ナルニア国物語というファンタジーシリーズがあります。
実家にハードカバー本があり、小学3~4年生の頃に初めて読んで感動しました。中学生くらいまでシリーズを繰り返し読んでいた。(高校からは実家を出たので、あまり読んでいない)
子どもにも読ませたいと思い、古本屋でソフトカバーをまとめ買いしたのだけれど、子どもはほとんど興味を持たず、結局私だけが再読しました。
数年ぶりの再読は面白かったけれど、当時とは少し違った印象も受けたり、発見も多かったので、作品ごとに分けて書き留めておきたいと思います。
話しはちょっと変わりますが、筆者のルイスはナルニアを「発表順ではなく、ナルニア時間の年代順で読んでほしいと思っていた」という説があります。実際に、読者に向けた文章にもそのように書かれたものが残っているらしく、海外では年代順にならべられたシリーズ本もたくさん発行されているようです。
しかし、私としては発表順に呼んだ方が圧倒的に面白く、筆者はあくまで「発表順に読んだ後、年代順に読んでみると、伏線と回収がわかりやすいよ」というくらいのつもりで言ったのではないかと邪推しています。(私に原文が読めるわけないので、勝手な想像です)
ただ、今回の再読で、作品の完成度は後年の作品の方が高いと感じました。年代順に読むとそのバランスが良くなるんですね。最初の3作を前期、後の3作を後期として(最後の1作は特別なのであえて別にします)、年代順に並べると下記のようになります。
魔術師のおい(後期)
ライオンと魔女(前期)
馬と少年(後期)
カスピアン王子のつのぶえ(前期)
朝びらき丸 東の海へ(前期)
銀のいす(後期)
さいごの戦い
前期と後期が割とバランス良く配置され、シリーズ全体として見た時の完成度は、こちらの方が若干、高くなるかもしれませんし、シリーズ全体を貫く「夢と現実の戦い」というテーマも、こちらの方が伝わりやすくなると思います。
筆者としては年代順に読んで欲しい、という気持ちもよくわかります。





