すべては足の親指から始まった! 「この6つのおかげでヒトは進化した」 | フォトリーディング読書感想文

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この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス/チップ・ウォルター

¥2,100
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「私たちはどのようにして人間になったのだろうか」はてなマーク


人間らしさを決める人間だけの特徴とは何でしょうか!?
それはどこからかやってきたのに違いないのです。


本書では、それを6つにしぼっています。

足の親指あし、手の親指グッド!、変わった形をしたのど叫び、笑いハロウィン、涙汗、キスキスマークの6つ。
どれも人間にしか見られない特徴です。


人間が成し遂げたことはすべて、もとをたどればこの6つの特徴に行き着きます。

そのひとつひとつが進化という道にできた分岐点のようなもので、
私たちは片方の道を歩き、ほかの動物たちは違う道を行った。

そこに私たちが人間特有のふるまいをする理由がひそんでいるのです。


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あしつま先

遺伝子が偶然に変異し、気候が変動し、ジャングルが後退し、山も動いた。
こうしたすべての出来事がすべて重なって足の親指が進化し、私たちの祖先は立ち上がった。
これが生きる上での大きな強みになり、新しい環境で生き延びることができた。
そして、直立二足歩行は私たちの外見を変え、社会観や行動の仕方、とくに他者と接するときのふるまい方を根本的に変えた。
新しい体を作ったのみならず、新しい心も形作ったのである。

右矢印立ち上がることで、地面を掴んでいた前足が自由になって、手へと変わることになった。
両手が自由になり、手の親指はほかの指と向かい合い、特殊な進化を遂げた。



グッド!親指

私たちの手と親指は、じつに器用にさまざまな仕事をこなすことができる。
手と親指の進化は、文字どおり私たちの心を変えた。
手と親指のおかげで私たちは外界を巧みに操作できるようになり、そうやって物体を操作することが、私たちの心を作ったのである。

道具を作ることは、脳を再構成することにつながった。
手が世界とやりとりするのと同じ方法で脳が世界を理解できるようになったのだ。
祖先たちの知性や、感情や対人関係は、豊かになり複雑になった。
身振り手振りでは足りない部分が出てくる。
人間らしさを獲得するには、さらなる変化が必要であった。

右矢印その大きな一つが「のど」の変化である。
直立したために「のど」が長くなり、咽頭の位置が下がったのである。



叫びのど

身振り手振りから発話へと飛躍できたのは咽頭のおかげである。
道具作りが、心の進化を促し、おそらくは最高の道具というべき言語を操られるようにさせた。
言語のおかげで私たちは心をひとつにして文化を作りあげた。
同時に、言語によって私たちは自己意識を得て、周囲の世界だけでなく自分自身を明確に認識できるようになった。

右矢印だが、言語という強力な武器をもってしても手に負えず、表現しつくせない部分がある。
そのコミュニケーション法は、やがて3つの素晴らしい行動へと姿を変えた。
「笑うこと」「泣くこと」「キスをすること」である。



ハロウィン笑うこと

私たちは一緒に笑うことで、自分たちが同じ仲間と一つに結びついていることを示している。
笑いとは、人も自分と同じように考えているのを確認する手段なのかもしれない。
普通の心の絆よりも並はずれて強い絆が、私たちの大きな救いになっていることが分かるだろう。
人類が笑いを進化させなかったら、今頃、全員が自閉症患者のようになって、自分の心の状態を周囲の人に合わせて調整できなくなっていたかもしれない。


汗泣くこと

どんな理由で泣くにしろ、泣いたあとは気持ちが楽になる。
泣くことで、一息ついて気持ちを立て直すチャンスが生まれる。
安定した状態を維持できるかどうかに生死がかかっている場合が、体のみならず心も楽にしてくれる。
私たちは一定した状態を保ちたいからこそ泣くのである。
泣くこともまた、生き残る戦術なのである。
安定を回復し、自分が快適と思える状態に戻って行き続ける。
そのための手段の一つである。


キスマークキス

キスは愛情と激情をひとつに溶けあわせて、人間ならではの経験を生み出している。
ほかの行動には無いやり方で人と人とを結びつけるのだ。
キスは愛への扉を開き、愛ほど素晴らしい経験はない。
この合理的で清潔な現代社会にあって、ときにキスが無分別で制御不能で非常に原始的に思え、それでいて温かく愛情深く心休まる思いをさせてくれるのは、このためだろうか。


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ずんぐりした足の親指あし、一見何の変哲もないものが、
一個の生物の未来を決めるなんて、とても奇妙な話です。

言語の誕生叫びが一大事件だったのは間違いないですが、
言葉だけでは心の奥底にある感情を表現しつくせません。

だから私たちは、キスキスマークをし、ともに泣き汗、ともに笑うハロウィンのです。


人間とは、なんとさまざまな要素が入り混じった生き物なのでしょうか!?

進化が作ったじつに不思議な作品です。

私たちがこれほど特別で、これほど人間的な存在になったのは、
進化の遺産と進化の新しい工夫が合わさったリサイクルからです。


進化は次のものを作ってきました。
現代は、それが高じて、ほとんど自分自身の安全を脅かすガックリほどまでになっています。
遺伝子を操作して、自分自身まで作り変えようとしている注意


人間は人間らしい進化をして欲しい走る人
そう願うだけですチョキ




目次

第1部 足の親指
第2部 手の親指
第3部 のど
第4部 笑い
第5部 涙
第6部 キス