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Dango茶屋・いちのせの徒然記

 

Yさんに関して、いろんな人が好き勝手なことを書いている掲示板があります。





Yさんは、他人のブログのコメント欄にクレームを書きこんで回るのが趣味で、

みんなに迷惑がられているらしく

掲示板には「あいつ嫌だな」「やめてほしいよな」みたいな書き込みが並んでいます。

その掲示板に時々Yさん本人が登場して、大変な罵り合いになったりするので、

私も野次馬根性を出して見学に行ったりするのです。





その掲示板には、Mさんという人もいて、MさんはYさんをよくかばってくれていた人のようです。


「そういえば最近、Mがこないよな」


という書き込みに対して


「そういえば、そうだね」

「いないね」

「そういえば、ブログも更新されてない」

「もう半年くらい更新されてない」

「どうしたんだろう」


みたいな書き込みがしばらく並んでいました。






そして


「Mは派遣切りにあって、○月に自殺した。来月くらいにはブログも閉鎖すると思う」


という書き込み。


みんな驚き


「え!?」
「どうして?」
「Mは映画監督を目指してたんじゃないのか?」


中には


「どうせデマだろ」
「生きてるんだろ?何か書き込めよ」


という意見もあったけれど、Mさんは何も書きこまない。


「葬式に行った」
「まだ若かったから親御さんが可哀想だった」
「あいつがブログにアップしてる写真、けっこう好きだったな」
「Mの写真には静寂があった」


Yさんそっちのけで、掲示板はMさんへの追悼文だらけになった。
Yさんも何か思うところがあったのか、何も書きこもうとしない。





それから数週間…。





「ごめん、オレ生きてる」





Mさんの書き込みでした。
その後は、もうお祭り騒ぎで


「復活や!ブッダ再臨や!」
「俺は今日、奇跡の証人になった!」
「M、宗教作れよ」
「こうしてM教は世界4大宗教の一つとなったのでした」
「イエスと呼ばせてくれ」


そんな掲示板のやり取りを見て、私は思ったのでした。
ああ、人が死ぬとか冗談でも言っちゃいかんなぁ…と。