旅GO!ポルトガル編③・・・899
巡礼の最終地、
サンティアゴ・デ・コンポステーラからポルトに戻った翌日・・・。
4日目は、稀に見る晴天に恵まれた。
向かったのは、王国最初の首都が置かれた
ポルトガル第3の都市、「コインブラ」。
「学生の街」と呼ばれるこの地の、
一番高い部分に、ヨーロッパ最古の歴史を持つ、
コインブラ大学がある。
<コインブラ大学>
旧校舎、正面より シンボルの時計塔「カブラ」
ポルトガルの各都市の性格を象徴するのに、
「リスボンは楽しみ、ポルトは働き、コインブラは学び・・・」
と言う言葉があるらしいが、
なるほど、学生が多いせいか、
街全体に、若々しい活気を感じる。
マントを着たこの学生は、ブラジルからの留学生。 笑顔が爽やかな女子学生。
コインブラ大学には「黒マント」着用などの独特の習慣があるらしいが、
この日も丁度、旧校舎の広場でマントをきた男子学生が、
観光客向けに、写真とDVDがセットになった
パンフレットを販売しているのに遭遇。
あまりにも爽やかな学生2人の笑顔に、思わず購入してしまった。
※黒マントはポルトガル語では、「capa」。日本の「かっぱ」の語源である。
城壁の落書きや、細い路地の看板。
さりげなく置かれた小さなテーブルやイス。
市街地へ下る急な坂道は、意外と楽しい。
<学生ファド>
ファドとはポルトガルの民族歌謡だが、運命や宿命を意味するものらしい・・・。
リスボンのファドと違い、コインブラのファドは男子学生によってのみ歌われる。
そして彼らは、吟遊詩人の如く、黒マントを身にまとう。
コインブラでは学生のセレナーデとして存在するらしく、
想像とは違い、情熱的でエネルギッシュな歌が心地良かった。
・・・それにしても、
たまたま道の途中、ファドの店の前を通りかかり、
コインブラでしか聞く事の出来ない「学生ファド」を聞くことが出来たのは、
予想外の幸運!
<子供たちの仮装パレード>
市街地では、様々に仮装した、子供たちのパレードに遭遇。
普段は見られない光景だけに、街行く人たちも足を止める。
未だ、何のパレードだったかは定かではないが、
「学生ファド」に続いて、子供たちのパレード・・・
偶然と言えど、この日はラッキーな事が多かった・・・。
<エッグタルト>
市街地の広場には、沢山のカフェが軒を連ねているが、
ここには「エッグタルト」の一番美味しいと言われる店がある。
「Pastelaria Briosa」 ショーウインドーのエッグタルト

数年前、日本でも流行したスィーツとして馴染みはあったが・・・
日本のモノと比べ、ボリュームがあり、
昼食前のお腹にはちょっとキビシイ・・・。
この店の「コンペイトウ」も、人気があり、
お土産として買っていく人も多かった。
※日本の「金米糖」は、1546年、カステラとともに、
南蛮菓子として、ポルトガルから伝えられたもの。
ポルトガル語は「コンフェイト(Confeito)」
<旧市街の、のどかな風景>
・・・この他、
カテドラルやサンタクルス修道院などの
歴史的建造物が多く、
黒マントの大学生が
伝統を受け継ぐコインブラは、
ポルトガルの歴史に
大きな役割りを果たしながらも、
ノスタルジックで下町情緒あふれる
美しい街であった。
※コインブラの町を流れるモンテゴ川は、
かつて「ポルトガルの洗濯女」の歌で有名になった。
<・・・つづく>
「旅GO」ポルトガル編①<ポルト>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11470811107.html
「旅GO」ポルトガル編②<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11472617899.html