
¥714
Amazon.co.jp
未来を案ずる心は不幸である
―――セネカ『道徳書簡集』
ポルトガル語に、「サウダージ」という言葉があります。
失われたものへの切ない思い、取り戻せない過去への慕情、追い詰められても得られない憧れのようなもの・・・・・複雑なニュアンスが籠められた言葉です。
ポルトガルの人たちは、落ち着いていて、穏やか。
そして、慎み深い心の優しさを持っています。
ポルトガルを訪ねる人は例外なく、彼らが醸し出す癒しに満ちた静けさに魅了されます。
「今日よりよい明日を求める」
だから、人は思い戸惑うのです。
よりよい明日を、より豊かな暮らしを、という際限のない欲望が人を苦しめます。
その思いから解放された人々は、どんなにしあわせなでしょうか。
あれが欲しい。
あそこに行きたい。
願望を持つのは必要なことですが、それが満たされないことを不幸と感じてしまう。
もっと欲しい。
もっと満たされたい。
欲望に追いかけられているようなものです。
「今日よりよい明日はない」
ポルトガルの言葉です。
ポルトガルの人々の心をあらわしています。
今日を満足して暮らすこと。
今、持っているものに感謝すること。
欲望に惑わされない自分を持つこと。
大切なことです。
目次
第一章 なぜ夢を見なければいけないのか
第二章 今日よりよい明日はない
第三章 スシが世界で流行る理由
第四章 ワインと女は古いほどよい
第五章 病気自慢の健康指南
第六章 掃除をするときはゴミを残せ