フランク・キャプラの「素晴らしき哉!人生」 | おだんご日和

おだんご日和

Dango茶屋・いちのせの徒然記

素晴らしき哉、人生!【DVD・洋画/ヒューマン】
¥980
楽天



モノクロのアメリカ映画です。
面白いとのウワサを聞いていたので、レンタル屋で借りてみました。



ウィキペディアによると、フランク・キャプラ監督は私財を投げ打ってこの映画を完成させたそうです。
公開当時から作品としては高い評価を受けていたようですが、なぜか興行的にはヒットせず、リバイバルやテレビ放映で徐々に人気を集め、今ではアメリカのクリスマス定番映画の一つになっている…とのコトです。



実は、あらすじをインターネットで読んでしまっていたので、楽しめるのか心配していたのですが、うれしい杞憂に終わりました。
むしろ、ストーリー以外の部分をじっくり見ることができて良かったのかも知れません。
架空の町を再現したセット(たぶん、ロケではないと思います)、妙に力の入った薬屋の内装と小道具、主人公とヒロインがパーティで再会する時の照明などなど、ストーリーを追っていたら気付かなかったかもしれない見所が随所に散りばめられていました。
特に、橋から川を見下ろすシーン(天使が落ちてくる前後)は、モノクロの画面に映る夜の水面が美しいです。



あと、ちょっとチープなオープニングの宇宙特撮も、この作品の明るい雰囲気に合っていて好きでした。
(…単に私が特撮好きなだけかもしれませんが)



アメリカの映画学校では、必ず教材として使われる作品の一つだそうです。
確かに、ストーリーも映像も大変勉強になりました。
後半のカット割にちょっと変なところがあるのは、私が見たDVDの原版フィルムに破損があったせいなのか…それとも何らかのセリフのカットがあったのでしょうか。