今回の記事は、「前回の記事」とも「関連性」があることから、その「リブログ」としています(「元の記事」もぜひ、ご覧ください)。
今回のこの曲、「les amours d'antan "昔の恋人たち"」(1962)については、残念ながら、1972年1月19日、ボビノ劇場公演の映像を見つけることは出来ませんでした。
こちらは、「発表当時」(1962年12月7日)、テレビにて放送された映像からのものだということです。
またこちらも、「テレビライヴ」の映像(1968年1月4日放送)だということです。
こちらは、1970年代中ごろの映像と思われますが、「詳細は不明」です。
こちらはもう、「晩年」の映像ですね。
1979年1月25日放送とありますから、ちょうど、アルバム、「(通称)ジャズ・ブラッサンス (Brassens en jazz)」(1979)発売(*「前回記事」参照)と同じころということになります。
そして、こちらもやはり、1979年の映像で、「MV風」にもなっていますが、「セカンドギター」はいずれも、ジョエル・ファヴロー(1939-)が担当しています。
「ベース」はもちろん、「終生の盟友」、ピエール・二コラ(1921-90)です。
最後に、こちらが、「オリジナル録音」です(1962年10月録音/同年12月発売)。
この曲もやはり、現在では、「100曲ベスト」で、ようやく見つかるといった感じです...。
こちらは、いわゆる「文庫版」の全集ですが、「オリジナル・ジャケット」を「再現」したスリーヴが、大変「貴重」です。
こちらの「DVDセット(3枚組)」の、「DISC3」に収録されている「ボビノ1972」は、やはり「(デビュー20周年)記念公演」のようで、「通常のプログラム」とは異なる、「ベストアルバム的ライヴ」となっています(もちろん、「今回の曲」も含まれています)。
このディスクの再生には、やはり、「PAL」に対応している再生機器が必要です。
ブラッサンスの、数少ない、大変「貴重」な「日本盤CD」です。
もうかなり「古い」商品で、「入手」出来るかどうかは「運次第」ですが、「歌詞対訳」、「日本語解説」は大変「貴重」です(「今回の曲」は、残念ながら、いずれにも収録されていません)。
こちらは、「歌詞集」となります(書籍)。
これまでの記事
(参考)「生誕100周年(没後40周年)」の記事(2021年11月5日付け)
さて...
「10月22日」は、「フランスシャンソン界の3大巨匠のひとり」、ジョルジュ・ブラッサンス(1921-81)の「誕生日」、
そして「命日」も、ちょうど「1週間後」の、「10月29日」のことで、この時期はまさに、「ブラッサンス・ウィーク」とも言えるのですが、
今年、2026年は、「生誕105周年」、「没後45周年」の、「ダブル・アニヴァーサリー」にも当たっています。
そこで、「前回」に引き続き、「今回」もやはり、その「名曲」を紹介してみたいと思いますが、
今回は、1962年12月に発表されたアルバム、「les trompettes de la renommee "噂の吹聴師たち"」に収録の名曲、「les amours d'antan "昔の恋人たち"」を...。
その「アルバムタイトル曲」、「les trompettes de la renommee "噂の吹聴師たち"」が「こちら」で、すでに、「正式に紹介」もしていますが、
この動画もまた、1972年1月19日、「ボビノ1972」からの映像です。
(「メロディ」は、「ベスト」と言ってもよいくらい、「とても美しい」のですが...)
「原題」は、「評判の女神のトランペット吹き」という、実に「文学的な表現」でもあるのですが、
これを、「現代風」に、あっさり言ってしまうと、
「パパラッチ」とか、「(「スクープ」が売りの、)芸能記者」ということになります...。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
なぜ今回、「les amours d'antan "昔の恋人たち"」を選んだのかと言えば、
今年4月の、この、「上京」のことがありました...。
(竹崎清彦さん、「ブレル・最後のコンサートへの挑戦」関連記事)
私はその日、「神保町」にある老舗中古レコード店、「富士レコード社」(「神田古書センター9F」)にも立ち寄り、その「日本盤LP(アナログ盤)」を「入手」出来たというのが、ひとつの、「大きな理由」でもあるのですが、
もともと、ベルギーのテレビ(RTBF)により、1990年に制作され、1992年には、日本でも「発売(VHS)」となった、「ドキュメンタリー番組のビデオ」でも見ていたというのが、「決め手」となりました。
また、上掲の記事において私は、「(このアルバムからは、)すでに3曲、正式な記事を...」とも書いていますが、
それは後年、「30cmLP」として、「再編」されたレコード(「全12曲」)によるものであり、
「25cmオリジナル盤」(「全9曲」)としては、上掲の「les trompettes de la renommee "噂の吹聴師たち"」に次いで、「2曲目」ということになります。
「30cm盤」では、少し範囲が広がってしまいますので、「25cm」のオリジナル盤から、次の2曲を挙げておくことにしましょう...。
「Jeanne "ジャンヌに捧げる"」。
ジャンヌ・プランシュは、ブラッサンスの「恩人」とも呼べる人物で、あの、「chanson pour l'auvergnat "オーヴェルニュ人に捧げる歌"」(1954)の「モデル」でもありますが、その後、1968年10月24日、「77歳」で亡くなられたということです...。
「Marquise "侯爵夫人"」(ピエール・コルネイユ/トリスタン・ベルナール詩)。
ピエール・コルネイユ(1606-84)の書いた詩に、トリスタン・ベルナール(1866-1947)が「続き」を書き、それにブラッサンスが「曲」を付け、「脚色」した作品ですが、「オチ」が何とも、「ピリ辛」です(笑)。
ここで、今回の作品、「アルバム」とはまったく関係ありませんが、
この曲を、「再掲」させていただくことを、どうかお許しください...。
「le vieux Leon "アコーディオン弾きレオン"」(1958)。
(1970年代の映像で、先述の、「ドキュメンタリー番組のビデオ」では、「エンディング」でした...)
*この動画を載せた意図が分かる方は、どうか、お察しください...。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
...それでは以下に、今回の曲、「les amours d'antan "昔の恋人たち"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
「現在」では何とも、「影が薄くなってしまった」きらいもありますが、
「昔」を想い(ブラッサンスにとって「昔」なので、「相当な昔」のお話...)、「しみじみ」と歌われる「その様子」は、
「現代では考えられない(恋愛観の)微笑ましさ」
すら、感じられると思います。
私は、前出の「VHSビデオ」の、「簡略化された訳詞」から入っているので、
あらためて、その詞の「原意」を正しく理解するのに、少しばかり、「苦労」もしましたが、
何より、「現代的に訳す」ということに、まず、気を遣いました。
「正しく」、伝わってくれると、本当に「良い」のですが...。
またこの詞には、やはり、フランソワ・ヴィヨン(1431?-63以降)の詩による、こちらの曲、「la ballade des dames du temps jadis "そのかみの(昔の)貴婦人を歌える"」(1953)からの「影響」も見られます...。
まさに、「ブラッサンスお得意の...」ですが、「古いフランス語」で、「現代語とは違う部分も多い」ため、ちょっと「難しい」かも知れませんね...。
また、この映像もやはり、1979年12月31日放送と、「晩年」のものです。
ありがとうございました。
それではまた...。
*「フランスのお国柄(?)」とも言えるかも知れませんが、「デモで暴徒化」というのは、ちょっと「穏やか」ではありませんよね...。
何とか、「平和的に解決」されることを望みます...。
また、映画「トップガン」(1986)にて、「教官役(ヴァイパー中佐)」を務められた、トム・スケリットさんが亡くなられたという「報せ」も入って来ました...。
あらためまして、謹んで、トム・スケリットさんのご冥福をお祈りしたいと思います。
合掌...。
トム・スケリット(1933.8.25-2026.10.21)
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les amours d'antan 昔の恋人たち
moi, mes amours d'antan c'etait de la grisette:
Margot, la blanche caille, et Fanchon, la cousette...
pas la moindre noblesse, excusez-moi du peu,
c'etaient, me direz-vous, des graces roturieres,
des nymphes de ruisseau, des Venus de barriere...
mon prince, on a les dam's du temps jadis qu'on peut...
僕の、昔の恋人たちはみな、おてんばな娘たちばかりでした
無垢なマルゴに、お針子のフォンション...
気品なんて、これっぽっちもありませんでしたが
みんな、たしかに、庶民の花と言い得る娘たちでした
小川のニンフ、下町のヴィーナス
わが君よ、
人はみな、自分に見合った、「そのかみの(昔の)貴婦人」がいるというものです...
car le coeur a vingt ans se pose ou l'oeil se pose,
le premier cotillon venu vous en impose,
la plus humble bergere est un morceau de roi
ca manquait de marquise, on connut la soubrette,
faute de fleur de lys on eut la paquerette,
au printemps Cupidon fait fleche de tous bois...
20歳の恋なんて、目の止まったところ次第
最初に現われたスカート姿に心を奪われ
慎み深い、貧しい娘でも、極上に思えます
気取った娘はいないけれど、小間使いなら知っています
百合の花がなくても、ひな菊がありました
春にもなると、キューピッドは、どんなことでもするようです...
on rencontrait la belle aux Puces, le dimanche:
"je te plais, tu me plais..." et c'etait dans la manche,
et les grands sentiments n'etaient pas de rigueur
"je te plais, tu me plais... viens donc, beau militaire..."
dans un train de banlieue on partait pour Cythere,
on n'etait pas tenu mem' d'apporter son coeur...
日曜の蚤の市では美女に出会い
「僕のこと好き?」「あなたが好き...」もう、それだけでした
大げさな感情など、必要とはしませんでした
「僕のこと好き?」「あなたが好き... 来て、ハンサムな兵隊さん」
郊外の電車で、キティラ島(ギリシャの「恋人たちの島」)へ向け、旅立ちました
心など、持っていく必要もありませんでした
Mimi, de prime abord, payait guere de mine,
chez son fourreur sans doute on ignorait l'hermine,
son habit sortait point de l'atelier d'un dieu...
mais quand par-dessus le moulin de la Galette,
elle jetait pour vous sa parure simplette,
c'est Psyche tout entier' qui vous sautait aux yeux
ミミは一見、パッとしない娘
毛皮屋もたぶん、イタチのことなど知らなかったのでしょう
彼女の服は、まったく高級なものじゃありませんが
それでも、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの上まで来ると
着飾ったその服を、かなぐり捨てました
それはまさしく、プシュケの姿そのものでした
au seconde rendez-vous y'avait parfois personne,
elle avait fait faux bond, la petite amazone,
mais l'on ne courait pas se pendre pour autant...
la marguerite commencee avec Suzette,
on finissait de l'effeuiller avec Lisette
et l'amour y trouvait quand meme son content
次の約束はスッポかされ
誰もいないこともしばしばでした
だからと言って、首を吊りに走ることはしません...
花びらの恋占いは、シュゼットに始まり
リゼットで、最後の1枚が終わる...
それでも恋心は、満足を見出していました
c'etaient, me direz-vous, des graces roturieres,
des nymphes de ruisseau, des Venus de barrieres,
mais c'etaient mes amours, excusez-moi du peu,
des Manon, des Mimi, des Suzon, des Musette,
Margot, la blanche caille, et Fanchon, la cousette,
mon prince, on a les dam's du temps jadis qu'on peut...
みんな、たしかに、庶民の花と言い得る娘たちでした
小川のニンフ、下町のヴィーナス
でもみんな、僕の昔の恋人たちです
マノンにミミ、シュゾンにミュゼット
無垢なマルゴに、お針子のフォンション...
わが君よ、
人はみな、自分に見合った、「そのかみの(昔の)貴婦人」がいるというものです...
(daniel-b=フランス専門)







