【ノルウェー幼児教育】スッと言うことを聞いてくれる魔法の方法 | 海外在住ママの育児と日本語教育☆彡

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2歳と4歳のママ。ノルウェーの幼稚園教師10年。ノルウェー人夫と国際結婚、ノルウェー在住。2024年から韓国に駐在。「楽しく☆彡」をモットーに、体験や遊びから学べるバイリンガル教育や幼児教育についてゆったり書いてます。

子供が物事が思うように行かなくて、怒ったり、イライラしたり、言うことを聞かないことってありますよね。

 

そう言う時、大人はどう対応したらいいのか。

 

そういうときこそ、何よりも大切なのは子どもへの「愛情」表現です。

 

では、子どもへの愛情表現とは具体的にどのようにすることなのか、いくつかポイントを挙げていきたいと思います。

 

 

 

 

①気持ちを一旦受け止めてあげる

【このワンクッション、すごく大事❣️】

例えば朝支度の時。眠たいから着替えたくないと子どもが言ったとします。ふつうなら「A. もうあと5分ででないと仕事に間に合わないし遅刻しちゃうから、早く着替えて!」と大人の都合をそのまま子どもに伝えがち。ですがちょっと待って。このセリフの前に、一言、子供を受け入れてあげるセリフを言ってあげるだけで、随分違ってきます。

 

たとえば、「B. そっか。今日朝早く起きたし眠いよね。だから着替えたくないんだね」という感じです。着替えなくていいと言っているのではありません。眠くて着替えたくないという子どもの気持ちをそのまま言葉にして、受け止めて理解してあげるんです。

 

これだけでも、子どもは大人に自分の気持ちを認めてもらってシェアしたことで、怒りや不満も半分に落ち着いてきます。そういう状態から、じゃあこれからどうしたらいいかを話すと、スッと聞き入れてもらいやすい状態になっています。

 

 それにAの方が近道に思えても、実は結局ぐずって言うことを聞いてもらえなくて15分くらい無理やり着替えさせるのに費やしてしまうのに対し、Bの言い方はすごく遠回りのようで、すぐ聞き入れてもらえる体制を作るので、時間の短縮にもなり、スッと行動してもらって5分くらいで終わるのでストレスもなく、一石三鳥‼️


 

 

②子どもの気持ちに一緒に寄り添う

これは①と同じようなことですが、とても大事なことです。子どもが怒っていたら、その感情に寄り添って一緒に感じてあげる。子どもが悲しんでいたら、その感情を一緒に感じ取ってあげる。「一緒に」というところがポイントです。

 

 

③その気持ち・感情を一緒に理解する

子どもの気持ちに寄り添ったら、その気持ちとはどんなものなのか、どうして起こったのか、一緒に理解していきましょう。そしてそれを言葉にしてあげましょう。

 

 

 

 

例えば、幼稚園の外で遊んでいてお片付けの時間。バケツやコップなどでせっかく作った砂場のお城を大人に片づけられて、教室に入りたくないといって怒っている子どもがいたとします。


その子への語り掛けはこのような感じです。

「せっかく作った砂場のお城を片付けられたから、怒っているんだね。

君の気持ちよくわかるよ。私だってきっと同じようなことがあったら怒ると思う。私と君で、一緒に解決しよう」

という具合です。

 

自分はどうしてこんな気持ちになっているのか、大人に理解してもらい、言葉にしてもらうと、子どもの気持ちはとても落ち着きます。「そうか、だから私は怒っているんだな」と理解できます。

 

こういう出来事が起こったら、気持ちがむかむかする。これを怒っているという。という具合に、大人に言葉にしてもらうことで、この気持ちを頭の中の「怒る」というカテゴリーに整理できるようになります。

 

そしてまた同じようなことが起こったら、「あ、この前のと同じように私また怒っているんだな」とわかり、どんどん気持ちの整理が上手になってきます。

 

 

 
この①②③の愛情ポイントで、問題の半分以上は解決です。怒っていたり、不満顔だった子どもの表情が見ていてもスッと変わるのが分かると思います。

 

そして最後に、どうしたらいいか一緒に考えて問題を解決していきます。

例えば朝支度の例で言えば、

「あ、あのお気に入りのピンクのユニコーンのトレーナー洗濯しておいたよ、今日それ来ていく?」といって一緒に手をつないで洗面所に向かって着替えを手伝う。

 

 

 

砂場の例でいうと、

「どんなお城を作ったの?」と聞き、「こういうの」といってその子が片付けた箱に入っている、お城に使ったバケツなどを私に見せてくれて、「これかあ、素敵だね」と言うとその子はニコっとしました。「じゃあそろそろ一緒に教室に入っておやつをたべようか」といって手をつないで教室に入りました。

 

気持ちを認めて一緒に理解してあげるだけで、イヤイヤと駄々をこねて言うことを聞かなかった子どもたちが、スッということを聞いてくれる。本当に魔法のような方法です。

 

是非お試しあれ!ハート