1967年9月以降、バルバラの伴奏を務め、その作品の一部も書いている、「アコーディオン奏者」にして、「シンセサイザー奏者」、「作・編曲家」でもあるローラン・ロマネリ(1946-)が、バルバラ自身の弾くグランドピアノを除き、楽器を「すべて」、何と「ひとり」で担当したという、これまた、ひとつの「伝説」とも言えるライヴです。
こちらはその、1978年2月、オランピア劇場公演の「ライヴ録音」です。
こちらは1969年2月、やはり、オランピア劇場での公演の「ライヴ録音」です。
こちらは、パリ、モンパルナス、「ボビノ劇場」でのライヴ録音。
「1967」とありますが、実際には、1966年12月13日から15日にかけてのテイクとなります(公演は、年明け「1月9日」まで)。
またこちらは、1971年1月23日、スイス・ロ-ザンヌでのライヴ録音です。
こちらは、ベルギーのテレビに出演の映像で、1966年5月25日のものです。
こちらも「テレビ」で、1966年2月20日の放送です。
こちらは、1965年5月20日に収録され、23日に放送された、「ラジオ」用の音源ですが、冒頭のインタビューは、1987年1月1日、「ジャーナリスト」で「作家」の、ジャック・シャンセル氏(1928-2014)とのものだということです。
こちらが、「オリジナル録音」です(1965年7~10月録音/同年12月発売)。
(「モノラル盤」が1965年10月発売、「ステレオ盤」が同年12月発売)
またバルバラは、この曲を、1971年の後半に「再録音」しており(1972年3月発売)、むしろ、「この時代の作品」として知られているところもまた、「ある」と思います。
こちらが、1978年2月、「オランピア劇場公演」の「ライヴ盤」です(「1枚」のものと、後に発売された、「2枚組(完全版)」とがあります)。
1969年2月公演は、「ダウンロード販売」の方が、曲数も多く、「充実」していて「お得」です。
こちらは、1966年12月、「ボビノ劇場公演」の「ライヴ盤」です。
2022年、「没後25周年」の「記念」として、何と「29枚組」という、「最新の大全集」が「発売」されましたが、本当に、変わらぬその「人気」と「カリスマ性」を感じさせます。
なお、上に挙げた録音は、基本的に、「すべて」、こちらに収録されています。
こちらは、前回、2017年(「没後20周年」)に発売された「大全集」です。
こちらは、いわゆる「文庫版」の全集です。
こちらは「全歌詞集」です(書籍)。
「未完」となった「自伝(回想録)」は、「日本語訳」も出版されています。
これまでの記事
(参考)こちらは、私が「参考」としている「ファンサイト」です。
http://www.passion-barbara.net/
さて....
少し早いですが、「11月24日」は、フランスを代表する偉大な女性歌手、バルバラ(1930-97, 本名モニック・セール)の「命日」となります。
今年は、「暦の関係」、「スケジュールの都合」により、24日ごろに、この記事を上げることは出来なさそうなので、先に書いておくことにいたします。
そのバルバラですが、今年はついに、「生誕95周年」という、「記念の年」にも当たっているため、「リテイク」も含め、やはり「とっておき」の名曲を紹介しています。
そこで今回は、まず1965年に発表され、その後、「再録音」により、1972年、あらためて発表された名作、「la solitude "孤独"」(1965-72)について書いてみたいと思います。
この「2つの時代」においては、バルバラのその「境遇」も、「作風」も、「まるで違う」とすら言えるのですが、「比較」のため、少しばかり、それらの曲を並べてみましょう。
まずは、1965年に発表されたアルバム、通称「le mal de vivre "孤独のスケッチ(生きることの苦しみ)"」から、その「タイトル曲」を。
こちらは、最初にも挙げている、1978年2月、オランピア劇場公演の「ライヴ録音」からのものであり、その「趣き」も、「オリジナル録音」とは、かなり異なってはいるのですが、「絶望から希望(苦しみから喜び)」という、その「ダイナミックさ」を表現するには、やはり、こちらのパフォーマンスの方が、「合っている」と思います。
この曲についての記事(「歌詞対訳」も載せています)
こちらも、後年の公演(「シャトレ 1987」)の「ライヴ録音」からですが、ドイツへ、「初めて」歌いに行った際の「感動的なエピソード」をもとに作られ、「人道的なメッセージ」が込められてもいる名曲、「Gottingen "パリとゲッティンゲン"」です。
この曲についての記事(「歌詞対訳」も載せています)
「1965年のバルバラ」と言えば、ちょうど、このアルバムの録音当時、「最愛の親友の死」という、大変「辛い」出来事もありました...。
続いては、1971年に録音され、翌1972年に発売となったアルバム、「la fleur d'amour "愛の華"」から。
「Vienne "遥かなるウィーン"」。
「Eglantine "エグランティーヌ"」。
いずれも、「抒情的な名曲」であり、「落ち着き」も感じられます。
また、この録音年、1971年には、映画「Franz (我が友フランツ~海辺のふたり~)」にて、「監督・脚本」の上、「主演」まで務めたジャック・ブレル(1929-78)と、「レオニ(ヒロイン)」役で、「共演」してもいます。
今回の曲、「la solitude "孤独"」は、私としては何となく、やはり、1972年のアルバム、「la fleur d'amour "愛の華"」の方が、「似合っている」という印象も受けます。
(もちろん、「1965年に発表された曲」という「認識」ではありますけれど...)
そのブレルで思い出される、「孤独」というタイトルの作品では、こちらの曲があります。
「seul "孤独"」(1959)。
バルバラも歌っています(1960年録音)。
いかに人数が増えようとも、結局はまた、「ひとり」になる(戻る)という、「物ごとの皮肉さ」が歌われているもので、今回の曲とも、どことなく、「共通点がある」ようにも感じられます。
それでは以下に、今回の曲、「la solitude "孤独"」(1965-72)の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
この曲は、「詞」、「曲」、ともに、バルバラ自身の手による作品ですが、「孤独」というものが、「擬人化」されて歌われているものです。
そのタイトル、「la solitude」は、「男性」、「女性」の「区別」があるフランス語の「名詞」では、「女性名詞」に当たることもあり、この曲では、それを指す言葉として、「彼女(elle)」が使われています。
また、「同様の例」として、1975年のボビノ劇場公演にて発表され、その後、1980年冬、スタジオにて録音された作品、「la mort "死の訪れ"」(1975-81)があります。
こちらも、「女性名詞」である「la mort (死)」が「擬人化」され、「彼女には気を付けて!!」と歌われているものです。
そしてやはり、バルバラとも親交のあった、ジョルジュ・ムスタキ(1934-2013)のこの曲も、忘れずに挙げておくことにしましょう。
タイトルは、「ma solitude "私の孤独"」。
1966年に作られ、1969年、「レコード」として発表されましたが、やはり、「孤独」が「擬人化」されて歌われているものです。
バルバラの曲に比べると、その表現は、かなり「ソフト(穏やか)」だと、言えると思いますね...。
この曲についての記事(「歌詞対訳」を載せています。「商品リンク」もこちらから)
ありがとうございました。
それではまた...。
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la solitude 孤独
je l'ai trouvee devant ma porte
un soir que je rentrais chez moi
partout elle me fait escorte
elle est revenue, la voila
la renifleuse des amours mortes
elle m'a suivie pas a pas
la garce, que le diable l'emporte
elle est revenue elle est la
ある夜、家に帰ると
ドアの前に彼女がいた
彼女はどこへでも、私についてきて
ほら、またそこに戻ってきている
失われた恋の香りを求めて
彼女は、一歩一歩、私についてきた
何て性悪なの 悪魔にでもさらわれるといい
ほら、またそこに戻ってきている
avec sa gueule de careme
avec ses larges yeux cernes
elle nous fait le coeur a la traine
elle nous fait le coeur a pleurer
elle nous fait des matins blemes
et de longues nuits desolees
la garce, elle nous ferait meme
l'hiver au plein coeur de l'ete
やつれた顔をして
隈の出来た大きな目で
私たちの心を引きずりまわし
私たちの心を悲しませる
私たちの朝を青ざめさせ
そして、荒れ果てた長い夜が来る
何て性悪なの 彼女はまた
真夏の心も冬にしてしまう
dans ta triste robe de moire
avec tes cheveux mal peignes
t'as la mine du desespoir
tu n'es pas belle a regarder
aller, va-t'en porter ailleurs
ta triste gueule de l'ennui
je n'ai pas le gout du malheur
va-t'en voir ailleurs si j'y suis
陰気なモアレのドレスを着て
ボサボサの頭で
絶望の顔をして
見られたものじゃないわ
さあ、どこかへ行ってしまって
あなたの陰気な憂い顔も一緒に
私は、不幸の趣味なんて持ち合わせていないの
他を探してちょうだい
je veux encore rouler des hanches
je veux me saouler de printemps
je veux m'en payer des nuits blanches
a coeur qui bat, a coeur battant
avant que sonne l'heure bleme
et jusqu'a mon souffle dernier
je veux encore dire "je t'aime"
et vouloir mourir d'aimer
私はまだ、軽やかに腰を振り
春に酔っていたいの
眠れない夜があったっていい
胸をときめかせ、弾む心で
青ざめた時が来る前に
そして、最後の息を引き取るその時まで
私は、「愛している」と言っていたいの
そして、死ぬほど愛してみたいの
elle a dit: ouvre-moi ta porte
je t'avais suivie pas a pas
je sais que tes amours sont mortes
je suis revenue, me voila
ils t'ont recite leurs poemes
tes beaux messieurs, tes beaux enfants
tes faux Rimbaud, tes faux Verlaine
eh bien c'est fini, maintenant
「ドアを開けて」と彼女は言った
ずっと、後についてきたのよ
あなたの恋がもう終わってしまったことも知っている
だから、ここに戻ってきたの
彼らはあなたに、詩を読み聞かせていたでしょう
あなたが愛した、男たちや坊やたち
ランボーや、ヴェルレーヌを気取って
ええ、でも、今はもう、それもお終い
depuis elle me fait des nuits blanches
elle s'est pendue a mon cou
elle s'est enroulee a mes hanches
elle se couche a mes genoux
partout elle me fait escorte
et elle me suit pas a pas
elle m'attend devant ma porte
elle est revenue, elle est la
la solitude, la solitude...
以来、私は眠れない夜ばかり
私の首にぶら下がって
私の腰にまとわりついて
私のひざ元で横になって
彼女はどこへでも、私についてくる
一歩一歩、私についてくる
ドアの前で私を待っている
ほら、またそこに戻ってきている
それは「孤独」... それは「孤独」...
(daniel-b=フランス専門)










