世間の評判はあまり高くないけれど、私は割と好きです。
次々に出てくる未来の道具が楽しいし、映像はキレイで面白いし、いろいろすっ飛ばしながら進んで行く物語はテンポが良く、気楽に見れます。
公開当時は「レオンの監督が作った大作SF」という触れ込みだったので期待ハズレという評価になっているけれど、最初から「ポップなSFアクション」と思っていれば、こんなに楽しい作品はないです。
この後、「TAXⅰ」とか「トランスポーター」をプロデュースしたり、「WASABI」を撮ったりして、実はB級アクションの名手であることが認知されていったのだろうと思います。
再鑑賞して、意外と上品なことに感心しました。
お下劣シーンもちょっとあったりして、いやらしい感じはするけれど、汚らしい感じはしません。画面が明るくてキレイなせいか、それともこれがフランスの明朗さなのか。
あと、こんなに未来なのに携帯電話がないのが時代を感じさせて面白い。
当時も携帯電話はあったと思うけれど、今のような生活必需品ではなく「最先端だけれど、ちょっとしゃらくさいもの」だったと記憶しています。