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発売日:2009年3月30日
☆☆☆☆☆
自分たちのまわりにある"もったいない"を考えなさい。
そしてそれがどうしたら”もったいなくなる”かを考えなさい。
初めて書いた映画脚本「おくりびと」が、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞、コラム・小説の執筆者であり、オールラウンドクリエーターである、小山薫堂さんが書く、発想と創作の秘密を明らかにする一冊です。
この本の題名を初めて見たときは、物に関する「もったいない」か、と思いましたが、違う内容でした。
アイデアを生むクリエーターとして、企画をすることのきっかけとしての「もったいない主義」が書かれています。
物事を眺めるとき、感じるとき、気づくとき。発想するとき。
そのすべてに「もったいないからどうしよう?」が原動力になっています。
自分の頭を使わないことは「もったいない」。
「もったいない」と感じないと、すべてが当たり前になってしまう。
欲望がつのると人は不幸になる。
自分のまわりにあるものすべてが、「ありがたい」「もったいない」ことです。
健康で生活できることも同じく「もったいない」ことです。
当たり前のことに、もっと幸せを感じる視点を持つことも大切だとも書かれています。
感じないことは「もったいない」。
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この本の3つの「もったいない」
① 目の前にあるアイデアを拾わないのは「もったいない」
② 怒ること、嫉妬することは「もったいない」
③ 失敗をそのままにしておくのは「もったいない」
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・ どうすれば人に喜びを与えられるかを考えるとは、別の言葉にすると「思いやり」です。企画とは人のことを思いやったり、慮ったりすることでもあるのです。
・ どれだけ事前に価値を刷り込むかによって、物の価値は変わってきます。自分たちが世の中に送り出すものに対して、どれだけ価値を刷り込んで、どれだけ感情移入してもらうか。その方法を考えることが「企画」なのです。
・ 僕はカッカしていたご近所さんを見て、「確かに断水は大変だけど、そのせいでイライラするほうがもったいないな」という気持ちになりました。
・ もちろん、不安はありますし、嫉妬みたいな気持ちも起こります。でも、嫉妬していることもまた「もったいない」という気がしてしまうのです。そう思っていたって何が生まれるわけでもないから、そこにエネルギーを費やしてもしょうがない。
・ 失敗してはいけないと思っていない。失敗したら失敗したで、「これでよかったんだ」と思うクセがあります・・・・何か新しいことを始めて失敗したら、「神様がこの世界には行くなと言っているんだな」と解釈します。
・ 頼まれてもいないのに頭の中で勝手にプランを考える行為を、「勝手にテコ入れ」と呼んでいます。
・ 誰の人生も毎日が分岐点の連続です。でも、自分の目の前に分岐点があることに、なかなか気づかない人が多い。だから常に、日々「これが分岐点かな?」「これが沿うかな?」と思いなが、「これだ!」と思ったら、そこに飛び込む勇気が必要です。
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「もったいない」
僕は、そう書いた付箋を、仕事のパソコン画面の上の真ん中に貼っています。
仕事のことで、頭に来たり、がっかりしたり、イライラしたりすることがあります。
でも、嫌な気持ちになっても、状況は何も変わりません。
状況を変えるはずはありません。
同じ状況が何度かあると、「心を無駄遣いしているなあ」と感じるようになりました。
そんなことにエネルギーを使うのはもったいない。
「もっと、違うことに心を遣うではないのか?」
だから、「もったいない」を貼っています。
この本に書いていることと共通しています。
以前、書評に書いた「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」の内容も、同じようなことです。
「面倒くさい」
「もったいない」
この言葉のなかに、アイデアが隠されています。
考える力の原動力も、そして、自分を快適にするコツも隠されています。
この本から学んだこと
「もったいない」に気づくことは、発想力を養う格好のトレーニングになる
目次
プロローグ 「受付しかしない受付嬢」はもったいない
第1章 企画って何だろう?
第2章 ネガティブ・スイッチを切り替える
第3章 小山薫堂式アイデアのつくり方
第4章 幸せの閾値を下げる
エピローグ 地下鉄日比谷線で出会った二人の話
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則/本田 直之

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