劇薬だんご ドリームフィッシュ | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記


短編小説集のような演劇でした。
それぞれ、つながりのない芝居が順番に演じられ、つながりのないまま終わってしまうのだけれど、

なんとなく統一感があります。





おそらく「ドリームフィッシュ」という題名だけを決めて、

役者がそれぞれにストーリーを書いてきたのではないでしょうか。
それらをまとめ直して一本の演劇に仕上げたのでしょう(予想です)。
面白い試みだとは思いますが、短編集だと気付くまで時間がかかってしまいました。
途中まで「この物語たちが、一体どうやってつながって行くのだろう」と期待しながら見てしまったので、

どことなく消化不良な気分が残ってしまいました。
もしも題名が「短編集ドリームフィッシュ」だったら、心構えができていたでしょうから、

もっと楽しめたかもしれません。





それと、割と最初の方で「イワシ君」というキャラクターが出てきたのですが…インスマスの住人にしか見えない。
「うわぁー、これ絶対クトゥルー神話だ!金ショーでクトゥルーが見れる日がくるなんて!」と、

秘かに喜んでしまったので、よりガッカリ感が強かったのかもしれません。





しかし、こういう「テーマを決めた短編集」という作り方は、アリかもしれないなぁと感じました。
何人かと協力して、私もいずれやってみたいなぁ。