今回の記事は、「名曲プレイバック」(リテイク/リブログ)として、「元の記事」を「簡略」にまとめ、あらためて、公開するものとなります(「元の記事」もぜひ、ご覧ください)。

 

 

 

こちらは、「オリジナル録音」です(1970年10月21日録音/1971年発売)。

 

 

 

またこちらは、ポール・カスタニエ(1935-91)がピアノ伴奏を務めた、1972年11月の、オランピア劇場公演の「ライヴ映像」となります。

 

 

 

 

そして、テレビ出演...。

 

 

 

こちらは、レコードが発売される前、1970年中の映像だということです(「詳細なデータは不明」)。

 

 

こちらは、1972年11月4日の映像です。

 

 

こちらは1973年の映像とのことですが、「TSR」とはたぶん、「テレビジョン・スイス・ロマンド」(現在の「RTS」)のことでしょう。

 

 

 

録音の詳細は「不明」ですが、大変珍しい、「別バージョン」も存在します。

 

 

 

 

また、1972年には、前年に発表されたアルバム、「la solitude "孤独"」を、自身「初」となる、「イタリア語版」で再録音しましたが、その中に、「この曲」(イタリア語のタイトル「col tempo」)も含まれることになりました。

 

 

レオ・フェレは、イタリアで、「フランス語のオリジナル版」を歌った際、後述するダリダ(1933-87)と出会い、この曲を歌うことを勧めました。

 

 

「イタリア語」で録音することになったのは、たぶん、そうしたこともあったからではないでしょうか...。

 

 

 

こちらは、フランスのテレビ番組(2006年1月28日放送)ですが、イタリアを代表する「大歌手」のひとり、リッカルド・コッチャンテ(1946-, ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」の作曲など、「フランス語圏」でも大変「有名」)が、生前のフェレの映像に合わせて歌った、「疑似デュエット映像」だということです。

 

 

 

 

リッカルド・コッチャンテについては、こちらの記事もどうぞ。

 

 

 

 

 

2023年、「没後30周年」を記念して、「24枚組」の、またあらたな「大全集」が発売となりました。

 

 

こちらは、その「大全集」からの「4枚組ベスト」で、「主な曲」は、概ね「収録」されていますので、「お薦め」と言えるでしょう。

 

 

 

こちらは、いわゆる「文庫版」の全集です。

 

 

 

 

こちらのアルバムは、「オリジナル」ではなく、いわゆる、「コンピレーション」ではありますが、日本でも発売された、数少ないアルバムのひとつでもあります(キングレコード「GXF-8」1975年)。

 

 

 

このアルバムについての詳細(「日本盤」)

 

 

 

 

こちらは、1972年11月、オランピア劇場公演の「ライヴ録音」のCDです。

 

 

 

 

「日本盤CD」(2枚組)は、1987年、1997年に、それぞれ、「異なる編集」にて発売されました。

 

 

大変「貴重」な品なので、お求めはお早めに。

 

 

 

 

公式サイト

 

 

これまでの記事

 

 

 

 

さて...

 

 

 

1日遅れてしまいましたが、「7月14日」は、フランスの「革命記念日」であると同時に、フランスシャンソン界の「3大巨匠」の1人、レオ・フェレ(1916-93)の「命日」でもあり、さらに今年、「2026年」はまた、「生誕110周年」の「記念の年」にも当たっています。

 

 

 

また、「ユトリロさん」は、7月14日が「誕生日」ですね。

 

 

 

おめでとうございます...。

 

 

 

 

今回はやはり、「生誕110周年」でもあるということで、やはり、「一番の代表作」でもある名曲、「avec le temps "時の流れに"」(1969-71)について、あらためて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

この曲、「avec le temps "時の流れに"」が書かれたのは、1969年のことで、録音も、翌1970年10月には行なわれていたのですが、このとき発表された、2枚組の大作アルバム、「amour anarchie "アムール・アナルシー"」(「アナーキーな愛」)からは、「レコード会社の都合」により、外されることになってしまい、その代わり、翌年、1971年に、「シングル」として、「目立たぬ形」「発売」されたということです。

 

 

 

 

1968年当時、フェレは、あの「5月革命」によって波に乗り、「若者の救世主(メサイア)的存在」とも、呼ばれることとなりましたが、新進気鋭のロック・バンド、「ZOO」との共演も、その話題のひとつでした。

 

 

 

しかしその裏では、長年連れ添った妻、マドレーヌと「離婚」することにもなり、その「原因」というのが、フェレが、「わが子同然」に愛して飼っていたチンパンジー、「ペペ」の死をめぐる争いであったと言われています。

 

 

 

その、「ペペ」を悼む歌がこちらです。

 

 

またこちらは、1972年11月の、オランピア劇場公演の「ライヴ映像」ですが、「曲の感じ」が少し、「avec le temps "時の流れに"」にも似ていると思いませんか?

 

 

 

 

「5月革命」も、結局は、「束の間の夢」に終わり、その「挫折感」、「失望感」が広がる中、今回のこの曲、「avec le temps "時の流れに"」は書かれました。

 

 

 

そうしたこともあって、意外にも、この、「(目立たないはずの)シングル曲」は見逃されることはなく、「大ヒット」となり、後には、「偉大な名曲」として、「世界中で知られる」ことにもなったのです...。

 

 

 

 

なおこの曲は、もちろん、「一番の盟友」、カトリーヌ・ソヴァージュ(1929-98)によっても歌われています。

 

 

 

こちらは、1979年、「プティ・テアトル・ド・パリ」公演での「ライヴ録音」です。

 

 

 

 

またダリダは、先述のように、イタリアでフェレに会った際、直接、「歌いたい」旨を伝えました。

 

 

フェレは、「今のあなたなら歌える」と「快諾」しましたが、オランピア劇場支配人の、ブリュノ・コカトリクス(1910-79)は,、「難色」を示したということです。

(当時、ダリダは、「元夫」であったリュシアンが、自ら命を絶ったことで、亡くしていました...)

 

 

 

 

「関連記事」(2018年12月14日付け)

 

 

 

 

それでは以下に、今回の曲、「avec le temps "時の流れに"」の歌詞を載せておくことにいたしましょう。

 

 

 

レオ・フェレは、1969年1月6日、同じく、フランスシャンソン界の「3大巨匠」と呼ばれた大歌手、ジャック・ブレル(1929-78)、ジョルジュ・ブラッサンス(1921-81)と、まさに「歴史的」な、「伝説的な対談」を行ないましたが、後に語ったところによると、

 

 

 

「私は、彼らのことはあまりよく知らないんだ...」

 

 

 

 

...結局、「真の友人」にはなれることがなく、その、「影の部分」ばかりが見えてしまった、レオ・フェレの、その「孤独感」...。

 

 

 

私には、「分かる」ような気がします...。

 

 

 

私自身、昔は「やんちゃ」で、「バカ」で...

 

 

 

「オレはスゴイ」

 

 

 

みたいな、まさに「イケイケ」な感じでいましたから、

 

 

 

当時の知り合いはもう、「誰も」、残ってはいません...。

 

 

 

 

「もっと謙虚にすべきだった...」

 

 

「いまからでも謝りたい...」

 

 

 

とは、「いまだからこそ言える」ことであって、

 

 

 

どう「足掻いた」ところで、もはや、「後の祭り」...。

 

 

 

 

先日の記事ではないですけれども、

 

 

 

「一度別れた人と、再び出会うことは、もう二度とない...」

 

 

 

のであって、まさにいま、「(「リアル」では、)孤独」を感じています。

 

 

 

奇しくも、私はいま、レオ・フェレがこの曲、「avec le temps "時の流れに"」を発表したときと、「同じ年齢」ということになります。

 

 

 

だからこそ、この、「フェレの孤独」が分かるのかも知れません...。

 

 

 

「顔」も「声」も、「名前」すらも、「意識する」ことがなくなれば、やがて、「本当」に、「忘れて」しまいます。

 

 

 

本当に、「いま」だからこそ、それを「実感」しますね...。

 

 

 

「暗い話」で恐縮ですが...

 

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

それではまた...。

 

 

 

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avec le temps  時の流れに

 

 

avec le temps...

avec le temps, va, tout s'en va

on oublie le visage et l'on oublie la voix

le coeur, quand ca bat plus, c'est pas la peine d'aller

chercher plus loin, faut laisser faire et c'est tres bien

avec le temps...

avec le temps , va, tout s'en va

l'autre qu'on adorait, qu'on cherchait sous la pluie

l'autre qu'on devinait au detour d'un regard

entre les mots, entre les lignes et sous le fard

d'un serment maquille qui s'en va faire sa nuit

avec le temps tout s'evanouit

 

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

人は顔を忘れ、声を忘れる

心がもうときめかないのなら、もうそれ以上

遠くに探しに行くこともない 成り行きに任せるがいい

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

恋焦がれて、雨の中を探しに行ったあの人も

言葉の間、行間、そして、その化粧の下に

本心を垣間見ることが出来たあの人も

その偽りの誓いも、夜にまぎれて去っていく

時とともに、すべては消え去っていく...

 

avec le temps...

avec le temps, va, tout s'en va

meme' les plus chouett's souv'nirs ca t'as un' de ces gueules

a la Gal'rie j'farfouille dans les rayons d'la mort

le samedi soir quand la tendresse s'en va tout' seule

avec le temps...

avec le temps, va, tout s'en va

l'autre a qui l'on croyait pour un rhume, pour un rien

l'autre a qui l'on donnait du vent et des bijoux

pour qui l'on eut vendu son ame pour quelque sous

devant quoi l'on s'trainait comme trainent les chiens

avec le temps, va, tout va bien

 

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

最も素晴らしい思いでさえ、君にひどい顔をさせる

私は、その「喪失の棚」を引っかき回す

土曜の夜、「優しさ」が消え去っていくその時に

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

ただの風邪のようなものだとか、大したものではないと思っていたあの人

空約束(価値のないもの)や、宝石を与えたりしたあの人

そのために、魂を二束三文でも売り

連れ歩く犬のように、這いつくばったりもしたけれど

時とともに、すべてはうまくいく

 

avec le temps...

avec le temps, va, tout s'en va

on oublie les passions et l'on oublie les voix

qui vous disaient tout bas les mots des pauvres gens

ne rentre pas trop tard, surtout ne prend pas froid

avec le temps...

avec le temps, va, tout s'en va

et l'on se sent blanchi comme un cheval fourbu

et l'on se sent glace dans un lit de hasard

et l'on se sent tout seul peut-etre mais peinard 

et l'on se sent floue par les annees perdues

 

alors vraiment

avec le temps on n'aime plus...

 

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

人は情熱を忘れ、その声を忘れる

あなたに小声で話しかけていた、あの、「庶民の言葉」を

「帰りは遅くならないようにね。特に、風邪をひかないようにね」

時とともに...

時とともに、すべては去っていく

疲れ切った馬のように、自分は「老いた」と感じ

行きずりのベッドの中で、凍えてしまったと感じる

そして、失われた年月に「だまされた」と感じる

 

本当に

時とともに、人はもう、愛することさえしなくなるのだ...

 

 

(daniel-b=フランス専門)