今回の記事は、2019年公開の映画、「バルバラ~セーヌの黒いバラ」の中で歌われた(使われた)曲として書いた記事を「リブログ」して、「簡略」にまとめたものです(「元の記事」もぜひ、ご覧ください)。
「大全集」ではなぜか、「補遺」の扱いとなっていますが、こちらが、一番「最後」に録音されたもののようで(「録音日」は不明)、「最終決定版」と言うことが出来ると思います(1963年録音/1964年「モノラル盤」発売/1966年「ステレオ盤」発売)。
ジャック・ブレル(1929-78)の「オケ担当」で有名なフランソワ・ローベール(1933-2003)が、やはり、「編曲・指揮」を担当しています。
こちらは、1963年3月26日に録音されたバージョンで、やはり、フランソワ・ローベールのオケによるものです。
こちらもやはり、フランソワ・ローベールとの録音ですが、3月12日のこのバージョン(「第1稿」)では、タイトルそのものが、「attendons~ (待ちましょう)」となっています。
またバルバラは、「体調不良」を押して行なった、1993年12月、パリ、「シャトレ劇場」公演でも、この曲を歌っています。
(結局、これが、「最後のライヴ録音」となってしまいました...)
こちらは、「CBS録音」をまとめた、「ベストアルバム」となります。
1993年12月、「最後のライヴ録音」のCDがこちら...。
2022年、「没後25周年」の「記念」として、何と「29枚組」という、「最新の大全集」が「発売」されましたが、本当に、変わらぬその「人気」と「カリスマ性」を感じさせます。
なお、上に挙げた音源はすべて、「こちら」に収録されています。
こちらは、前回、2017年(「没後20周年」)に発売された「大全集」です。
こちらは「全歌詞集」です(書籍)。
「未完」となった「自伝(回想録)」は、「日本語訳」も出版されています。
これまでの記事
(参考)こちらは、私が「参考」としている「ファンサイト」です。
http://www.passion-barbara.net/
さて...
6月9日が「誕生日」であった、フランスを代表する偉大な女性歌手、バルバラ(1930-97, 本名モニック・セール)ですが、今年はついに、「生誕95周年」という、「記念の年」にも当たっているため、一部「リテイク」も含め、やはりその「名曲」を、紹介していきたいと考えています。
今回紹介する曲は、すでに「正式な記事」を書いてもいる「名作」ですが、「新しいフォロワーのみなさま」のためにも、いま一度、「リライト」として、「簡略」にまとめて書いてみたいと思います。
(「元の記事」もぜひ、ご覧ください。この記事は、その「リブログ」です)
今回のこの曲、「attendez que ma joie revienne "わが喜びの復活"」(1963)は、その後、生涯にわたって在籍することとなった、「(旧)フィリップス社」に移籍するその「前年」、「CBS社」(現「ソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)」)に録音された、「初期の名作」のひとつです。
また、当時のアルバムを「代表」する作品と言えばもちろん、この名曲、「dis, quand reviendras-tu? "いつ帰って来るの?"」(1962-63)があります。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
「神経質」なまでに「完璧主義」だったと言われるバルバラは、その録音を、自ら「ボツ」にすることが多かったとも言われていますが、特に「初期」には、そうした作品が多く、その「没バージョン」だけでも、また別のアルバムが作れてしまうくらいの有様でした。
そうして、今回のこの曲、「attendez que ma joie revienne "わが喜びの復活"」も結局、実に、「3種類」ものバージョンが録音されることになったのですが...
そうした中、近い時期の1963年4月29日には、この曲を、コラ・ヴォケール(1918-2011)も録音することになりました...。
同様に、「dis, quand reviendras-tu? "いつ帰って来るの?"」も録音しています。
また、バルバラやブレルに憧れて歌手活動を始めたという、マリー=ポール・ベル(1946-)も、2001年、その「カバーアルバム」の中で、この曲を歌っています。
今回も、当時の名作を、いくつか紹介しておくことにしましょう。
いずれも、「(過去の)恋に関する苦い思い」が歌われているもので、このアルバムの「テーマ」とも、言うことが出来るかと思います...。
「j'entends sonner les clairons "恋の戦争"」。
「tu ne te souviendras pas "覚えていないでしょう"」。
(1962年2月17日、「エクリューズ劇場」での、「大変貴重」なライヴ録音です)
「le temps du lilas "リラの花咲く頃"」。
この曲の記事(「歌詞対訳」も載せています)
それでは以下に、今回の曲、「attendez que ma joie revienne "わが喜びの復活"」(1963)の歌詞を載せておくことにいたしましょう。
詞・曲ともに、バルバラ自身の手による作品ですが、歌詞には若干の「変遷」があり、ここには、最初の動画の、「最終決定バージョン」を載せています。
この作品も、「美しい曲」とは裏腹に、「過去の恋に関する苦い思い」が込められており、そのために、「新しい恋」に踏み出せないでいる女性の姿が、「ありのまま」に描かれています。
シチュエーションはまったく違いますが、私もこの数年、いろいろと「似た思い」をしていることもあって、最近ますます、この詞に「共感」出来るようになってしまいましたね...。
それを思うと、本当にもう、「ため息」しか出て来ません...。
ありがとうございました。
それではまた...。
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attendez que ma joie revienne わが喜びの復活
attendez que ma joie revienne
et que se meure le souvenir
de cet amour de tant de peine
qui n'en finit pas de mourir
avant de me dire je t'aime
avant que je puisse vous le dire
attendez que ma joie revienne
qu'au matin je puisse sourire
私の喜びが戻って来るのを待ってください
そして、あの思い出が消えるまで
あまりにも辛かったあの恋は
どうしても、終わろうとしてくれないの
私に「ジュ・テーム」と言う前に
あなたにそれを言えるまで
私の喜びが戻って来るのを待ってください
微笑むことの出来る夜明けまで
laissez-moi, le chagrin m'emporte
et je vogue sur mon delire
laissez-moi, ouvrez cette porte
laissez-moi je vais revenir
そっとしておいて 悲しみが私をさらって
妄想の中で流されていくのを
そっとしておいて この扉を開けてください
そっとしておいて 私は戻ります
j'attendrai que ma joie revienne
et que soit mort le souvenir
de cet amour de tant de peine
pour lequel j'ai voulu mourir
j'attendrai que ma joie revienne
qu'au matin je puisse sourire
que le vent ait seche ma peine
et la nuit calme mon delire
私の喜びが戻って来るのを待ちましょう
あの思い出が消えるように
あまりにも辛かったあの恋は
「死にたい」と思ったくらい
私の喜びが戻って来るのを待ちましょう
微笑むことの出来る夜明けまで
風が私の苦しみを乾かし
そして、私の妄想が静まる夜を
il est, parait-il, un rivage
ou l'on guerit du mal d'aimer
les amours mortes y font naufrage
epaves noires du passe
「浜辺」なのかも知れない
「恋の病が治る」という場所は
「死んだ恋」は、そこで沈没し
過去の黒い漂流物になる
si tu veux que ma joie revienne
qu'au matin je puisse sourire
vers ce pays ou meurt la peine
je t'en prie, laisse-moi partir
il faut de mes amours anciennes
que perisse le souvenir
pour que liberee de ma chaine
vers toi je puisse revenir
もしあなたが、私の喜びが戻って来るのを望むのなら
微笑むことの出来る夜明けを望むのなら
苦しみが消える国へと
旅立たせて お願い
過ぎ去った恋の思い出を
消し去らなくては
この「鎖」から解放されて
あなたのもとに戻るために
alors, je t'en fais la promesse
ensemble nous irons cueillir
au jardin, fou de la tendresse
la fleur d'amour qui va s'ouvrir
それじゃ約束しましょう
優しさに満ちた庭園に
一緒に花を摘みに行きましょう
恋の花が咲こうとしているわ
mais c'est trop tot pour dire je t'aime
trop tot pour te l'entendre dire
a voix que j'entends c'est la sienne
ils sont vivants mes souvenirs
pardonne-moi, c'est lui que j'aime
le passe ne veut pas mourir...
でも、あなたに「ジュ・テーム」と言うにはまだ早過ぎる
あなたのその言葉を聞くのもまだ早過ぎる
私に聴こえる声はやはり「彼」のもの
私の思い出はまだ生きている
許して 私が好きなのは「彼」
過去は、消えることを望んでいないの...
(daniel-b=フランス専門)








