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著者: 野村克也・田原総一郎
出版社:イースト・プレス
価格: 1500円
発売日:2009年4月16日
☆☆☆☆☆
「自分に投げられた球種とコースを記録してもらった。毎日試合が終わると、データを家に持ち帰ってね。
ボールカウントはストライク・ボールが、0-0、0-1、0-2、0-3、1-0、1-1、1-2、1-3、2-0、2-1、2-2、2-3の12通りある。
そのピッチャーは、それぞれのカウントで、どんな球種を、どんなコースに投げたか確認し、ピッチャーやキャッチャーの心理、クセなんかも含めて分析しようと考えたのです。自分はキャッチャーなのにどうしてそこに気づかなかったのかと歯がゆく感じました。
やってみて、驚いた。ちょっと調べるどころじゃなかった。70%~80%はこうだと次を予測できるような傾向がはっきり出てきて、これはおもしろいやと思った。」
これがいわゆる「野村ノート」である。
この発想と方法論、今では野球界では当たり前になっているが、考え出し、始めたのは、野村監督である。
「知」の人、野村克也、論客、田原総一郎。
「時代の乗り越え方」を熟知した2人が語り下ろした、困難に立ち向かうための「具体的方法論」が書かれている。
目次
第1章 野村流「再生力」の基本
第2章 人を育てる「再生力」
第3章 一流の壁を破る「再生力」
第4章 組織を立て直す「再生力」
第5章 ベテランを復活させる「再生力」
第6章 球界から見た日本社会の「再生力」
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野村監督の方法論
○問題解決には「奇策」よりも「原理原則」を重視せよ
○利を以って戦う
○「再生力」に必要な原理原則は、「信は万物の基をなす」
○「偽」が氾濫し、「信」が崩れれば、何もかも機能しない
○明日になったら今日は戻らない。時間を大切に使え
○「学ぶ」は「真似ぶ」ではなく「真似て考えること」
○いろいろなことに鋭く感じる力の原点は感謝だ
○「先入観は罪、固定観念は悪」
○「鈍感」こそが、人生最大の悪
○気づかせて、考え直させて、やらせて、自身をつけさせる
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■「知ってるつもり」が多い。
先日も、そう感じることがあった。
数人が集まって会議をして、上がってきた結果を聞いて驚いた。
状況や内容をよく知らないのに、ただ数字を眺めて、感覚で、判断をしているのだ。
当人たちは、自分たちがよく知らないことに気づいていない、そう自分たちが知らないことを「知らない」のである。
それでよく考えて、解決したと思っている。
「知っている」人が見れば、失笑する程度であるのに・・・・
■「知るは知らざるを知る」
好きな言葉である。
自分がいかに知らないことがたくさんあるか、を知ること。
知らないことがたくさんあるということが分かること、が本当に知っているということである。
■野村監督は「知っている」
その言葉で知ることが出来る。
こういう本を読むと、
「知ることに一歩近づいた」と感じる。