旅GO! 知られざるウズベキスタン③ サマルカンド・・・1298
より続く。
ブハラより、特急列車「アフラシャブ号」で約1時間半、
サマルカンド到着。
サマルカンド鉄道駅
<サマルカンド>
青の都 イスラームの宝石 東方の真珠 など、多くの異名を持つ
シルクロードの中心都市として、2001年、世界遺産に登録される。
サマルカンドブルーと呼ばれる青色をベースにしたイスラム建築が数多く、
芸術品のような美しさを誇る。
<シャーヒ・ジンダ廟群>
色鮮やかな霊廟が一直線に建ち並び、
巡礼者が絶えない聖地として、中央アジアでも指折りの名所。
サマルカンドブルーという圧巻の景色が広がる建築物群。
ウルグベクが建てた入り口の門、すでにワクワク・・・
入ってすぐ左手にあるコシュ・グンバス廟
・天国への階段
入り口の門をくぐると、すぐ先にある階段。
階段の数が、行きも帰りも同じ数なら、天国へ行けるそうだ。
ちなみに、僕は行き帰り同じ数だった・・・
階段を上った所のアーチをくぐると
シャーヒジンダ廟群の中でも、
最も心が震えるであろう眺めが飛び込んでくる。
回廊の左右から迫ってくるのは青いタイルで装飾された霊廟達である。
アーチをくぐると、別世界。
立ちはだかる、サマルカンドブルー! 想像を超えた美しさに、思わず声が漏れる・・・
手前がアミールゾダ廟、左奥がシャーディムルク・アカ廟
シャーディムルク・アカ廟の内装 青タイルが使われた美しい装飾。
シリンベク・アカ廟 トゥグル・テキン廟、
シルベク・アカの内装。綿密な模様の浮き彫りタイルが見事。
回廊を進むと、右側の霊廟は途絶え、左側の霊廟が
青空にそそり立つ、シャーヒジンダ廟群のメインストリート。
手前がウスト・アリ・ネセフィ廟
次のゲートをくぐると、シャーヒジンダ廟群の最深部 。
最深部は、3つの青い霊廟に囲まれており、
その美しさに思わず「うわぁ~」と、声が漏れる。
左からトゥマン・アカ廟、フジャ・マフムド廟、クトゥルグ・アカ廟
「一緒に写真を撮って」と言う陽気なマダムたち。
霊廟をバックに・・・
青い空に、青い霊廟、まさに「青い都」
<アミール・ティムール廟>
大帝国ティムール帝国を築き上げた
サマルカンドの英雄アミール・ティムールとその一族の霊廟。
アーチの手前から見た左右対称に見える霊廟はここ一番のフォトスポット
部屋に入ったとたん広がるのは、壁一面を埋め尽くす黄金の装飾。
廟内の中央にはいくつかの墓石が置かれている。
<レギスタン広場>
ティムール朝のもとで頂点を極めたサマルカンドの中心となる広場。
建物を飾る「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる青いタイル模様の
3つのメドレセが独特の美しい空間を生み出している。
・ウルグベク・メドレセ
西側に建てられた、天文学者ウルグベクの神学校で、
レギスタン広場で最も古い建物。
・ティラカリ・メドレセ
広場の正面にあたるメドレセ。
内部は金箔に輝くサマルカンドの主要礼拝所となっている。
ティラカリ・メドレセ正面。
礼拝堂のドームの下は金箔で覆われ、濃い青と金の装飾が圧巻。
「ティラカリ」とは「金箔」を意味し、まさにこの礼拝堂の装飾から名づけられたもの
・シェルドル・メドレセ
広場から見て右側にあるウルグベク・メドレセを模倣して造られたメドレセ。
シェルドルとは、ライオンが描かれたと言う意味を持つ。
偶像崇拝を否定するイスラームのタブーを破った、ライオンが人面を帯びた文様が描かれている。
3つのメドレセが見事に調和している。
<ビビハニム・モスク>
ティムールの残した巨大建築、当時イスラム世界最大級のモスク。
現在、内部は廃墟となっている。
ビビハニムとは、ティムール最愛の妻の名をつけたモスク。
<シヨブのバザール>
ビビハニム・モスクの北側にあるサマルカンドで一番賑わうバザール。
日用雑貨や野菜、スパイス、ナッツ、ドライフルーツが所狭しと売られている。
バザールのゲート。
気の良いおじさんから、スパイスを購入。
夕食はレギスタン広場が見えるレストランで・・・
夜は、レギスタン広場のライトアップ色々・・・
サマルカンドからタシケントまで、バスで約5時間。
<タシケント>
シルクロードの中継点として栄えた中央アジアの交通の要衝。
ウズベキスタンの首都。
<日本人墓地>
市街のムスリム墓地の一角にある、
第2次世界大戦後、ソ連に抑留され強制労働のため、
この地で没した日本人の眠る墓地。
<ナヴォイ劇場>
タシケントに拘留された旧日本人が、強制労働で修復した建物。
日本人が建設に加わった事で、地震のときにもびくともしなかったと言われる。
<地下鉄>
ウズベキスタン唯一の地下鉄であるタシケントメトロは、
内装が美しいと言われているが・・・
たまたま行ったメトロのホームは、それ程でも無かった気がした・・・
<ティムール広場>
ウズベキスタンの国父であるアミール・ティムールにちなんで名付けられた
この広場の周囲には歴史的な建造物や美術館、
劇場などが集まる観光客が集まる憩いの場。
暑さのため、広場を見下ろすホテルの屋上展望から眺める事に・・・
観光を終え、空港へ・・・
タシケントの空港内にあるカフェで・・・
タシケント発~ソウル~成田
旅の前、どんな国なのかイメージ出来なかった。
ただ、写真でみた「青い都」に惹かれ、訪れた場所、
知られざるウズベキスタンは果たしてどんな国だったのか・・・
古くからヨーロッパとアジアを結ぶシルクロードの要衝として
イスラム文化や遊牧文化が混ざり合い、
独自の文化を育み発展してきた国は、
これまで旅をした国の何処とも違う風景と情緒を持っていた。
特に、サマルカンドの「青の都」との出会いは、
想像を超え強烈に印象に残った。
想像を超える景色、情緒、体験・・・
これこそが、旅の醍醐味であり、楽しさなのである事を
改めて思い知らされた旅となった。
終わり。