溢れる情報の中で  ◎書評 「検索バカ」 | フォトリーディング読書感想文

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フォトリーディングで毎日2冊以上の本を読み、毎日1冊以上の書評ブログを書きます。  「読む読書」⇒「アウトプットする読書」 さまざまなジャンルの本を読み、ポイントを押さえわかりやすくお伝えします。

検索バカ (朝日新書)/藤原 智美

¥777
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著者: 藤原智美
出版社:朝日新書   
価格: 740円
発売日:2008年10月30日

☆☆☆☆☆ わかりやすさ(作家なので論理がきっちり整理されている)
☆☆☆☆☆ 新しい視点(ここまで深くは考えない)
☆☆☆☆☆ 読み応え(改めて再認識した)


 
『検索』は『思考』ではない

検索ウインドウに文字を入れ、Enter ボタンを押すと、情報が得られる。
そして、それを「コピペ」で貼り付ければ、出来上がり。
便利である。だから、失っているものはないか。
頭を使って考えていないのではないか。


「検索」の3つの課題
1)思考力の低下
2)情報による支配「クウキ読みの日常」
3)「考える力」を再生する

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情報依存(p35)
ランキング依存、人気者探しの状態になっています。その中で一番頼りにされているのが、検索といえるでしょう。株はもちろん、政治も今ではネットを無視しては始まりません。

「クウキを読む」(p36)
「検索の時代」と「クウキを読む」という現象は一体となって進展してきた、、、、検索で現代のクウキを読む、クウキを読むために検索する。そうした流れが今も加速している。

効率主義がもたらすもの(p215)
思考は空気と結ばれて、初めて「生きる」力になる。
空想すること、考えることは、生きていくうえで欠かせない時間です。それを現代の情報社会は、一つの無駄として削ることを推奨しています。それに惑わされて、私たちは効率一辺倒で自分の時間を組み立て、その結果、あせり苦しむ

自分の言葉(p218)
なぜ私たちは「考える」ことで「悩み」「苦しみ」から逃れられる、と思うのでしょう。私は「考える」ということが、自分の言葉を探り当てる営みだからだ、と思います、、、、、他者とのつながりの中で悩みを開いていくということもあります。誰かと私をつなぐのは言葉です。自分の言葉を探すのは、他者とのつながりの手がかりを求めることでもある。

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統計学の優秀な人をビルゲイツは必死になって集めているそうだ。
溢れ出る情報を統計し、その確率を解析することがこれからの情報社会の大命題であるようだ。

「確率的発想」の時代である。
数学的思考と言えば、痛烈に批判されている「金融工学」に近い。

そうして得られた最適な答えを目指して、みんなで「クウキ」を読んでいくのか。そして、みんな同じ価値観、同じ考えになる。

「人は言葉を話すようになった瞬間から、言葉により生み出される現実に捉えられている」
                                                 フロイト
これからは言葉ではなく、情報に捉えられようとしている。



でも、これからやるべきこと


『自分の言葉で喋る』




目次

1章 検索バカは、何を失くしたか
2章 クウキに支配される日常
3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
4章 不安定な「場」としての家庭、教室
5章 「予定調和」はいつ誕生したか
6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
7章 世間から露骨へ
8章 失われゆく「対話」と「議論」
9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
10章 沈黙の力
終章 生きることは考えること 

   

確率的発想法~数学を日常に活かす/小島 寛之

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