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著者: マッテオ・モッテルリーニ
出版社:紀伊国屋書店
価格: 1600円
発売日:2009年1月30日
☆☆☆☆☆
「多くの人は、熟慮していると思いながら、実は偏見を整理しているにすぎない」
「自分は正しい」と思っていませんか?
自分で判断すること、決めること、いろいろあります。
人は意識をしなくても、常に決定して行動をしている。
自分が考えているように運ぶと思い込む。
計算はきちんとしている、論理を働かせている。
無意識のうちに思い込んで、直感という手軽な方法で判断したり、決定したりしてしまう。
これが思考のバイアス(偏り)である。
脳には「トラップ」が存在する。
直感はどんな風に的をはずしてしまうのか?
その認知メカニズムを学べる本です。
前著「経済は感情で動く」に継ぐ、行動経済学の必読書である。
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思考のバイアス
コンコルドの誤謬
既に途中まで投資してしまったものを途中で再検討しようとしても、その過去の投資によって、将来の投資に対する認識が左右されること。
フレーミング効果
ある選択をするとき、その絶対的評価ではなく、自分の基準に当てはめて別の判断をしてしまうこと。
基準値の誤り
本来あるできや事象の発生頻度があるにも関わらず、個別の事象に与えられた規準を軽視してしまうこと。
偶然に秩序を見る
出来事どうしの間につながりを求め、そこに秩序や意味を見つけたがるため、現実を「謎めいたもの」として読んだり、迷信を信じたりしてしまうこと。
利用可能性
思い浮かびやすい事例と特徴を思い出し、判断や評価の基準にしてしまうこと。
アンカリング効果
はじめに見せられた情報が基準となってしまい、その情報をもとに物事を判断するようになる傾向のこと。
後知恵バイアス
結果を知った後で、あたかもそれを事前に予言していたかのように考える傾向。
ハロー効果
いったん自分の意見や態度を決めると、それを裏付ける情報ばかりを集めて、反対の情報を無視したりすること。
帰属のエラー、自己奉仕的バイアス
自分が成功すると、自分の内面に理由があり、失敗すると外部に要因を求めること。
願望的思考
起こってほしいと願っている事象の生起確率を高く見積もり、逆に起こってほしくないと思っている事象については低く見積もること。
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人は自分に都合よく考える。
何でも知っているし、大体間違いないと思っている。
思い当たることが多いのでは、、、、
人は言葉を得たときから、そして意識を持ったときから、それらに囚われて生きている。
基準を持った瞬間に、知識を得た瞬間に、良くも悪くも、それらに支配される。
思い出でさえも過去の秩序だったコピーではない。
それはむしろ、取り出すときに「作り上げられる」ものである。
直感の誤りは偶然ではなく、誰もが持っている認知プロセスから生まれている。
誤りを生み出す思考を認識することは大切だ。
「いかなる精神も、自分自身を考える力がなければ、十分な力は持てない」
自分自身を知れば、自分を守ることが出来る