https://www.tv-asahi.co.jp/shiroikyotou/(テレビ朝日番組公式サイト)

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https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12463827271.html(前回の記事)

 

「医療ドラマ」としては、「原点」にして「最高峰」である、山崎豊子先生(1924-2013)の社会派小説、「白い巨塔」(1965-69)。

 

「テレビ朝日」にて、22日から始まった、「短期集中」の「ドラマスペシャル」、「令和版」の「白い巨塔」(5夜連続)が、26日、ついに「フィナーレ」を迎えました。

 

今回も、「注目」は、その「結末」にありました。

 

「運命の患者」、佐々木庸平(柳葉敏郎)の「死」をめぐる「医療裁判」は、「第一審」(25日放送「第四夜」)では、財前側の「工作」により、「原告側の敗訴」と終わり、直ちに「控訴」するも、大学に「不利」な発言をした「第一内科准教授」、里見脩二(松山ケンイチ)は、学内での「居場所」を失い、大学を「去る」ことになってしまいました...。

 

佐々木庸平の「遺族」は、財前教授の「不誠実な態度」と、その死の「真実」を明らかにするために、「無理を承知」で、関口弁護士(斎藤工)のもとを訪れます。

 

財前教授は、「学会」に招へいされた、ドイツからの帰国後すぐに、佐々木庸平の「遺族」から「提訴」されたことを知り、「愕然」とします。

 

学内からの「信頼」も「失いかける」事態に、鵜飼医学部長(松重豊)のもとを訪れた財前教授は、「必死」に頭を下げますが、「当面の問題」は、この裁判を「いかに乗り切るか」ということに焦点が置かれました。

 

財前教授は、「担当医」であった「柳原医局員」(満島真之介)を「懐柔」(と言うより、「脅迫」)し、カルテを「改ざん」させ、裁判では「不利な証言」をしないよう「圧力」をかけます。

 

裁判では、「准教授」に昇格した金井医師(長谷川朝晴)も、まったく、「財前の操り人形」としか言えない証言に終始しましたが、やはり、「原告側証人」として登場した、「病理学科」の大河内教授(岸部一徳)の言葉は「重み」がありましたね。岸部一徳さんは、まさに、「大河内教授そのもの」だったと思います(「死者を冒とく」という、「財前側」の国平弁護士の言葉に「反応」する姿が、特に「印象」に残りました)。

 

里見准教授の「証言」も、「重み」を感じるものでした。

 

「PET-CT(ポジトロン断層法)」という、いわば、「最先端の断層撮影」(の有無)が「焦点」となりましたが、大学での、自らの立場が「不利」になるにもかかわらず、「証言」した里見の、その「勇気」が、松山ケンイチさんから、「そのまま」感じられました。

 

本当に、「裁判」に入ってからのこの「後半」は、実に「スピーディ」で、「省略し過ぎ」という感も、「まったくなかった」わけではありませんが、それだけ「スリリングな展開」だとも言えます。

 

「前回(2003-2004年)」の時に「争点」となった、「インフォームドコンセント」と言うよりは、「注意義務に欠ける」という点においてなど、より、「原点」に立ち返った「判決」だったとも言えます(「控訴審」。「最終夜」より)。

 

また、「最終夜」(26日放送)の冒頭での「世界外科連盟理事」のくだりも、「原作」(「学術会議会員」)に近い設定と言え、このあたりも、「原点回帰」を思わせました。

 

この頃にはもう、財前の体調には「異変」が見られるのですが、「手術中」に、佐々木庸平らの「幻影」に悩まされ、「ミス」を冒してしまう様子も、きちんと描かれていました。

 

控訴審での、「亀山君子元看護師」(美村里江=ミムラ)も良かったですね。私自身は、美村さんを「久しぶり」に見ましたが(「芸名」が変わってからは「初めて」です)、とても「雰囲気」が出ていました。

 

また、財前教授の発言に、大声で「異を唱える」のが大変「印象的」な柳原医局員ですが、演じる満島さんは、本当に、「柳原」というキャラクターに見えましたね。他の「どの場面」を見ても、「演技」とは思えないほど「真」に迫っていました。

 

前回(2003-2004年)とは違い、「在廷証人」として認められましたが、その後の発言には、とても「勇気」を、「正義」を感じました。彼こそまさに「医師」だと思いますが、「従来の設定」とは違い、婚約者とも「破談」にならなかったところが、とても「救い」に感じられました(「無医村へ行く」というのは、「原作」からある設定です)。

 

財前が倒れてからの展開も「速かった」と思いますが、今回は、ほぼ「予想していた通り」の「すい臓がん」(しかも「末期がん」...)でしたね。これも、何とも「皮肉」な話です...。

 

「発見した時にはもう手遅れ」とも言われる「すい臓がん」ですが、さらに「腹膜播種(はしゅ)」まで起こっていた...。

 

ますます「皮肉な話」ですが、「死に至る」という設定に、何ら「矛盾」はなく、「これが運命(報い)」と、納得せざるを得ませんでした。

 

後半は「駆け足」という感も「なきにしもあらず」でしたが、「5夜連続」で、「一気に見せよう」という「気概」は充分に感じられました。

 

過去の「白い巨塔」と比較する向きもありますが、そのこと自体は、あまり「意味がない」とも思います。

 

こうして生まれた、新しい「白い巨塔」を、私は「認めたい」と思います。

 

「厳しい」山崎豊子先生でしたが、「喜んでくれている」ものと信じます。

 

というわけで、「15年ぶり」となる「白い巨塔」、無事に「終了」しました!!

 

さて、私、「28日」は、「夜勤明け」ですが、「ZAZ」の「東京公演」(2日目)に「電撃参戦」となります。

ブログ関係は、「30日」まではちょっと自由にならないかも知れませんが、あらかじめご了承ください。

 

それではまた...。

 

(daniel-b=フランス専門)