私は怪獣映画が大好きです。
学生の頃は、いい加減な怪獣映画を撮って喜んでいました。
しかし、最近は撮っていません。
私は怪獣映画が好きすぎて、何でも怪獣映画的にしてしまうところがあるんです。
怪獣映画的なSFとか、怪獣映画的なミステリーとか、
何でもかんでも怪獣映画的な味付けをしてしまいます。
そんな人間が本当に怪獣映画を撮ると「ただの怪獣映画」にしかならないんですね。
怪獣映画を撮る為の怪獣映画になってしまうんです。
それに気付いてから怪獣映画は禁じ手にしました。
もう6、7年くらい新作の怪獣映画は撮っていません。
でも、何かを表現する手段として怪獣映画が適切であるならば、迷わず撮ると思います。
ゴジラの反核や反戦のように明確なテーマが必要という意味ではなく、
例えば「笑い」とか「スペクタクル」とか、そういう事でもいいと思うんです。