名は格を現す | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記


並みいる怪獣たちの中でも別格のあつかいを受けているのがゴジラとモスラです。




キャラクターの面白さであるとか、作品の質であるとか理由はいろいろとあるのですが、
そんな別格あつかいをもっとも端的に現しているのが作品名だと思います。



怪獣ゴジラが初登場する作品は「ゴジラ」、
怪獣モスラが初登場する作品は「モスラ」なんです。


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当たり前と言えば、当たり前です。
しかしラドンの場合は「空の大怪獣ラドン」ですし、
サンダとガイラは「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」ですよね。
ラドンたちには、名前の前に「説明文」が付いているんです。




つまり、ゴジラとモスラには世に生まれた時から「オレはオレだ」という
強固なアイデンティティがあるんですね。
「水爆怪獣」とか「巨大蛾怪獣」とか説明文なしに「ゴジラ」「モスラ」なんです。
しかも、そのアイデンティティは自他共に認められているわけで、これはすごい事です。





勝手に名乗ってしまえばいいってワケではありません。
例えば、ガメラも初登場は「ガメラ」ですけれど、
いまだに世間からの「ガメラって亀だよね」という偏見に苦しんでいます。
ガンダムは「機動戦士」という説明文を必要としなくなるまで20年かかりました。
(20周年記念作品「ターンAガンダム」は「機動戦士」がついていません)
…ガンダムはちょっと脱線してしまいましたが、
言いたい事はわかっていただけるのではないかと思います。


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「ゴジラ」と「モスラ」、そして「ウルトラマン」「仮面ライダー」「マジンガーZ」
…彼らの偉大さに、私は気が遠くなるのです。
そういえば、手塚治虫のマンガもほとんどに「説明文」がついていませんね
…「鉄腕」くらいかな?