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著者: 松井孝典
出版社:岩波書店
価格: 1200円
発売日:2009年2月10日
★★★★★ わかりやすさ(前半は専門的、詳細過ぎる)
★★★★★ 謎解き(なるほどがたくさんあります)
★★★★★ 読み応え(現象は興味深い)
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問い
『隕石の衝突を防げるのか?』
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この本の内容
時は白亜紀末。メキシコ・ユカタン半島の沖合いに、突如、直径10キロメートルもの巨大隕石が落下した。大地を揺るがす激烈なインパクト。次々と押し寄せる大津波。恐竜を絶滅へと追い込んだ破局的な激変とは、いったい、どんなものだったのか。地球史上の一大事件を克明に再現した。
目次
1 プロローグ―アルバレスの仮説
2 隕石衝突の証拠
3 地層の語ること
4 津波のシミュレーション
5 地球への影響
6 その後の進展
7 エピローグ
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この本の3ポイント
1)隕石衝突で引き起こされる現象
2)隕石衝突の可能性
3)隕石からの回避
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津波の発生(p73)
瞬間的に深い穴が出来るというのが衝突の瞬間です。そのとき穴の部分やその周囲の海から水が流れ込んできます。周囲からの水の流入は一杯になった瞬間にとまるわけではありません。クレーターにどんどん海水がたまって、大きな水柱というかドームのようなものがつくられます。
今度は流出が始まります。この海水の流入、流出に伴って津波が発生することになります。
、、、、戻ってきた波によって立つ中心の波の高さというのは10キロメートル以上になります。
地球への影響(p84)
隕石の衝突によって、大量の破片が大気圏外に吹き飛ばされ、それが大気圏に再突入することで大気が一時的に数百度くらい加熱される可能性があります。そのために当時の森林がほとんど燃えてしまっても不思議ではありません、、、、
その当時地球上にあった植物の半分ぐらいは燃えてしまったのではないかと考えられます。
衝突による大気変化で一酸化炭素の発生による地殻変動(p91)
オゾン層が破壊されます。また、酸性雨のもとになります。酸性雨の元になるのは窒素の酸化物だけではありません。二酸化硫黄もそうです、、、、二酸化硫黄は成層圏に達すると水と反応して硫酸の液滴に変ります。要するにもやが作られることになります、、、、炭素の地球科学的、あるいは生物地球科学的循環を考えると、それは数百年から数万年にわたって継続する気候変動です。
隕石衝突の時間スケール(p103)
100メートルくらいですと数百年に一回、1キロメートルですと数万年に一回、10キロメートルぐらいですと数千万年に一回といった頻度になります。
衝突予測(p88)
1キロメートル以上の巨大隕石の場合、地球にぶつかるかもしれないというのは、数十年前からわかります。
隕石を防ぐには(p89)
太陽光を反射させるレンズをたくさん宇宙に並べ、太陽光を衝突する天体に集め、一部を蒸発させるというものです。ロケットのガスを噴出させ推進するのと同じことが、蒸発によって起こせるからです。
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隕石衝突から6500万年、地球は今の姿になった。
あらゆる現象を吸収して調和が生まれて、人類も生きられる環境になっている。
次の、隕石衝突による滅亡を心配するよりも、この環境を守ることを考えた方かよい。
核戦争による滅亡、人類が起こしている地球システムのモノやエネルギーの錯乱、乱用での環境破壊での滅亡の方が早いのではないか。
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この本から改めて感じたこと
『人類は地球を破壊する小さな隕石をたくさん落としている』
あと、北朝鮮のミサイルか、、、、、