http://dalida-movie.jp/(映画公式サイト)

http://fukuimetro.jp/(福井「メトロ劇場」公式サイト)

 

19日水曜日は、この映画を見てきました。

 

フランスで昨年公開され、今年5月19日からは、「東京」を皮切りに日本各地でも上映が行なわれた、映画「DALIDA ダリダ~あまい囁き」がついに、福井でも公開されました。

 

9月15日から、21日までのたった「1週間」ではありますが、各日、「15時10分から」と、「19時40分から」の2回、福井市の名画座、「メトロ劇場」においての上映です。今後の「上映予定」では、10月13日からの、栃木・宇都宮市(「宇都宮ヒカリ座」)が、現在のところ「ラスト」となるようです。

 

この映画は、エジプトで生まれた、イタリア系のフランス人女性歌手ダリダ(1933-87)の、その「波乱」に満ちた生涯を描いたもので、「ドラマ」とも言い得ますし、「ドキュメンタリー」とも言い得る、実に「素晴らしい」作品です。

 

彼女は、もはや「伝説的歌手」と言っても過言ではありません。その意味で、エディット・ピアフ(1915-63)と比較されることもありますが、彼女が歩んだ生涯は、不思議と、ピアフと重なる部分が多いようです。

 

私にとっての「ダリダ」は、実は、「あまりよく知らない存在」でした。彼女の経歴については、書籍でも読んだことがありますが、その「悲劇的な最期」が特に印象に残るだけで、彼女の「実際の人気」、「カリスマ性」は、この映画を見て、初めて「実感」したとも言えるのです。

 

かつて、「エディット・ピアフ~愛の讃歌」という、やはり「伝記映画」がありました。2007年に公開された作品で、ご存知の方も多いのではないかと思います。この映画でピアフ役を務めたマリオン・コティヤール(1975-)は、この作品で「アカデミー賞主演女優賞」を受賞し、一躍有名となりました。

 

このように、フランスは、(特に「芸術分野」において)「優れた功績」を遺した「偉人」を、「決して忘れない」といった「お国柄」です。ですから、「没後○○周年記念」といった表記が、世界の中でも、特に「目立つ」のです。

 

「愛」を望みながら、「愛」に裏切られ続けたと言えるダリダ。「歌手」である「ダリダ」と、「1人の女」としての「ヨランダ(ダリダの本名)」が、実に「リアル」に描かれているのですが、それもそのはず、この作品には、劇中にも「実在の人物」として登場している、ダリダの「弟」で、「プロデューサー」でもあったブルーノ・ジリオッティ氏(1936-)が、直々に、「監修者」として携わっているのです。

 

監督のリサ・アズエロス(1965-)も、映画「太陽がいっぱい」(1960)で、アラン・ドロン(1935-)の「相手役」を務めた、女優で歌手のマリー・ラフォレ(1939-)の「娘」だということですが、その「描き方」については、確かに「才能」を感じます。

 

この監督を「感動」させて、「ダリダ」の役をつかみ取ったのが、イタリア出身の「モデル」で「女優」の、スヴェヴァ・アルヴィティ(1984-)です。

 

「リアリティ」を求めて、「イタリア」や、「中東」へも「女優探し」に出かけたという監督でしたが、オーディションでスヴェヴァが歌った、セルジュ・ラマ(1943-)の名曲「je suis malade "灰色の途"」(1973, 原題は「私は病気だ」という意味です)に、「すっかり圧倒されてしまった」ということです。上掲の予告編でも、「0分57秒」からこの曲が流れていますが、実際に劇中で使われているのは「ダリダ本人」の音源で、これもまた、「オリジナル第一」のフランスらしいとは言えます。

 

スヴェヴァはまた、上記の、ダリダの「実弟」ブルーノ氏も「感動」させたといい、撮影初日には、「今日から僕には新しい姉が出来た」とのメッセージももらったということです。

 

スヴェヴァは、実はフランス語が「話せない」ということで、「特訓」もしたそうですが、「フランス映画」とは言え、この作品は本当に「インターナショナル」で、実は、「イタリア語」(や「アラビア語」)を聴く機会の方が、「多い」と思います。

 

この映画を見て、ダリダが、一気に「身近な存在」になったようにも思います。また、「女性らしい生き方とは?」、「男性らしい生き方とは?」のそれぞれが「問いかけられ」、「考えさせられる」、そんな映画だとも思いました。この作品は「必見」です。

 

ラジオ局「ヨーロッパ1」の芸術監督で、後に「夫」ともなった「リュシアン・モリス」の役は、ジャン=ポール・ルーヴ(1967-)が演じていますが、この方は、先述の「エディット・ピアフ~愛の讃歌」(2007)にも出演されていました(ピアフの父親、「ルイ・ガシオン」役です)。

 

私個人としては、ジャック・ブレル(1929-78)とも関係の深い、バークレー社社長の「エディー・バークレー」(1921-2005)、オランピア劇場支配人の「ブリュノ・コカトリクス」(1910-79)も劇中に登場していたことが、大変「興味深かった」と言えます。監督に言わせると、演じたヴァンサン・ペレーズ(1964-)、パトリック・ティムシット(1959-)ともに、「本人にそっくり」ということですが、「確かに」とうなづけますね。

 

今回は、7月31日付けのユトリロさんの記事を「リブログ」して書いていますが、そのユトリロさんの記事も、自身の4月7日付けの記事の「リブログ」となっています。こちらの記事も詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

https://ameblo.jp/utrillo-714/entry-12366612004.html(ユトリロさん「4月7日付け」の記事)

 

また、ゆうき芽衣さんの記事も詳しいです(この後も、「関連記事」が続いていますので、興味のある方はぜひどうぞ)。

https://ameblo.jp/france-mei/entry-12377609757.html(その1)

https://ameblo.jp/france-mei/entry-12377955564.html(その2)

 

さて、この「メトロ劇場」は、先日「閉館」となった、「福井シネマ」のちょうど「裏手」にあります。「福井シネマ」の建物自体はまだ解体されてはいませんが、「鉄の壁」にすっかりと覆われてしまっています。その隣の「福井銀行本店ビル」が、こちらも「建て替え」のため、先に解体が始まりました。この一帯も、だいぶ「様変わり」しそうな気配です。

 

福井シネマ最終日の「9月10日」、「最終上映作品」は、「羊と鋼の森」でした。当日は、原作者で、福井市在住の作家、宮下奈都さん(1967-)も客席でご覧になっていたそうです。

 

本当に、これから、「じわじわ」と来そうです...。

https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12403759722.html?frm=theme(「福井シネマ閉館」の記事)

 

また、これまで、多くの「フランス映画」の「日本語字幕」を担当されてきた、翻訳家の寺尾次郎さんが、6月6日、亡くなられました。62歳でした。この場をお借りしまして、あらためて、寺尾さんのご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。

 

寺尾次郎(1955.6.11-2018.6.6)

 

それではまた...。

 

(12月7日発売予定です)

(サントラ盤です)

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(daniel-b=フランス専門)