英国王室の結婚式の様子をある番組が取り上げていましたが、その中でコメンテーターが「何で指輪の交換じゃなくて、新郎から新婦に一方的に贈られるだけなの?」と発言していました。
私は、自身が海外で生活を始めた頃は、周囲の既婚者は若い人以外、結婚指輪をしていなかったのを見ているので、イギリス王室は「古き良き時代への回帰」を目指しているんだなと勝手に解釈しましたが(^_^;)
その後調べてみたところ、やはりイギリス人にとって、男性の結婚指輪はネックレスやブレスレットと同じく、大陸からやって来た比較的新しい習慣で、元々は「夫の妻に対する所有権」の象徴として新婦のみに贈られるものだったようです。
I can certainly remember the novelty in the early 60's of when a couple came in for a wedding ring and HE selected one for himself! A hush descended over the shop! (・・;)
のようにジュエリーショップを静まり返らせるほど衝撃的なことだったというコメントもあります。
しかし、教会も時代の流れにさからえず、「結婚儀式での指輪の交換」を認めることになりました。
現在でも、若い人には普通のことでも、年配の方々や保守的な人々には心情的になじまないのかもしれません。
イギリスでも、このことが話題になっているようで、王子ご夫妻の真意は推測するしかなく、また、男性が結婚指輪をするかしないかは、今後もカップルの問題であるものの、王子ご夫妻のスタイルに追従する若い女性が増えることは間違いないだろう、ということで落ち着いているようです。
また、
Wedding rings can be extremely dangerous. People have had fingers skinned wearing them when working on building sites. If your are an active person the last thing you need is extraneous jewellery that can get caught and cause you an injury.
などと危険性を盾に、日頃の嫁さんへの鬱憤を晴らしている可哀想なおじさんもいます。
私も、
「人っ子一人いない山中で指を骨折したら、鬱血して膨れ上がる指と締め上げる指輪とで苦しむことになる」
という非常に説得力の低い論理の提唱者でした(^_^;)
また、私の認識は前述のような経験から、
男の結婚指輪=男のネックレス・ブレスレット=チャラい
というややバイアスがかかったものでしたので、日本で銀行の営業担当者の薬指でキラリと光る指輪を見る度、内心「おい、おい、おい、銀行マンてお堅いはずだろ!」と思っていました。
要は結婚指輪をしないことの言い訳がまた一つ増えてうれしいということです(^^♪