私は見た!あれは前世紀の教育映画だ!(23) | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

「おじいちゃんのしあわせ」
モノクロ、ドラマ、33分





「あらすじ」
元大工のおじいちゃんは、近所の家や棚を修繕して親しまれている。時には手間賃をもらい、そのお金で孫にお菓子を買ったりもしている。
しかし、同居している息子の嫁は、引退したおじいちゃんを働かせているようで世間体が悪いと思っている。
嫁や息子の説得で大工仕事をやめるが、生きがいを失ったおじいちゃんは毎日つまらなそうにしている。
そんなある日、大工仕事を活用したボランティアを勧められたおじいちゃんは、学校や公園で遊具修繕のボランティア活動を始める。嫁はあまり乗り気でなく、できればやめてほしいと思っている。
ところが、おじいちゃんが修理した滑り台で事故が起きてしまう。修理したはずの滑り台が再び壊れてしまったのだ。
おじいちゃんは「絶対に壊れるはずがない」と言うが、嫁に責められ、責任を感じて大工仕事をやめてしまう。
しかし、孫の説得で再びボランティアを始めることした。
「お母さんは、おじいちゃんの幸せの事をちっとも考えていない」との孫の言葉に、はっとする嫁と息子であった。
滑り台の事故は、高校生のいたずらで故障していたからだとわかり、子供たちの願いで、おじいちゃんは再び滑り台を修理するのだった。






「感想」
今の感覚で見ていると、おじいちゃんは70歳後半くらいのイメージです。
しかし、当時の「60歳定年」の常識から考えると、おじいちゃんは、おそらく62~3歳くらいなのではないかと思います。
せいぜい65歳でしょう。嫁の「ジジイあつかいぶり」に違和感がありました。
先日、数年ぶりにサザエさんを見たのですが、波平の枯れ具合にも違和感を感じました。波平は会社でバリバリ働いているから55歳くらいですよね。せっかくの休みの日に、囲碁将棋と盆栽しかやっていないんです。ちょっと出歩けばいいのに…。
平均寿命と、健康寿命が長くなったことで、年齢像に誤差あるんだなぁと思いました。