生命保険はわかりにくい 「生命保険のカラクリ」 | フォトリーディング読書感想文

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算数生命保険のカラクリ (文春新書)/岩瀬 大輔

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日本日本の生命保険の世帯加入率は90%です。
ほとんどが生命保険に入っています。


私僕が大学卒業して就職した会社にも、生保の営業レディが保険の勧誘に来ていました。
当時、「男は生命保険に入って一人前」みたいな雰囲気がありました。
就職3年目に、内容も良く理解しないまま、まわりの人が入っているのと同じ程度の保険に加入しました。


Yen生命保険は標準的なモデルで、30歳で加入し定年まで払い続けると、1000万円程度の出費になります。
すごい金額です。
よくわからないのにこんなに多額の買い物を気軽にしていたのです。


本それから数年経つと、外資の保険の参入が始まり、
「生命保険は高い」
「見直しが必要」
といった内容の本や雑誌を目にするようになりました。

【遺族年金】 ⇒ 残された家族には、年金が用意されていて、例えば、子どもが独立するまで年額約100万円がもらえる。
【高額医療費制度】 ⇒ 標準的な所得層の人であれば、ひと月あたりの医療費の自己負担には上限は10万円弱である。例えば、ガンで入院して、治療費に300万かかったとしても、自己負担額は10万円が上限となる。

保険についての知識を知るようになって、生命保険に入っている意義は感じられなくなりました。
結局、解約してしまいました。



高生命保険は高いのです。
諸外国と比べても、日本の生命保険は比較にならないレベルにあります。
なぜか?
それは、たくさんの手数料を取りたい、儲けたいと考える生保の販売戦略のためです。
生保会社の営業職員の高い販売コストを賄うために、収益性の高い生命保険商品を売り続ける必要があるからなのです。



本本書は、業界を革新すべく、1年前、「ライフネット生命保険株式会社」を起業した経営者が書いています。
生命保険の仕組みが、詳細に書かれています。
今から保険に加入しようとする人、見直そうとする人は必読です。


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■保険にかしこく入るための7か条


1、 死亡・医療・貯金の3つに分けて考えよう
複雑なようにみえる生命保険も、「何のために備えるか」という観点からみれば、整理することが出来る。
ポイントは「生命保険がすべてではない」ということ。
国による保障、企業の福利厚生、共済などを上手に活用して、そこで不足する部分のみを補うようにしよう。

2、 加入は必要最小限、を心がけよう
手数料はきわめて高い。従って不必要な特約はつけず、期間は限定して加入するなどして節約すること。

3、 まずは中核の死亡保障を、安い定期保険で確保する
生命保険の基本は、残された家族のための保障です。子どもが独立するまでなど、期間を限定した「定期保険」に加入しよう。

4、 医療保険はコスト・リターンを冷静に把握して、好みに合ったものを選ぶ
標準的な医療保険は、払い込む金額と期待される給付金の倍率がそれほど高くない。冷静に払い込む保険料と期待できる給付金のバランスを良く見て選ぶべきです。

5、 貯蓄は金利が上がるまで、生保で長期の資金を塩漬けにしてしまうのは避けよう
他の金融商品と比べて手数料が高く、解約しづらい。したがって、現在のような低金利が続く間は、保険は保険、貯蓄は貯蓄で分けて準備すべきである。

6、 すでに入っていても「解約したら損」とは限らない、見直そう。


7、 必ず複数の商品を比較して選ぼう
ほぼ同等の保障でも、いまや保険会社によって保険料は大きな違いがある。したがって、事前にインターネットなどで情報収集した上で、必ず2つ以上の保険商品を比較するようにしよう。


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算数保険会社は、厚生労働省が設定した「完全生命表」という年代別の死亡率表を基準に独自の保険料を決めています。
日本の生保各社の用いている生保標準生命表の死亡率は実際よりも20%以上高いそうです。


¥この差が利益の大半である死差益をもたらしています。
高く設定すればするほど儲かるのです。
保険料が高いカラクリのひとつです。


プレゼント保険は命の値段も付けますが、特別なものではない、ただの商品のひとつです。
良く調べて、慎重に買いましょう。



目次

第1章 生保のGNP-義理・人情・プレゼント
第2章 煙に巻かれる消費者-誤解だらけのセイホ
第3章 儲けのカラクリ-生命保険会社の舞台裏
第4章 かしこい生保の選び方
生保をさらによく知るためのコラム集
ネット生命保険の可能性-あとがきにかえて