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著者: ティム・ワイナー
出版社:文芸春秋
価格: 1857円
発売日:2008年11月15日
★★★★★ 中身の濃さ(情報、証言満載)
★★★★★ わかりやすさ(時系列になり、詳しい)
★★★★★ 読み応え(ズッシリ)
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問い
『CIAは最高の諜報機関か』
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読む前に
CIA
その言葉に力を感じる。
諜報機関を二十年以上にわたって取材した調査報道記者が、その誕生から今日までのCIAの姿を全て情報源を明らかにして描いた衝撃の書である。
真実の姿は?
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上巻の内容
【全米図書賞(2007年)】西洋文明史上最強の国・アメリカは、いかにして一級の諜報機関を作ることに失敗したのか。CIAの創立から60年間の記録。
トルーマン時代から、ケネディ、ジョンソン時代までを収録。
目次
第1部 トルーマン時代
・「諜報はグローバルでなくては」誕生前
・「力の論理」創設期
・「火をもって火を制す」マーシャル・プラン
第2部 アイゼンハワー時代
・「わが方に計画なし」スターリン死す
・「CIAの唯一、最大の勝利」イラン・モサデク政権転覆
・「爆撃につぐ爆撃」グアテマラ・クーデター工作
第3部 ケネディ、ジョンソン時代
・「どうしていいか、だれにも分からなかった」ピッグズ湾侵攻作戦
・「われわれは自らも騙した」キューバ・ミサイル危機1
・「喜んでミサイルを交換しよう」キューバ・ミサイル危機2
第3部 承前 1961年~1968年 ケネディ、ジョンソン時代
・「知恵よりも勇気」マコーンの辞任
・「長い下り坂の始まり」新長官、ラオス、タイ、インドネシア
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上巻の3ポイント
1)設立時の問題
2)組織の不全
3)ケネディの失敗と暗殺
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あきらかにまがいものの組織(p31)
ワシントンでは、アメリカの将来の諜報組織をめぐって争いが熾烈になりつつあった、、、、しかし、組織の要職に就こうとするものはほとんど残っていなかった、、、、残された諜報組織は、「見るからに粗製乱造、その場限りのもの」だった。「いつまで持つかも分からない、あきらかにまがいものの組織」ということになる。
秘密主義と民主主義の対立(p48)
「私はこの組織について真剣な懸念を抱いていた。仕組みとして、大統領も、国家安全保障局も、ほかのだれも組織が何をしているか知ることも出来ないし、統制することも出来ない立場に置かれている、と大統領に警告した」
大統領にも言わないことがある(p170)
長官も補佐官も海外の支局長も、自由に自分たちの政策を制定し、独自の作戦を計画し、その結果についての判断も秘密のうちに自分たちだけですることが出来た、、、、「大統領は知らない方が良かったのよ」
暗殺命令(p267)
ケネディ兄弟はそんなことは聞きたくなかった。二人はカストロを転覆させる迅速且つ静かな破壊工作を望んでいた。「やろうではないか」と司法長官が怒鳴った。「大統領は今すぐに行動を起こすことを望んでいる」
暗殺の失敗(p250)
CIAはキューバ進行へと突進した。「事態は強引に動き始め、制御が利かなくなった」
CIAはカストロを倒せないという事実をみとめようとせず、その作戦の秘密性などとっくの昔に吹き飛んでしまったことも分からない。
ケネディ暗殺(p323)
「(カストロの)暗殺計画を明るみに出せば、CIAの対面も、自分自身の体面も、大いに傷つく。それに実際問題として、キューバがこの暗殺を実行したのは我々のカストロ暗殺作戦への報復であった」
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上巻を読んで
CIAは、「外国の意図や能力に関する情報を入手し分析して、正確な情報を大統領に届けること」を求められる目的で設立された。
「陰謀をたくらむのは面白い。成功すれば自己満足が得られたし、時には賞賛を集めることもあった」工作員は、秘密工作に夢中になり、海外で派手に展開をした。それに反比例して、分析部門は軽視されていく。
秘密工作であるが故に、大統領でさえ統率不能になった。
組織力は減退、失敗の連続。
キューバ危機。
ケネディはCIAの秘密工作にもっとも取りつかれた政権であった。
そして、暗殺される。
CIAは重要な出来事を予見できなくなっていた。
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CIAの衰退
『陰謀は面白い。失敗しても隠せばよい』
下巻につづく、、、、