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戦争論〈下〉 (中公文庫―BIBLIO20世紀)/カール・フォン クラウゼヴィッツ

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クラウゼビィッツの「戦争論」は、中国の「孫子」と並んで西洋の最高の兵学書です。
「戦争論」をもとにして、「ドイツ参謀本部」は確立し、最強の軍事組織となったのです。
●現実の戦争は、政治に支配される
●戦術と戦略を区別する
●目的から逸脱した無駄な努力はしない
●同時に二つの目的は存在しない
●勝敗を分ける時機を見逃さない
●ロジスティクスとライフラインを常に確保する
クラウゼビィッツは、観念性は排除して、現実性を重んじました。
ある一定のルール、理論を組み立て、そのルールを戦史の実例にあてはめて検証しています。
机上の学問と実践、平たくいえば知識と知恵の対比の問題です。
また、手段と目的の性質を明確に区分し、その混交を戒めています。
■戦争について考える対象となる軍事力は5要素あります。
・精神的要素:精神的なものによってもたらされるもの
・物質的要素:戦力の量、編成、兵器の比率など
・数学的要素:作戦を行う方向など軍事行動の計算
・地理的要素:良好な視界を与え、火力をもって周辺の地域を支配できる地点、地形の影響
・統計的要素:物資の補給など、すなわち兵站(ロジスティックス)
■そのなかで、精神的要素が軍事行動に最も影響を与えるものとしています。
その要素としてこの3つを挙げています。
1、将軍の才能
2、軍隊の武徳
3、国民精神
1、将軍の才能
戦争に対する知識、知力、能力はもちろん、強固な意志、知性、実行力、機転を持った将軍の存在
2、軍隊の武徳
軍隊における統制のとれた士気や任務に全力をつくす軍人精神
3、国民精神
国民軍に対する一人ひとりの、国民軍としての自覚
戦略の実行において精神力は軍事行動すべてに大きな影響を及ぼします。
物質的要素のみに依存し、精神的要素を無視することは許されません。
輝かしい伝統の下に充分な訓練を積んだ実力のある軍隊が、
有能な指揮官の統率のもと、
誇りと自信とそしてやる気に満ち溢れて、
国・軍隊に愛国心、帰属意識を持ち、
その結果自己の職務、任務に強い使命感、忠誠心を持っていることです。
■これを現代風に読みかえれば、
① 企業トップの経営手腕
② 企業における自信、誇り、やる気
③ 社員の企業への忠誠心
「戦争論」は経営マネジメントの参考となり、指針となるものを持っています。
戦争もビジネスも困難に打ち勝つのは強固な意志とその統一が最も重要であるということです。
最後の切り札は精神力なのです。
「精神的な現象こそ真の金属の本来の武器に相当する」