に入る。

先ほどはMRI検査で死にはぐったが、今は毛布が心地いい。

ベッドは、エレベーターに乗る。

ICUは入り口と直結したイメージがあって、

1階のイメージだったけど、そうではないらしい。

10階に着いた。 ずいぶんと高いところに。

窓からの眺めがいいのかな?

なんて思っていると、

あっというまにHCUと掲げられたドアの前に着いた。



 

~~~~続く

家の中ではおしゃべりな女の子。

 

初めての保育参観。

しかしその子は教室でずっと寡黙でいた。

 

先生がおはなししても、きょとんとしている。

お友達に話しかけられても、もじもじしている。

 

なかなかなじめてないのかな?

言葉がわからないって、つらいよね。 

 

ごめんね。

急に日本に行くことになったから、

フィリピンから来た女のことにとっては

過酷な状況だね。

ごめんね。

 

それでも先生やお友達もいっぱい話しかけてくれてるね。

そしてお遊戯では

一生懸命楽しみながら歌って踊ってたね。

 

 

 

きっと明日はいい天気

 

複数の看護師たちが、

カーテン内のエリアに入ってきた。

いよいよ緊急エリアからの移動か。

 

「今の調子はどうですか?」

看護士の一人が聞いてきた。

 

「痺れが強くなってきました。」

「そうですか。それでは」

と言った後、

「人差し指を鼻にあてたあと、私の人差し指にあててください。」 


 

またか・・・・

さっき聞いたばかりでしょ!

でもさっきは医師か・・・

いや、そういうことじゃなくて!

 

痺れアピールのため、次は大げさに遅くやってみる?

いやそれもめんどくさいな・・・

まぁいいや。

 

人差し指を鼻にあてたあと、看護師の人差し指にささっとあてる。

「目を見開いてください。」

「ベロを出してください。」

「両手をあげてください。」

「右足をあげてください。」 

「左足をあげてください。」 

ちょっとぎこちなくだけど、なんとかあげてみる。

そんな動作をしたけど、何かあるわけではなかった。

 

「いいですね。」

とか

「やっぱまだ痺れてますか?」

とかそんな会話はなく、単に事務的にこなしただけ。

 

これはたぶん上役に言われたことを

淡々とこなしているだけなんだろうな。

と10年間フィリピンで仕事をしてきた経験から

推測してみる。

 


 

~~~続く

実家に戻って気になったこと

庭にの所々に木の切り株が所々残っていること。

 

切り株で特に気にかかるのは

笹の切り株が幾つか残っていることだ。

笹の切り株は

鋭利になっていて、竹槍状になっているので

子供を庭で遊ばそうとすると、危険だ。

 

ということで、3月ころから笹の切り株の除去を開始させた。

 

何の知識もなく、えいやで取ろうとしたけど、

引っ張っただけではびくともしない。

そこで笹の切り株の周りを掘ってみたら、なんと地下で

茎らしきものが伸びている!

 

なので周りを掘っただけでは取れない。

ねじ切ろうとしても、茎が邪魔して取れない。

高枝切ばさみでねじ切ろうとしたが、逆に刃が

曲がってしまった。

 

笹は思っていたより厄介なようだ。

それも外に出ている部分ではなく、どうやら地中に

生えている地下茎が厄介だということに

気づいた。

これ、結構長くそして太い。

 

根こそぎとれるように、そして地下茎のにじきりに負けない材質でできた

そんなものないだろうか?

 

 

~~~続く

HCU
High Care Unit
「高度治療室」
と呼ばれ、ICU(集中治療室)と一般病棟の中間に位置し、
ICUほどの重症度ではないものの、一般病棟ではケアが難しい、
重症化や急変のリスクがある患者が入室する病棟です
とのこと。

まぁ大体予想どおりか。

ってことは、この先まだ痺れが強くなる?
それとも繰り返し脳梗塞が起きる可能性があるのか?
よくわからないけれど、そんなところか。

いずれにしても、暫くは手厚く見守られなければいけないという
状況はわかった。

サポートの男性が
「これから移動するみたいです。ただ私は一緒についていけないです。」
「わかりました」
そりゃそうだ。
サポートとはいえ、赤の他人がそんなHCUとかいう
ところに付いていけるわけないな。


ところで、うちの家族はどうなった?
もう病院に着いてから2時間くらいは経ってると思うけど、
来るそぶりがない。

電話をかけてみる。
反応がない。
準備してるのか?
10分くらい経ってかけてみよう。

10分後

やはり反応ない。

とやきもきしていると
複数の看護師たちが入ってきた。



~~~続く