「三等賞の小山羊」
モノクロ実写。劇映画。35分。
(あらすじ)
とある山村。近所の家の山羊を世話している少年。
少年は山羊が大好きなのだが、自分の家では飼っていないのだ。
そんなある日、村のマラソン大会の三等賞の商品に小山羊が出品される。少年は村一番のランナーである兄に出場して欲しいと頼むが、兄は一番でなければ出場する意味がないと言う。
なんとか説得して兄をマラソン大会に出場させるが、大会当日に懸賞はがきが当たって祖母は飛行機旅行に行けると大騒ぎする。兄嫁の妊娠が判明する。二等が途中でへたばっていて、どうしても三等になれない…など、次から次に騒動が起こってなかなか思うように進まない。
マラソン大会はドタバタコメディの様相を呈し始める。
いろいろと問題が起こりつつも兄はなんとか3位にゴールするが、途中で道を間違えていたために失格になってしまう。
懸賞はがきで当たったのは飛行機旅行ではなく小型ラジオだった。
兄嫁の妊娠は間違いだった。
何もかもうまく行かず、家族と少年は残念がる。
しかし、山羊と小型ラジオの交換を申し出る若者が現れ、一件落着するのだった。
(感想)
なかなか面白いコメディ映画でした。
特に、次々にアクシデントの起こるマラソン大会のようすは、今の目で見ても十分に面白いものです。
こういう作品に当たると得した気分になりますね。
それと、少年が山羊を欲しがるという展開も、現代との感覚のずれが興味深いです。