Aria Pro II TEX-35 作業開始 | ギターいじりは楽しい!

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ジャンク安ギターのリペアとカスタマイズ、エフェクターなど、とにかくギターを楽しもうという日記です。

今回は1月以来のジャンク品のレストア作業です。

 

Aria Pro II TEX-35


地元のハードオフの片隅で見つけたものですが、お値段は税込5,500円。

ジャンク理由はあまり憶えていないのですが、たしか、「フロントPU音でました」とだけ書いてあったように思います。
フロントPUは一応鳴ったけどあとは知らないよって事でしょう(笑)

こんな状態だったら、2、3年前は3,000円台だったでしょうね。やはり市場価格は少し高くなっている気がします。

 

さてこのギターの素性なのですが、Aria Pro IIのDiamond Serieseというのは間違いないのですが、カタログでは発見できず。かろうじて90年のカタログにTEX-350というものは見つけられました。
当時はショップオーダーやカタログ外モデル、試作モデル、カタログのミスプリなんかも結構あったりしたのでなんともいえないのですが、これの試作モデルか後のモデルじゃないでしょうか。内容的には恐らくほぼ同じでしょうね。
定価35,000円のものだったことは間違いないです。当時は35,000円のギターでもボディ材にアルダー、指板材もローズウッドが使われていたんですね。今では...

90年頃は、フェルナンデスの BUCK-TICKモデル、布袋モデルのTEJがバカ売れしていて、フェルナンデス以外のメーカーでも同じようなモデルが発売されていた記憶があります。

こちらはそれらの中のAria Pro II版です。

 

それでは現物確認してゆきます。

全体的にはこんな感じ。懐かしい風貌ですw
遠目では割ときれいに見えますが、近寄ってみると、

ボディにはピックの引っかき傷が多数。めっちゃ弾かれてたんだろうなぁ。
どこまで綺麗に磨き上げられるかはわかりませんが、がんばって磨きます!

ブリッジはビスなんかが少し錆びているのと全体的に汚れの膜が張り付いています。

フロントPUとリアPUは別のものがついていますが、カバー付きのPUがオリジナルだと思いますので、フロントPUは多分交換されていますね。

我が家には以前Aria Pro IIのMAシリーズやAQシリーズから外したものが何個か余っていたはずなのでそちらをつけようと思っています。

裏面はこんな感じ。弦は裏通しです。

表面よりも傷は少なめでした。

裏蓋にTEX35Bのシールが貼ってありました。

裏蓋を開けて配線を確認。

1本切れている線がありました。これはたぶんジャックのアース線ですね。
ポットとかスイッチはよく見る安いやつ。

フロントPUのケーブルとスイッチのハンダに後付けされたような跡があるのでやはり交換されているようです。

 

次にネック。

指板には手垢がびっしり。見ただけで吐き気がします。きったねぇ~😱

毎度思うのだけど、よくこんなになるまで放置しておけるよね。

せめて弦交換の時に指板をレモンオイルで拭き取るぐらいすればきれいな状態を保てるのに。
まぁこういう人は弦も交換しないんだろうけど。

次にネックの反り具合を定規を当てて確認してみたら、少しカタカタ。
若干反りがあるのかなと思ったのですが、どうやら7、8フレットが少し低くなっているだけで他は問題なさそうな感じです。
擦り合わせして弦を張ってから様子見ることにします。ロッドの確認もそのあたりに。

 

ヘッドまわり。

ペグは汚れと錆。

 

ヘッドの表面。いちばん気になってたのが、この謎のリテーナー。

なぜにこんな位置に…。

もちろんオリジナルにはこんなのはありません。

1弦あたりの弦落ち対策としてつけたというのはなんとなく想像がつくのですが、それにしても位置がおかしいですよね。
リテーナーの弦が通る位置とナットの溝の位置は延長線上にないといけないと思うのですが、どこにも重なっていませんw

よーく見ると、ナットの溝幅もかなり違和感。ほぼ全部同じ幅に見えます。
微妙にナット幅とネック幅も違う気がします(若干段差がある)ので、ナットも交換しているのかも。

何度も弦落ちした影響か少し破損もありますので、ナットは交換します。

 

 

とりあえず手垢びっしりのネックには触りたくないので、これだけ先に綺麗にしておくことにします。

ひどい油汚れにはいつものダイソーに売っている激落くんのアルカリ電解水。
レンジフードの頑固な油汚れとかを落とすやつですw

雑巾にシュッシュして地道にふき取り。ふき取りの後はフレット隅や導管に詰まった汚れをブラシでかき出します。
その後は除菌シートでふき取って除菌。


これで指板はサラサラにはなるのですが、脂分や水分もぬけてカサカサになるので、なるべく早めにオレンジオイルを塗ってあげます。

フレットの方は擦り合わせたあとで磨く予定。

 

これでネックは自室への持ち込みができます。

 

 

 

 

とりあえずこのギターを今後どのようにしようかと考えましたが、一旦オリジナルのままでの復旧を目指そうかなと思います。

 

その後は音出しして興味がわいたらモディファイするかもなのですが、これを外に持ち出すことはまずないと思うので、いっそ布袋モデルにペイントしてしまって、たまにひとり布袋ゴッコして遊ぶというのが良いかもしれませんね。
恐らくごっこ遊びもかなり頻度少な目だと思うので、ほぼインテリアになりそうな予感。