もののけの思い出 | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

まだ学生の頃です。





宮崎駿監督の「もののけ姫」公開直前、今考えると不思議な気もするのですが

「大コケしてジブリは倒産する」という予測も少なからずありました。

作品としては力が入っているけれど、内容が大人向きで、

エンターテインメント的な作り方もされていないので、

コケる可能性が高い!という評論家が結構いたのです。





結果は大ヒットだったわけですが、コケるという予測はなかなか説得力があったので、

割と早いうちに見に行きました。(いつもは、公開終了ぎりぎりの空いてる頃に見に行くのです)

公開当初に見た人たちの話を聞くと「すごかったけど、いわゆる面白い作品ではない」とか

「面白かったけど、エンターテインメントではない」みたいな意見も結構あったので、

公開が打ち切られるのを恐れたワケです。





実際に映画を見てみると、始まって3分くらいのところで、

ぶわぁーっと鳥肌が立って「ああ、これはすごい映画なんだな」と思いました。





あのカットですよ。
アシタカが木を登るロングのカット。
あのカットを見た時「こんなすごい事をサラッとやる映画は、すごい映画に決まっている」と確信したのです。





後日、この話を友人にしたけれど、みんな反応が薄かった。
ただ一人だけ共感してくれて「あのシーンすごかった!」と言ってくれた友人がいました。
今の妻です。
それからすぐにお付き合いが始まり、8年近くの遠距離恋愛を経て結婚しました。





…そうです。
この文章は、実は単なるノロケ話だったのです!!
「もののけの思い出」と見せかけて「おのろけの思い出」だったのです。
ノロケ話に付き合っていただいて、ありがとうございました。