『世界一利益に直結する「ウラ」経営学』 | フォトリーディング読書感想文

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世界一利益に直結する「ウラ」経営学/日垣 隆

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ナイアガラ昨日、政府から「デフレ宣言」が出ました。
物価が下がっています。

50%引赤モノが売れないので、企業が値下げをして売っているためです。
しかし、価格を下げると、利益は減少してしまいます。
そうすると給与が減少し、また価格を下げる、いわゆる「デフレスパイラル」になってしまいます。
単純に価格を下げるだけの戦略は、自分で自分の首を絞めるだけなのです。


注意このようにビジネスで、当然のように行われていることは、場当たり的で、その場しのぎの戦略が多いのではないかと思います。
では、どうすればいいのでしょうか?
本書には、その答えが書かれています。


思う「自分は良い仕事をしているはず」
「この方法で間違いないはず」
そう思い込んで、一生懸命やるだけでは、結果には結びつきません。

ひらめき電球ノウハウ・戦略が必要なのです。


本本書は、作家・ジャーナリストである、日垣隆と経営コンサルタント・税理士である、岡本吏郎の対談です。
日垣さんの著作は最近よく読んでいる、好きな作家のひとりです。
「すぐに稼げる文章術」
「そして殺人者は野に放たれる」
岡本さんは中小企業を知りぬいたカリスマ・コンサルタントで有名です。

メモ2人の「儲けのアイデア」の事例が満載の内容です。


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・財務諸表が読めれば経営はうまくいくというのは、幻想なんです。

・すごく頭のいい経営者でも、架空の領収書を出すなど、考えられないぐらい幼稚になる。

・5000円と5万円の商品を並べておくと、5万円のもののほうが売れます。

・みんなが相手にしなくなったり、誰かが失敗したところを買うとおいしい。

・ボールペンを指先でくるくる回すノウハウが売れる時代です。

・まず、価格を上げることです。
 衰退産業のありがたいところは、まわりが寝ているので目立ちやすい。

・飲食店を3年でやめるのは正解です。

・ビジネスがうまくいっている経営者の共通項は、打ち手が多いことなんです。
 「これはこのくらいの期間で終わる」と決め打ちして、ドンドン次の手を打っていく。

・クレームを言う1割の客は、自分たちのエネルギーの5割を奪う。
 だからノルマとしてその1割を切りなさい。

・逃げない人、つまり現実を直視できる人は、全体の2割しかいません。

・人間というのは、困れば困るほど同じことを続ける生き物なんです。

・一番ありがちなNGは、断る理由を相手に言ってしまうことです。
 理由を言うと、立場が弱くなります。

・出すべきところを出さないのを「ケチ」と言う。

・過去の出来事とは独立して未来があるということ、過去の結果として常に未来があるというわけではないことを、人は「痛み」として知っておかなければならない。


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red teacher著者の日垣さんは、自分の子供に小学生のときから金銭感覚の教育をしているそうです。
「2時間以内にこのお金を使い切らなければ没収する」と2万円を渡します。
9割以上、つまり1万8000円から2万円、あるいは2万円以上を超えて(自分で補って)使うのはかまわないけど、1万8000円を割った場合には全額没収するのです。


時間時間制限を設けないと、子供は自分にとって何が必要で何が不必要かの判断を保留し続けてしまいまうそうです。
迷ってしまって、決断できないのです。
しかし、「2時間以内」と締め切りを与えると、がっちり買ってくるそうです。


ランキングこの方法で、自分の必要なものを素早く見極めて手に入れるスキルが身につくのです。
「優先順位」を決める最も合理的な方法が、時間を制限することで得られるということです。


必要教育もビジネスと同じで、考えるだけではなく、「実際に体験する」からこそ身につくものですね。




目次

はじめに 不況なんてKUSOKURAE! 自ら道を切り開いてゆくしかない 日垣隆

第1章 《間違いだらけの会計常識》だからあなたは儲からない
■頭のいい人は、財務諸表が役に立たないと知っている
■大きく現実からはずれている「税制のルール」
■頭のいい経営者が、税金逃れのときは幼稚になる
■男が逆玉を求める格差社会のおかしな実態
■1億5000万円稼ぐと税金1億円を持っていかれる
■納税を見込んでおかない人は破綻する

第2章 《価格常識のウソ》安売りは自分の首を絞めるだけ
■価格を上げて自分にプレッシャーをかける
■顧客満足につながる価格とは?
■「好きなことだから低価格」が絶対うまくいかない理由
■5倍から10倍の価格設定にしたらいい
■古い商品で新しい市場に切り込め

第3章 《資産づくりの勘違い》財産と思ったら負債だった!?
■お金は貯めるか流れを作るか、どっちがいい?
■迷ったら総取りできるお金を持っているのがいい 
■格安で売りに出された別荘は買いか?
■成功の証しだった高級外車を持つ意味
■不動産投資で儲けたかったら、普通に買ってはいけない
■不動産で儲ける人は「商売の原則」を知っている人
■莫大な金利を払い続ける気前の良さにはついていけない
■新築後の出費を想定した積み立て金のススメ
■「お金がお金を生む」売り文句を鵜呑みにするな
■本場のカジノで金銭感覚の教育をやってみた
■時間×力が経営のパワーになる
■舵を切るには時間で区切るといい
■方向転換は体力があるうちに行なう
■やめると、新しいものが埋めてくれる
■時間制限で買い物をする意味

第4章 《かけ算の経営戦略》衰退産業にこそチャンスが眠っている
■足し算からかけ算の世界へ行くには
■経済学の常識を破るネットビジネスの可能性
■ビジネスモデルを変えれば写真館も大繁盛する
■衰退産業はまわりが寝ているから目立ちやすい
■衰退産業は今こそ稼ぎどき
■まずは商売が成り立つ最小市場を狙う
■タクシー生き残りの分かれ目はリピーター
■何でもやってくれるコンシェルジュが求められている
■「自分が大好き」な人たちへのサービスが流行する
■時間を決めて、次の手をドンドン打てるか
■農業の起死回生には別次元の戦略が必要だ
■1割のクレーマーが5割のエネルギーを奪っている
■レスポンスが上がるとクレーマー率も上がる
■クレーマーを呼び込む人、上手に切れる人の違い
■クレーマーを切るには理由を言ってはいけない
■ネットがクレーマー培養装置になっている
■現代の殴られ屋「あやまり侍」

第5章 《経営者の資質》この社長なら会社は安心か?
■8割の人は自分を変えられない
■あなたは「自己成長モデル」の人か
■貯金をゼロにしても全く動じない人がいる
■資金の余裕がギャンブルの勝敗を分けている
■広告料が8倍に上がっても続けたほうがいい
■困れば困るほど「現状維持」の罠にはまる
■出すべきところに出さないのを「ケチ」と言う
■経営者が最終的に行き着くのは家族問題

第6章 《脱サラの落とし穴》格差社会で抜きん出るには
■「職業としての陸上選手」はなぜ成り立たないのか
■オポチュニティビジネスの甘い罠
■マクロの話が好きな人は問題解決能力が低い人
■サラリーマンの現状維持は幻想に過ぎない
■経営者の労働感では若い社員を生かし切れない
■税金のメリットで選ぶなら法人化よりLLP
■意外にこわいアウトソーシングというシステム
■世の中のボラティリティーはここまで高くなっている
■1店舗だけで勝負するのは大博打
■痛みを知らないから変なところで博打を打つ
■現実を直視できない人は生き残れない
■世の中を変えようとしてはいけない
■理想と現実の違いは、極限状況で試される

あとがき 日垣さんと対談した結果、私はもっと働きたくなった! 岡本吏郎


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