今年の夏は、とにかく忙しかったです。
職場が忙しいのと、夏に演劇をやるのは毎年恒例なのですが、その他に佐賀大学で人形アニメーションの指導をして欲しいとの依頼を受けました。
少し迷ったのですが、大学生とアニメーションを作るという未体験の楽しさと、ちょうどお盆休みと重なっていたのとで引き受けました。たった3日間でしたが、実際とても楽しかったです。
3DCGや、セルアニメなど、いくつかのジャンルに分かれて学生が個人制作をし、数人のスタッフとクリエイターが指導するという実習でした。
私が受け持ったのは3人グループのクレイアニメ班で(なぜかクレイアニメだけグループ制作でした)教育関係学部の学生が2人と美術関係学部の学生が1人という陣容です。
統一課題として「再生」というテーマが与えられました。各学生が自分なりの「再生」を考えて、企画書を書き、絵コンテを書き、完成作品のプレゼンテーションをするという、なかなか本格的な実習です。
しかし、学生と話していると、どうも「ソフトウェアの使い方」は指導されているけれど、アイディアの出し方や、ブレインストーミングの指導は受けていないようです。この感じだと、プレゼンの指導も受けていないだろうと思いました。
おそらく、この実習自体がそういう「プロデュース力」「プレゼン力」を養うための実習なのでしょう。
実践的ですが、ちょっと学生を信頼しすぎのような気もしました。
本来は、学生だけで企画書をまとめなければいけないのだと思いますが、私なりにちょっとだけ指導しました。

「再生」を中心に置いて、それについて思いついた単語を数珠つなぎに広げて行く、いわゆる「思考展開図」で使えそうなアイディアを片っ端から出して行きました。
ちょっと字が汚くて(私の字です)見にくいのですが、これで「赤ちゃん、父、母」「たまご、ひよこ」「植物、昆虫」などのキーワードが見つかりました。この中から更に意見を出し合い、企画書を作りました。

学生さんの許可はもらっているのですが、名前の部分は消しました。
この企画書の様式は佐賀大学オリジナルなのかな?…企画書にしては、なかなか具体的です。これをもとにして絵コンテを描きました。
(つづく)