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http://resistelacomediemusicale.fr/(ミュージカル「RESISTE」公式サイト)
https://www.youtube.com/channel/UCORxPxv1VGQf3exA7ApozjA(同「YouTube」公式チャンネル)
前回に引き続き、ミュージカル「RESISTE "レジスト"」(2015年11月初演)の「総まとめ」を書いてみたいと思います。
まずは、主要キャストのインタビュー映像を並べてみました。
一番上より、
マギー...レア・ドゥロー
マンドリーヌ...エロディ・マルトレ
テネシー...グワンダール・マリムゥトゥ
マティス...ヴィクトール・ル・ドゥアレック
アンジェリナ...コランティーヌ・コリエ
オーナー(父)...ローラン・エヌカン
となっています。
「オーナー」の「姓」は、「(ムッシュー・)ブーヴィエ」という、「正式な設定」がありますが、逆に分かりづらくなるため、文中では、「オーナー(=マギー、マンドリーヌの父)」で統一しました。
この、オーナー(父)役のローラン・エヌカンは、映画・ドラマで活躍する「俳優」で、歌手活動もしているようです(出演作品等、「ウィキペディア」に記載があります)。
インタビューを聴くと、テネシー役のグワンダール・マリムゥトゥが、当時(2015年)、「20歳」と話していることに少し驚きました。
彼と、マンドリーヌ役のエロディ・マルトレは、フランスのオーディション番組「The Voice」(3rdシーズン)の出身だということです。
最近のアーティスト、特に、「演劇関係」では、詳しいプロフィールを公表していない人が多くて、ちょっと「困る」こともあります(「気にし過ぎ」ですかね?)。主な「経歴」は、「公式サイト」に載ってはいますが...。
マギー役のレア・ドゥローは、当時「21歳」だということでした。いずれにせよ「若い」ですね。
フランス・ギャル(1947-2018)自身が選んだ、「期待の逸材」だということです。
この作品を見返してみて思ったことは、アンジェリナ役のコランティーヌ・コリエが、それこそ、「スタイルが良く」、「オシャレ」だということでした。なので、「モデル出身」なのかなとも思いましたが、そうではなく、根っからの「演劇志向」でここまで来られた方の様です。これには驚きましたね。「有名誌のモデル」だと言われても、何ら「違和感」を感じることがありませんから。
マティス役のヴィクトール・ル・ドゥアレックは、やはり、ピアノに関して「神童」的な経歴を持っている方の様です。まさに、「選ばれるべくして選ばれた」という感じがします。
さて、ここで、「ストーリーのおさらい」をしてみましょう。
この物語の主人公マギーは、父親の経営する「ナイトクラブ(ディスコ)」で働き、父の「手助け」をしています。妹のマンドリーヌも同様ですが、「内気(保守的)」な姉とは「正反対」で、恋愛にとても「オープン」です。でも、それが原因で、「遅刻の常習犯」となり、父親とはいつも「ケンカばかり」です。
そのマンドリーヌに密かに想いを寄せるのが、テネシーです。両親を「知らない」という彼にとっては、このクラブこそが「家庭」であり、マンドリーヌとは、小さい頃から一緒に育ちました。そして、「恋心」を抱いたというのも、また「その頃から」...。しかし、マンドリーヌは、彼に対しては、いつも「つれない」態度です。
ある日、銀行からの電話で、「債務の返済期限」が、予定の「3ヶ月」から、いきなり「3週間」となることを告げられます。返済出来なければ、「来月」にも、店を閉めなくてはならないことになってしまいました(この事実は、父とマギー、2人だけの「極秘事項」となります)。
そこに、「ピアニストとして雇ってほしい」と、マティスが現われます。「給料を支払える当てがない」と、オーナーは断りかけますが、マギーに心を奪われたマティスは、「今夜は"無給"でいいから、試させてほしい」と訴えます。そして、「実演」で見事にその「実力」を知らしめた彼は、クラブの「一員」として迎えられることになったのです。
「男と一緒」のところを撮られ、最近姿を見せていなかったアンジェリナが、久々に、クラブに姿を現しました。彼女は、クラブの取引先銀行の「令嬢」でしたが、その家庭環境は「冷たく」、マギーらを羨みます。また、そのマギーは、アンジェリナを、「姉」のように慕っていました...。
マティスは、マギーに想いを打ち明けようとしますが、「クラブ」を、「父」を思うマギーの心は強く、なかなか踏み込んでいくことが出来ません。
そんな中、クラブの「経営危機」が、ついに、アンジェリナ、マンドリーヌにも知られることになります。アンジェリナは、「父(ムッシュー・デュマ)と話す」とマギーに約束し、マンドリーヌは、「再建策」を提案します。
クラブの「命運」をかけて、盛大に催されたパーティ「皆既月食」は「大成功」となりました。
しかし、「意味深」なセリフを残してアンジェリナは去り、その後、「衝撃的」な電話を受けることにもなってしまいました。
「銀行が襲撃され、もう、何も残っていない...」
アンジェリナもその場にいたようでした。
このことにより、クラブは、「閉店」を余儀なくされたのです。
「閉店」による「店内用品」の運び出しのため、クラブのメンバーが再び集結しました。
そんな中、これまで、テネシーに対して「つれない」態度ばかりだったマンドリーヌが、ついに、「その想い」を打ち明けます。一方のマギーは、相変わらず「素直」ではありませんでしたが、そこへ、パーティの夜以来、行方が分からなくなっていたマティスが戻って来て、「戸惑うばかり」となります。
それでも、「勇気」を出してマギーは「告白」し、すべては丸く収まるかのように思われました。
しかし、「皆既月食の夜」の行動をオーナーに問われたマティスは、アンジェリナとともに、「銀行襲撃」に関与したという「衝撃の告白」を、一同の前ですることになります。
マティスはその場を去らざるを得なくなり、マギーも傷付くことになりました。
その後、店を訪れたムッシュー・デュマ(アンジェリナの父)から、マギーは、「意外な事実」を知らされます。デュマによれば、マティスは、(銀行を襲撃しようとした)彼女を「引き止め」、「救う」ために「全力」を尽くしたのだということでした。加えて、「代替わり」を条件として、債務の返済を「待つ」という「オファー」も残していきました。
さらにデュマは、アンジェリナからマギーに宛てた手紙も残していきました。マティスへの「誤解」も解け、手紙から「勇気」をもらったマギーは、「マティスを追う」という「決断」をします。
港へ向かったマティスを追うのに、時間はもう、あと「3時間」しかありません。マギーは、「車」で急ぎます。
一方で、テネシーとマンドリーヌは、デュマのオファーを、オーナーが「受け入れる」ことで、「次期経営者」となることが決まりました。
港へ向かったマギーは果たして、間に合ったのでしょうか...!!
と、こんなところになるでしょうか。
ストーリーの「結末」は、よほどひねくれた見方をしない限りは、「分かる」と思います(はっきりと描かれているわけではありませんが...)。
いずれにせよ、どの場面、どの曲をとってみても、それぞれがしっかりと「マッチ」していて、それが、本当に驚かされるところです。「les accidents d'amour "愛のアクシデント"」(1981)は、まさに、「エンディング」にふさわしい曲だと思いますが、これに限らず、「すべての作品」が、このミュージカルを作るための「ピース」だったのではないか、と思えるほどです。
劇中で歌われる歌詞は、どの作品も、ほぼ「オリジナル」のままですが、いくつかはアレンジもありました。例えば、こちらの曲「Mandoline "マンドリーヌ"」(1983)。
(オリジナル)
heureusement qu'il y a Mandoline
petit "enfant", petite merveille
heureusement qu'il y a Mandoline
Mandoline danse au soleil
Mandoline...
(ミュージカル)
heureusement qu'il y a Mandoline
petit "oiseau", petite merveille
heureusement qu'il y a Mandoline
Mandoline danse au soleil
Mandoline...
オリジナルの「マンドリーヌ」は、「小さな女の子(petit enfant)」でしたが、ミュージカルの設定に合わせて、「小さな鳥(petit oiseau)」に変更されています。
これ以外の「変更」などに関しては、なるべく、「注釈」を入れるよう、心がけました。
翻訳するにあたって難しかったのは、やはり、「口語表現」です。
例えば、第3幕、パーティ「皆既月食」においては、開演直前に、オーナーが「控室」に入ってくる場面がありますが(「若い女性」が「着替え中」かも知れないのに...笑)、ここで聞かれる表現です(「その5」参照)。
「c'est blinde de monde(セ・ブランデ・ドゥ・モンド)」
(分かる方へ。blindeのeには、「アクサン・テギュ」が付きます)
「口語辞典」や、「決まり文句集」にはもしかすると載っているのかも知れませんが、通常の「仏和辞典」で「blinde」を引いてみると、「鋼鉄張り」「装甲された」としか出ていません。あえて言うなら、意味が転じて、「抵抗力がついた」「平気になった」が会話で使われるとありますが、これでは意味が通りません。
幸い、検索したところ、「簡単に」ではありますが、説明が載っているサイトを見つけました。
この「blinde(e)」というのは、「くだけた会話」で、「~でいっぱいの(plein, rempli)」ということです。「plein(rempli) de~」と同様の使い方ですから、すなわち、
「(今日は)スゴイ(客の)入りだ!!」(ここでの「monde」は、「人々」を指します)
となります。その少し前の場面では、マギーがこう話していました。
「la salle est deja pleine」
こちらが、普通に言ったもので、「ホールはすでに満員よ」ということです。
もう1つ、「faire un carton」という表現も出て来ました。
「段ボールを、作る」????
この表現、上掲のセリフに引き続いて、マギーも口にしますし、それよりも前に、テネシーも口にしていますので、意外と、「使う」言葉の様です。
これも、「くだけた」表現で、「大きな成功を収める(大評判)」のことです。
「その4」で、テネシーのセリフに、「おい、来てみろよ。マティスがスゲエぞ!!」というのがありましたが、こちらは、「字幕(フランス語)」では、
「he, les filles!
venez voir, Mathis fait un carton」
となっています。
あと、「会話」では、「人は」を表す、「特定」「不特定」の「両方」で使用される主語、「on」の多用をやはり感じました。
普通に、「私/私たち(je/nous)」や、「彼/彼女(il/elle)」などを表すときは分かりやすいのですが、「文脈」から、他の主語を表すこともあるので、やっかいなこともありました。
「その5」で採り上げたこの曲、「chanson pour Man Ray "マン・レイに捧げる歌"」(1990)もそうです。
on n'est rien qu'une image, Man
rien qu'un instantane
この「出だし」の訳に、意外と手こずってしまいました。
「ne ~que」は「~しかない」という「限定」の否定で、これを外しても意味は通りますが、「rien(何も)」もあるし...。
「instantane」は、「一瞬の」という意味がありますが、「名詞」で使われる場合、「スナップ(早撮り)写真」の意味になります。
「on n'est rien qu'une image」は、最終的に、「君は、ただ1つのイメージでしかない」になりましたが、この主語の「on」が、「tu(君)」を指しているのが、最初はなかなか気付かなかったものです(「人は」「私たちは」で、頭が固定されてしまっていたからですね...)。
あと、「華々しい」登場ながら、劇中では、終始「ピエロ的存在」となった「les princes des villes(都会の王子たち)」。
登場シーンの「マッチョダンス」は、とても「セクシー」で「カッコイイ」と思いますが(これもやはり、DVDのバージョンが「最高」です)、その後の会話は、どれも、「ふざけた」感じのものばかり...。
「マンドリーヌ」の名前を、「わざと」か、いつも間違えます。
「バンジョー」だったり、「シモーヌ」(???)だったり...。
他にもいくつか挙げようかとも思いましたが、長くなりそうなので、今回はやめときます...。(笑)
この「ミュージカル」を、フランス・ギャルとともに製作したブルック・ドーイット(エチオピア出身のアメリカ人)という方は、事実上、彼女の「最後の伴侶」となった方です。
フランス・ギャルとは、「アメリカ録音」となった、1996年の最後のアルバム、「France」で知り合ったということですが、この方が関与したアーティストは数多く、マイケル・ジャクソン(1958-2009)や、ブルース・スプリングスティーン(1949-)など、「英米の大物」がズラリと並んでいます。
今まで、「知らなかった」だけなのですね。
「何なんだ、この人は...」(「グレート」過ぎる...)
というわけで、この記事自体、書くのに「ものすごく」、時間がかかってしまいました。
アップが遅れて申し訳ありません...。
最後に、初演でマギーを演じたレア・ドゥローが、フランス・ギャルの追悼のために歌った、
「evidemment "エヴィダマン"」(1987)の動画を載せておきましょう。
アップされたのが、フランス・ギャルが亡くなった5日後の「1月12日」のことで、とても「心に響く」、素晴らしい歌唱となりました。ぜひ、お聴きください!!
それではまた...。
https://ameblo.jp/daniel-b/entry-12345132780.html(参考:この曲についての記事)
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(daniel-b=フランス専門)
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