怪獣映画とか、特撮ヒーロー映画とかは、日曜の映画館で見るのが最高です。
子どもたちの叫び声込みで楽しまないといけません。
歌舞伎の「よっ!待ってました!」みたいなもんです。
あれは確か「劇場版ウルトラマンティガ」だったと思います。
映画は盛り上がり、子どもたちの声援も最高潮でした。
どーっと盛り上がって、ついにラスボスとの戦いです。
「ラストバトルは流行のCGか? それとも伝統のミニチュア特撮をじっくりみせるか?」
私も子どもたちとは別の方向で盛り上がっていました。
…あれ?
…ラスボス一撃でやられちゃうの?
…超がっかり。
子どもたちの間にも「あれ?もう終わり?」みたいな空気が流れたと思います。
エンディングテーマが流れて、子どもたちもぼちぼち席を立って行きます。
私の前の席に座っていた子どもが立ち上がって言いました。
「やっぱりウルトラマンは強いじぇ…」
…胸を打たれましたね。自分を恥じましたよ。
ラスボスが一撃でやられたのは、予算が足りなくなったのでも、
制作時間が足りなくなったのでもありません!
ウルトラマンが強かったんですよ!
あったりまえの事実を気づかせてくれたその子どもに今でも感謝しています。