被造界の中の神の王国
天国の書
神の意志の王国における聖母マリア
The Virgin Mary in the Kingdom of the Divine Will
by the Servant of God, Luisa Piccarreta
little daughter of the Divine Will
神のはしため
神の意志の小さな娘
ルイザ・ピッカレータ著
私的使用のみ
神の意志に住まうための5月の黙想
1930年5月6日 ルイザ ・ピッカレータ
フィアット！！！
J.M.J.
5月の間毎日、聖母マリアへ捧げる祈り
汚れなき（無原罪）女王、天のお母様、私はあなたに奉献されたこの５月、もっとも熱い願いをこめ、神の意志の王国に住むという偉大な恩寵を切望するために、あなたの元にひざまずき、あなたの愛する娘としてあなたの腕の中に身を委ねます。
聖なるお母様、神の意志の王国の女王、私をあなたの娘として神の意志の王国に住まわせてくださるようお願いいたします。そうすれば、そこがもはやさびれた場所ではなく、あなたの子供たちが住む場所となるでしょう。
それゆえ、主権なる女王よ、私はあなたに私の歩みを神の意志の王国へと導いてくださるように身を委ねます。
私はあなたの母なる手を握りしめ離しません。
私のすべての存在を神の意志の中で永遠の命に生きるように導いてください。
そして「神の意志」が何を意味するのかを理解するために、私を照らしてくださるようにお願いします。
私は母親であるあなたに私の意志を捧げます。
私のお母様として、私の意志を神の意志と交換してください。
そうすれば私がその王国から出ることはないでしょう。
アヴェ・マリア…
今月の霊的花束
毎朝、昼・夜、１日３回、天のお母様にひざまずき
「私のお母様、私はあなたを愛しています。あなたも私を愛し、私の魂に神の意志の一口を与え、あなたの母なる眼差しのもとで私のすべての行為を行なうことがでるように、あなたの祝福を与えてください。」
と祈ります。
29日目
神の意志の王国の天の女王。
勝利の時。イエスの出現。
逃げ出した使徒たちは救いの箱舟である聖母の周りに集まる。
そしてゆるし。
イエスの昇天。
魂から母なる女王へ:
尊敬するお母様、私は母なるあなたにひざまずき、私たちの愛するイエスの復活の祝宴と勝利において、あなたと一つになるために、再びあなたのところへやって来ました。今日のあなたのお姿は、なんと美しいことでしょう――すべての愛らしさ、すべての甘さ、すべての喜びです。私はイエスとともに復活されたあなたを見ているようです。ああ、お願いです、どうか聖なるお母様、多くの喜びと勝利の中であなたの娘を忘れないでください。むしろ、イエスの復活の種を私の魂に封じ込め、それによって、私が神の意志の中で完全によみがえり、いつもあなたと私の愛するイエスと一つになって生きることができるようにしてください。
天の女王の教え:
私の母なる心の祝福された娘よ、私の息子の復活における私の喜びと勝利は大いなるものでした。私は彼の中に生まれ変わり、再びよみがえったことを実感しました。私のすべての悲しみは喜びに変わり、被造物に対する恵みの海、光の海、愛の海、赦しの海に変わり、私の悲しみの印とともに、イエスから私に与えられた私のすべての子供たちの上に、わたしの母性を置きました。
さあ、私の話を聞いてください、愛する娘よ。
息子の死後、私は愛するヨハネとマグダラとともに、チュナクルムに引きこもったことをあなたは知らなければなりません。私のそばにいたのはヨハネだけだったので、わたしの心は貫かれました。そして悲しみのあまり「他の使徒たちは、どこにいるのですか？」と言いました。
しかし逃げ出した使徒たちは、イエスが死んだと聞いて、特別な恵みに触れられ、感極まって泣きながら、次々と私の周りに集まり、王冠のように私を取り囲みました。彼らは涙と嘆きとともに、「主を見捨て、主のもとから逃げ出したことをお許しください」と、私の赦しを求めました。私は彼らを母として私の心の避難所と救いの箱舟に迎え入れました。私は彼ら全員に、息子の赦しを保証し、恐れないように励ましました。私は彼らに、彼らの運命は私の手中にあると言いました。なぜなら、主は彼らのすべてを私の子どもとしてお与えになったからです。
祝福された娘よ、あなたは私が息子の復活に立ち会ったこと知っていますね。しかし、私は誰にも一言も言わず、イエスがよみがえり、栄光と勝利に満ちた姿としてご自身を現されるのを待っていました。復活した主を最初に見たのは、幸運なマグダラでした。それから敬虔な女性たち。すると、みな私のところに来て、イエスがよみがえられたのを見たこと、墓が空っぽだったことを告げました。そして私はすべての人の話に耳を傾け、復活の物語を確認したのです。夕方までにはほとんどすべての使徒たちがイエスを見かけ、イエスの使徒であったことに勝利を収めたかのように感じました。
親愛なる娘よ、何という変わりようでしょう――主人を見捨てて逃げ出した使徒たちは、最初に人間の意志に支配されてしまった人々の象徴です。彼らは恐れと怯えで隠れてしまい、ペテロは主を否定するまでに至りました。ああ！もし彼らが神の意志に支配されていたなら、彼らは決して主人から逃げることはなかったでしょう。勇気を持って、勝利者として、決して主の側から離れず、主を守るために命を捨てることを光栄に思ったでしょう。
さて、愛する娘よ、私の愛する息子イエスは、復活してから四十日間、地上に留まられました。彼は使徒や弟子たちにご自分の復活の真実を確証するために、非常にたびたびお姿を現されました。そして使徒たちとともにおられないときは、チュナクルムで母と共に居て、古聖所から出てきた霊魂たちに囲まれていました。しかし、40日の期間が過ぎると、愛するイエスは使徒たちに支持を与えて、彼らの導き手として、また教師として、御自分の母を残し、私たちに聖霊の降臨を約束されました。それから、私たち全員を祝福して、彼は古聖所から出てきた大勢の人々を伴って天空へと昇られました。そこにいた人々は皆、それも大勢の人々が、イエスが昇られるのを見ました。しかし、主が高く昇ったとき、光の雲が彼らの視界から主を遠ざけました。
さて、娘よ、あなたの母は彼に従って天国へ行き、昇天の大饗宴に出席しました。天の祖国はわたしにとってよその国ではありませんでしたからなおさらです。そして、天に昇られたわが子の祝祭は、私なしでは完成しなかったでしょう。
さて、最愛の娘よ、あなたに少しだけ伝えます。
あなたが聞いたり感心したことはすべて、私と私の息子のうちに作用する神の意志の力に他ならないのです。だからこそ、私はあなたの中に神の意志のいのちを閉じ込めることを愛しているのです。神の意志は生きるための命であり誰もがそれを持っていますが、彼らの大部分はそれを窒息させ、自分のために使っています。そして、神聖さ、恵み、そしてその力に相応しい働き営むことが出来るのに、神の意志は被造物によってその力を行なうことが出来ず、たたずんでいるように強いられています。ですから、注意深く、神の意志の天国があなたの中に広がり、その力で、それが望むものを望むように働けるようにしてください。
霊魂:
最も聖なるお母様、あなたの美しい教えは私を魅了します。そして――おお、私の魂に神の意志のいのちが宿ることをどんなに願い、渇望していることでしょう。私も、私のイエスと、私のお母様であるあなたから切り離せない存在になりたいのです。しかし、これを確信するためには、あなたは私の意志をあなたの母なる心の中に封じ込めるという約束を負わなければなりません。そして、たとえそれが私に多くの犠牲を強いるものであると分かったとしても、私に決して自分の意志を与えないでください。そうすることで初めて確信がもてるのです。そうでなければ、私はいつまでたっても言葉だけで、実際には行わないでしょう。ですから、あなたの娘はあなたに身を捧げ、あなたからのすべてを望みます。
霊的花束:
今日、わたしを敬うために、私の息子が天に昇られた行為において三回礼拝の行為を捧げ、あなたが神の意志によって昇ることができるように彼に祈りなさい。
射祷:
私のお母様、あなたの力で、私の魂に勝利し、私を神の意志の中で生まれ変わらせてください。
皆さんに神様の祝福がありますように