今回の記事は、これらの曲が歌われている、「オランピア1966(ライヴ)」(全曲紹介)の記事を、「リブログ」して書いています(「元の記事」もぜひ、ご覧ください)。

 

 

1966年5月、オランピア劇場公演にて発表された新曲のひとつ、「reveuse et fragile "夢みる少女"」。

 

 

こちらは、その、「ライヴ録音」となります。

(こちらのCDは、残念ながら、すでに、「入手不可能(廃盤)」となっています...)

 

 

 

グレコはまた、1991年1月のオランピア劇場公演でも、この曲を採り上げました...。

 

 

この録音(スタジオ)の詳細なデータは「不明」ですが、その歌唱スタイルは、上掲の、「オランピア1991」に、「極めて近い」ものとなっています。

(少々、「皮肉さが勝った」スタイルですね...)

 

 

 

 

そしてこちらも、この曲の発表された、「オランピア1966」のライヴ録音から。

 

 

「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」。

 

 

もしかすると、「同一録音」(?)かも知れないくらい似ていますが、こちらは、2015年発売、文庫版「大全集」(13枚組)(↓↓)に収録されているバージョンです。

 

 

 

 

こちらが、「オランピア1991」のCD(「2枚組」)で、「reveuse et fragile "夢みる少女"」が収録されています。

 

 

またこちらは、2016年に発売されたCDですが、内容は「同じ」です。

 

 

 

 

こちらの「2枚組ベスト」(2003年発売/輸入盤)に、上掲の、「reveuse et fragile "夢みる少女"」(スタジオ録音)が収録されています。

 

 

 

 

そしてこちらが、文庫版の「大全集」(13枚組)です。

 

 

「最後の来日」となるはずだった、2016年6月を前に、その前年(2015年)、「日本でも発売」となりました(現在ではもう、「輸入盤のみ」のようです...)。

 

 

 

 

これまでの記事

 

 

 

 

さて...

 

 

 

来年(2027年)には、「生誕100周年」を迎える、フランスを代表する偉大な歌手、ジュリエット・グレコ(1927-2020)ですが(2月7日」が、その「誕生日」です)、その前に、9月23日が「命日」となります。

 

 

 

 

「自立した女性の先駆者」としても「有名」なジュリエット・グレコ。

 

 

 

今回はまさに、グレコのそうした一面を、「端的」に示している名曲を、採り上げてみることにしましょう...。

 

 

 

 

今回紹介する2曲、「reveuse et fragile "夢みる少女"」、「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」はともに、そのキャリアの、まさに「ピーク」のひとつでもあった、1966年5月の、オランピア劇場公演にて、「発表」された名作です。

 

 

 

現在では、CDですら、「廃盤」となってしまい、その「素晴らしさ」を伝えるのも、なかなか「難しい」と言わざるを得ませんが、

 

 

現在も「確認し得る情報」をもとに、少し書いてみたいと思います。

 

 

 

 

私の持っている「文献」で、唯一、「その情報が書かれている」のが、薮内久先生の、こちらの著書です(1993年7月初版)。

 

 

 

 

 

それによると(要約)、

 

 

 

1966年の初め、ベルリンでのリサイタルで「大成功」を収めたグレコは、その5月中旬、「4度目」となる、オランピア劇場への出演を果たし、

 
 
「un petit poisson, un petit oiseau "魚と小鳥"」

「reveuse et fragile "夢みる少女"」

「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」

「chambre 33 "33号室"」

 
 
などといった、多くの「新曲」を歌い、「大成功」を収め、公演期間も、「4週間」にまで延長されただけでなく、その「ライヴ盤(レコード)」も、作られることとなった...。
 
 
 
ということで、こちらも「大成功」であったことは、まさに、疑いようがありません。
 
 
 
 
 
いま一度、「それらの曲」を、「一部だけ」ではありますが、あらためて、載せておくことにしましょう...。
 
 
 
 
1.「introduction "イントロダクション"」(メドレー)

 

 

 

「il n'y a plus d'apres "あとには何もない"」~「accordeon "アコーディオン"」~「si tu t'imagines "そのつもりでいても"」~「jolie mome "ジョリ・モーム"」の「4曲」のメドレー。

 

 

 

 

2.「j'ai le coeur aussi grand "ひろい心で"」。

 

 

 

この曲も、当公演にて発表された「新曲」のひとつで、同時期」(1966年5月)に、「レコード(シングル/EP)」でも、発売されています。

 

 

「元の記事」に、「歌詞対訳」も載せています(この記事は、その「リブログ」です)。

 

 

 

 

「un petit poisson, un petit oiseau "(小さな)魚と小鳥"」。

 

 

 

上掲の、「j'ai le coeur aussi grand "ひろい心で"」を収録している「シングル(EP)」の、その、「タイトル曲」でもあります。

 

 

またこの作品は、後述する、ジェラール・ブルジョワ(1936-2016)が、「曲」を書いているもので、「詞」は、その「相棒」でもあった、ジャン=マックス・リヴィエール(1937-2025.11.15)が書いています。

 

 

(今回の曲のひとつ、「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」も、「同じコンビ」による作品です)

 

 

 

 

9.「chambre 33 "33号室"」。

 

 

 

この曲も、現在では、その「訳詞」を載せるのが少し、「難しい部分」があるのですが、なかなかに、「ユーモアに富んだ詞」であることは間違いないと思います(詞:ロジェ・ヴィトラック/曲:ヤニ・スパノス)。

 

 

 

 

15.「(les )cimetieres militaires "軍人墓地にて"」。

 

 

 

この曲もまた、当公演にて発表された「新曲」のひとつで、すでに、「正式な記事」(↓↓)も書いています。

 

 

ジョルジュ・ブラッサンス(1921-81)の、「親友のひとり」でもあった、ピエール・ルーキ(1920-2006, 本名ピエール・ヴァレンヌ)を書いており(「曲」は、ジャン・ベルナール)、自らもまた、歌っている「名作」です。

 

 

 

ピエール・ルーキ自身の、1999年の「ライヴ録音」より。

 

 

 

 

 

 

 

 

この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)。

 

 

 

 

16.「marions les "似合いの二人"」。

 

 

 

前年、1965年に発表された曲で、ロベール・ニエル(1930-2016)が書いた詞は、少々「皮肉」で、「辛らつ」でもありますが、やはりその「相棒」でもあった、ギャビー・ベルロール(1921-2005)(*女性)が書いた曲は「華麗」でもあり、まさに、「フィナーレに相応しい曲」となっています。

 

 

 

 

 

それでは以下に、今回の曲、「reveuse et fragile "夢みる少女"」、「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

 

 

 

「reveuse et fragile "夢みる少女"」は、やはり先述の、「chambre 33 "33号室"」の、ヤニ(ス)・スパノス(1934-2019,「ギリシャ出身」)「曲」を書いた作品ですが、

 

 

「詞」(と言うよりは「詩」)は、「詩人」でありながら、「活動家」でもあり、その他、「文化面」で、「幅広い活躍」を見せた才人、ロベール・デスノス(1900-45)の手により、書かれたものです(出典は「不明」)。

 

 

 

また、「a contrecoeur "心ならずも(満たされぬ恋)"」も、先述の通り、ジャン=マックス・リヴィエールと、ジェラール・ブルジョワのコンビによる作品ですが、

 

 

ジェラール・ブルジョワは、どちらかと言えば、「ポップス系(フレンチポップ)」の作曲家として知られており、たとえば、次の曲が「有名」です。

 

 

 

バルバラ(1930-97)「l'homme en habit rouge "赤い服の男"」(1974)。

(1987年9月、パリ、シャトレ劇場公演の「ライヴ録音」より)

 

 

 

この曲は、1973年当時、バルバラの「共作者(詞)」で、「恋人」でもあった、フランソワ・ヴェルテメール(1947-)のことを歌ったものです。

 

 

 

 

次回は、都合により、「予約投稿」(「9月25日」、または、「26日ごろ」)となります。

 

 

あらかじめ、ご了承をお願いいたします。

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

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reveuse et fragile  夢みる少女

 

 

en effeuillant la fleur des champs

la blanche et tendre marguerite

je reve d'un pompier pas mechant

ou d'un soldat dans sa guerite

nous irions dans un beau jardin 

comme un prince avec sa princesse

et de minuit jusqu'au matin

nous serions tout miel et caresse

 

野に咲く、白く、可憐な

マーガレットの花びらを摘みながら

私は、優しい消防士や

見張りに立つ、兵士を夢みる

私たちは、美しい庭園に行くことでしょう

まるで、王子様と、お姫様のように

そして、真夜中から朝まで

甘く、愛し合うことでしょう

 

reveuse et fragile 

la brutalite

me tourne la bile

et me fait pleurer

j'aime les mots tendres

et les songes bleus

mon coeur peut se fendre

pour un amoureux

 

夢みがち、でも傷つきやすい私

残酷さは

私を怒りにかき立て

そして、涙させる

私は、優しい言葉が好き

そして、センチメンタルな(あどけない)夢想が好き

私の心は、愛する人のため

はり裂けてしまいそう...

 

je suis pareille au svelte iris

et je suis pareille au grand lys

et pareille a la fraise mure

je suis une faible nature

l'amour tourne mon estomac

mais quand je pense aux aventures

ma chair fremit, j'en suis gaga

faut prendre ma temperature

 

私は、華奢なアイリス(アヤメ)のようで

しかし、大きなユリのようでもある

そして、熟したイチゴのようでも...

私は気が弱くて

恋に、胃が持たない

でも、アバンチュールのことを考えると

体震え、心奪われてしまう

熱を計らなきゃ

 

reveuse et fragile 

la brutalite

me tourne la bile

et me fait pleurer

j'aime les mots tendres

et les songes bleus

mon coeur peut se fendre

pour un amoureux

 

夢みがち、でも傷つきやすい私

残酷さは

私を怒りにかき立て

そして、涙させる

私は、優しい言葉が好き

そして、センチメンタルな(あどけない)夢想が好き

私の心は、愛する人のため

はり裂けてしまいそう...

 

helas! je viens d'avoir cent ans

et je veux quelqu'un de vivant

car le reve est bien triste et fade

je voudrais le marquis de Sade

ou bien un gros garcon boucher

qui m'etreigne, me fasse loucher

ou qu'il me mette en marmelade

mais que je ne sois plus en rade

 

何てこと! 私は、「100歳」になってしまった

生きている誰かがほしい

だって夢は、あまりにも悲しく、味気がない

マルキ・ド・サド(サド侯爵)がいい

あるいは、太った肉屋の少年を

私を抱きしめ、目を細めさせて(うっとりさせて)

私をマーマレードにして

私はもう、取り残されるのはいや

 

reveuse et fragile 

la brutalite

me tourne la bile

et me fait pleurer

j'aime les mots tendres

et les songes bleus

mon coeur peut se fendre

pour un amoureux

 

夢みがち、でも傷つきやすい私

残酷さは

私を怒りにかき立て

そして、涙させる

私は、優しい言葉が好き

そして、センチメンタルな(あどけない)夢想が好き

私の心は、愛する人のため

はり裂けてしまいそう...

 

la brutalite

ah, la brutalite!

 

残酷さ

ああ、残酷さ!!

 

 

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a contrecoeur  心ならずも(満たされぬ恋)

 

 

les femmes qui font l'amour a contrecoeur

revent d'amants qui auraient la peau douce

et qui sauraient balayer leur pudeur

en replacant le frisson a la source

mais il leur faut ouvrir les bras

et accepter sans dire un mot

celui qu'il ne donnera pas

et la bataille et le repos

 

心ならずも愛を交わす女性たちは

その恥じらいを拭い去ってくれる

優しい肌(心)を持つ恋人を夢みている

その恐怖心を、治してくれるような

しかしやはり、彼らに対し、腕を広げ

何も言わず、受け入れなくてはならない

闘いも、休息も与えてくれない

そんな相手に対して

 

les femmes qui font l'amour a contrecoeur

ferment les yeux et detournent la tete

en attendant que passe le quart d'heure

qui les rendra tristes et insatisfaites

mais elles preferent plutot tricher

que de reconnaitre l'ennui

qui a fini par se meler

aux habitudes et aux manies

 

心ならずも愛を交わす女性たちは

目を閉じ、顔を背け

悲しみと、不満を残す

15分が過ぎるのを待つ

しかし彼女たちは

いやだと認めるよりは

むしろ、だます(浮気をする)方がましだと考える

ついには

習慣と悪癖を混ぜ合わせて

 

les femmes qui font l'amour a contrecoeur

pleure souvent de regret quand elles s'endorment

comme il est loin le temps de la fureur

et de la passion sous toutes ses formes

il ne reste rien a sauver

a part la face et le decor

et puis toujours se retrouver

au septieme ciel du desaccord

 

心ならずも愛を交わす女性たちは

眠りにつくとき、しばしば、後悔の涙を流す

あらゆる形の、熱狂や、情熱の時代は

何と遠い昔のことだろう!

何とか残されているのは

世間体だけ

そしていつも、帰り着くところは

不和の中での快楽なのだ

 

les femmes qui font l'amour a contrecoeur

revent d'amants qui auraient la peau douce

la peau douce, douce...

 

心ならずも愛を交わす女性たちは

優しい肌(心)を持つ恋人を夢みている

優しい肌(心)を...

 

 

(daniel-b=フランス専門)