「アカペラで歌う フェヌア モア (Fenu'a mo'a)

                        「フェヌア モア (Fenua Mo'a)」

                               「ポリネシアの歌

 

【はじめに】

 

新年の 1月 15日より始まった グランド ステージ「Emau~100年へ、つなぐ笑顔~」の、最初のカヒコを一曲目とすれば、十二曲目の「フェヌア モア (Fenua Moa)」です。実は、この曲の歌詞を考えるのは気が進まなかったのです。何故と言えば、この曲を聞けば、最初の部分で「イアオラナ」とか「マエヴァ」や「マナヴァ」などの挨拶の言葉が出てきますし、「イア オウトウ パアトア」等のどこかで聞いた言葉が出てくるからです。これは サンライト カーニバル 「Kukuna」のエンディングの曲「マルル」もしくは「イアオラナ マナヴァ エ マエヴァ」に出てくる キーワードだからです。「マルル」は ショウの最後を飾る曲らしく、明るく感謝を述べる典雅な曲目でした。それに対して、この「フェヌア モア」は式祭的ではありますが、張り詰めた空気感が重く感じられますし、頻繁に出てくる「Ta'iora」の意味が全く分からず、とても大変そうな曲目だからです。それでも、やはり、歌詞を解析する必要性に駆られて調べてみますと、案に相違して、この曲を制作したグループの公式ビデオが簡単に見つかり、しかも歌詞のフランス語訳まで載っているということまで分かりましたので、あまり苦労せずに歌詞を考えることができました。

 

以下では、この曲の日本語歌詞を考えるまでの、こちらの視点から、順を追ってお話していきたいと思います。

 

まずは ハワイアンズにおける歌と踊りです。

 


 

 

 

【フェヌア モアの歌詞】

 

検索しますと、タヒチ語 字幕のついている 音源 [1] が容易に見つかりましたから、書き出せば、以下のとおりです。各節の番号は説明のためにこちらで入れました。

 

 

      Fenu'a mo'a
         Ta'iora

         Author/Composer: Olivier Tissot and Taimoe Temahahe

1
 Ta'iora
 Ta'iora
 Ta'iora
 Ta'iora

 

2
 Ia ora na Ia maeva
 ia manava ia outou pa'atoa

 

3

 Ta'iora
 a himene mai ta oe mau pehe
 Ta'iora
 a hura mai no teie aru'i
 Arie hahe, arie hahe,,, Arie

 

4

 Matou teie te mau tamarii,
 tamarii no hava'i
 Fenua mo'a
 Fenua mo'a

 

5

 Mou'a temehani te nohora'a
 no te tiare, tiare apetahi
 Fenua mo'a

 fenua mo'a

 

6

 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi
 Te marae taputapuatea te pu o te fnua
 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi
 Te marae taputapuatea te pu o te fnua
 

7
 Ia ora na Ia maeva
 ia mauruuru ia outou pa'atoa
 

この音源では、「 1 2 2 3 4 5 4 6 2 2 3 4 5 4 6 2 7 」 と歌っています。他方で、ハワイアンズでは「 1 2 2 3 4 6 2 」と歌っています。

 

この歌詞を見て、直ちに出てきた疑問は「Ta'iora」とは何か、「Arie」とは何かです。といいますのも、他の単語はいかにも辞書に出ていそうな タヒチの言葉に思えたからです。最初の「Ta'iora」は造語で、最初は「Ta'io  + ra」=「友人 + ra」となりそうでしたが、意味はつかめませんでした。次の「Arie」で検索すると「Arie hahe」で現れる歌が幾つか見つかったのですが、やはり、意味はつかめませんでした。

 

 

【「TA'IORA」公式ビデオ】

 

ところが、もう少し調べてみると、「TA'IORA」の公式ビデオとして 音源 [2] が簡単に出てきました。その YouTube 動画の説明欄にフランス語で歌詞の説明があり、それで疑問は氷解しました。そのフランス語の説明文を引用します。引用においては、フランス語説明文の前にタヒチ語の原文を付け、後にフランス語文のグーグル翻訳の結果を付けました。星印 ★ は後で説明するために追加しました。節番号は最初に引用した歌詞に付けた番号に対応しています。

 

1

 Ta'iora

  TA’IORA (Nom du groupe pouvant être traduit par le « son de la vie »)★1

   TA’IORA(バンド名「生命の音」)

 

2

 Ia ora na Ia maeva ia manava ia outou pa'atoa
  Bonjour, bienvenue, bienvenue à tous★2

   こんにちは、ようこそ、皆さん

 

3

 Ta'iora a himene mai ta oe mau pehe
  TA’IORA chante donc tes chansons

   TA’IORA、あなたの歌を歌います

 

 Ta'iora a hura mai no teie aru'i
  TA’IORA danse donc pour cette soirée

   TA’IORAは今晩踊る

 

 Arie hahe, arie hahe,,, Arie

  Arie hahe, Arie hahe (onomatopées)★3

   アリエはへ、アリエはへ(オノマトペ)

 

4

 Matou teie te mau tamarii
  Nous voici, les enfants,

   さあ、子供たち

 

 tamarii no hava'

  Les enfants de HAVA’I (ancien nom de l’île de RAIATEA)★4

   ハヴァイ(ライアテア島の旧名)の子供たち

 

 Fenua mo'a Fenua mo'a

  ÎLE SACRÉE, ÎLE SACRÉE

  聖なる島、聖なる島

 

5

 Mou'a temehani te nohora'a
  Le mont TEMEHANI, lieu de résidence,

   テメハニ山、居住地

 

 no te tiare, tiare apetahi

  De la fleur, la TIARE APETAHI

   ティアレ・アペタヒの花から

 

 Fenua mo'a Fenua mo'a

  ÎLE SACRÉE, ÎLE SACRÉE

   聖なる島、聖なる島

 

6

 Te marae taputapuatea te pu o te fenua
  Le marae (lieu de culte) de taputapuatea  le centre de la civilisation 

  polynésienne.★5

   ポリネシア文明の中心地、タプタプアテアのマラエ(礼拝所)

 

2

 Ia ora na Ia maeva ia manava ia outou pa'atoa
  Bonjour, Bienvenue , nous vous remercions tous.

   こんにちは、ようこそ。皆様ありがとうございます

 

 

順番に考えていきましょう。

 

★1 の部分から「TA’IORA」がバンド名であることが分かりました。また、「TA’IORA」は『生命の音』という解釈、つまり「TA’I  +  ORA」と分割すれば良いことも分かりました。

 

★2 の部分は「こんにちは、ようこそ、皆さん」と、そのままですが、これでは演目の雰囲気に合いませんから、後で考えることにします。

 

★3 で「Arie hahe, Arie hahe 」は「onomatopées」つまり「オノマトペ」あるいは「擬音語と擬態語」と言っていますので、この行は訳さずにそのまま使うことにします。

 

★4 で「ハヴァイ(ライアテア島の旧名)」とあるように、この歌の場所は「ライアテア島」です。この島は「ハヴァイ」と呼ばれていました。この「ハヴァイ」はポリネシア人のふるさとであると一般に言われていることにご注意ください。この行の次にある「fenua」は「このハヴァイを中心とした領域」になります。そうすると二つの極小と極大の解釈ができます。極小の解釈は「fenua」は「ライアテア島」を指している。そして、極大の解釈は、「fenua」はポリネシア全体を指しているです。次の行では極小の解釈「聖なる島」と述べています。

 

★5 のフランス語の説明では「ポリネシア文明の中心地、タプタプアテアのマラエ」と、「fenua」が ポリネシア全体を指すと極大の解釈で述べています。

 

以上が、フランス語の説明に明確に書かれていることです。この事を頭に置きながらタヒチ語の解析を行ってみたいと思います。といいますのも、これらのフランス語の説明は、歌詞に対する説明で、歌詞そのものではないからです。その前に、グループと歌の制作意図について考えてみます。

 

 

 

【「Ta'iora」の自己紹介文、そして感想 】

 

「Ta'iora」がグループ名で有ることが分かりましたので、遅ればせながら、検索してみましたら、Facebook [3] に自己紹介がありましたので、引用します。

 

 こんにちは、みんな、

 

 私たちは情熱に突き動かされ、自分たち自身の小さなグループを設立すること

 にしました。ここは私たちの音楽への愛情をいくつかのビデオを通して皆さん

 と共有するページです。

 

 よく聞いてください、愛してるよ、te aroha ia rahi

 

ビデオクリップ [2] からの想像ですが、中央ポリネシア、特にソサイエティ諸島、の文化の中心であった ライアテア島、そしてそこの雄大な マラエ タプタプアテアからポリネシア全域に広がった文化に思いをはせて、この歌を作成したのでしょう。中央ポリネシアにおける首長は政治的な権力と宗教的な権威を兼ね備えていました。その中で、ライアテア島の大首長は高貴な存在であると同時に、政治と信仰の上で大きな存在でもありました。そのため、その信仰を自分たちにも頂いて、自分たちの権威を高めようとする動きは ライアテア島以外の ソサイエティ諸島では極めて自然なものでした。タヒチ王国の創始者である ポマレの権威の裏付けは、彼の母が ライアテア島の大首長の娘であったことであり、彼が大マラエ タプタプアテアの祭祀場に自分の席を持っていたことです。そのため、かれは ライアテア島の タプタプアテアから マラエの石を貰い受けて、タヒチ島に タプタプアテアを勧請することができました。このため、タヒチ島にも マラエ タプタプアテアがあります。

 

ライアテア島の宗教的権威はそこの神官たちの不断の努力によって達成されたものです。彼らは ソサイエティ諸島の島々に ライアテア島の神を祀るよう、熱心に布教を行っていました。もし、別の島で ライアテア島の神を祀ることにすれば、その島はライアテア島の宗教的権威を受け入れたことになり、そのことは同時に、ライアテア島の世俗的な権威をも受け入れたことになるからです。その布教活動の一環として、 「アリオイ」という、人々の世俗的空間からは切り離された舞踏集団がありました。日本の演劇集団である「河原者」に似たところがありますが、「アリオイ」は宗教的空間で活動していた舞踏集団で、その活動は社会全体から公的に保護されていました。オリタヒチの代表である オテアの様な群舞は「アリオイ」が広めたものだと言われています。「アリオイ」については 随分と前の項 で触れたことがあります。ライアテア島の宗教的権威が絶大であった頃には、タプタプアテアで祭祀が行われる度に、 ソサイエティ諸島からは勿論、それ以外の島からも多くの公式参列者が派遣されてきました。しかし、格式の高さは依然として変わらないにしても、ポマレの頃には タプタプアテアにポリネシアの島々から多くの公式参列者が集まるようなことはなくなっていました。ライアテアの権威に影が射したのは、タプタプアテアで行われた、ある大祭祀における諍いが原因であったことが知られています。タプタプアテアについては、その祭祀の特殊性なども鑑みて、何れかの機会に書いてみたいと思います。現代社会から見ると、特に日本のような平等社会から見ると、良い悪いはさておいても、極めて特殊な宗教世界であったことは確かです。

 

その様な過去の文化を現代のポリネシア人のグループが音楽として取り上げたという点で、この歌は画期的であると言えると思います。しかし、タプタプアテアにおいて過去に行われてきた多くの祭祀は、多数の人身御供を必要としたという点で、すんなりとは受け入れられるものではありません。この歌にある緊張感は、そのようなことも反映しているのかも知れません。次にどの様な歌が生まれるのでしょうか。その意味では、このグループは目が離せないのかも知れません。最後に付け加えておきたいことは、ソサイエティ諸島と同じ様な宗教的空間は ハワイにも存在していたということです。ハワイにおいては、宗教的施設として ヘイアウ(寺)がありました。大ヘイアウは ルアキニ(寺院)と呼ばれ、例えば、ハワイ島の ワイピオには多数の ヘイアウや ルアキニの遺跡がありますが、充分な調査は行われていないようです。

 

 

【タヒチ語解析】

 

「Fenu'a mo'a 」の歌詞の中から、「 1 2 3 4 6 」の順に解析を行っていきます。使用する辞書は、1891年と古いですが掲載単語数が多く、信頼の置けるタヒチ語 辞書 [4]、割と新しく、発声法の記述が充実したタヒチ語辞書 [5]、掲載が体系的で、古いタヒチ語についての情報の得られるパウモトゥ語辞書 [6]、ポリネシアの他の言語との比較が充実しているマオリ語辞書 [7] です。辞書ではありませんが、タヒチ語文法書 [8] にある単語表は発声法の記述が正確で、参考になります。以下の解析において、出典は次のように記述します。

 

      辞書    記述   特徴

  ---------------------------|--------------|-------------------------------------------

    タヒチ語辞書 [4]  記述なし 掲載単語数が多い

    タヒチ語辞書 [5]  SW     発声法の記述

  パウモトゥ語辞書 [6]  JFS    古いタヒチ語の情報

    マオリ語辞書 [7]  ET      ポリネシアの他の言語との比較

   タヒチ語文法書 [8]  DTT   信頼でき、発声法の記述が正確

 

例によって、タヒチ語の行を最初に示し、単語の意味を辞書から取り、日本文として構成します。単語ごとに調べた結果として、最初のタヒチ語文に修正がある場合には、まず、修正したタヒチ語文を示してから、日本語文の順番にします。

 

 

1

 ta'iora

  ta'iora    ta'i   ora

  ora       s. life, salvation, health(命)
  ora       a. live or alive(生きる、生きている)
  tai     v. n. to sound as an instrument; see oto(音)
  oto       v. n. to sound, as a bell, or instrument
  ta'i(SW)  (='oto) sound; to sound, ring(音)
  ta'i(SW)  chant n, song(歌)
  taŋi(JFS)  [Paumotuan] to weep,; frly. to groan [a word found in the ancient 

        faŋu in contrast to the modern heva;] ANA
        to ring, sound, resound; as a bell FAG
  tangi(ET)  [Maorian] to cry; to sound; to coo; to roa
        [Tahitian] tai, to sound, as an instrument; to weep
        [Hawaiian] kani, to make a sound more or less musical;
 生きる響き(命の響き)が

 Ta'iora
 命の響きが

 Ta'iora
 命の響きが

 Ta'iora
 命の響きが

 

 

2

 Ia ora na Ia maeva
        ia        [kia, ki] v. aux by way of wish or supplication, as ia tae mai, 

          may it come;  ia ora, may live(〜であるように)
        kia(JFS)       PARTICLE OF PROPOSAL, Sentence or Clause Initial;
          may , let; that , so that; until, when.
        ora         s. life, health
        na           v.a. to present, or to offer
        'ia ora na(SW)     hello(こんにちは)
        maeva(SW)       welcome
        māeva(JFS)      P. To glorify, exalt, acclaim, yield homage to;
          as an exalted person, king, or god.(称賛する)
 ‘Ia ora na ‘Ia maeva
 まさき(幸)くあれ、栄えあれと


 ia manava ia outou pa'atoa
        manava     intj. an exclamation of welcome to strangers or visitors
        mānava(JFS)    P. To welcome a personage.  TAK(挨拶する)
          To salute, greet; as a guest; to aсclaim; as a great personage.
        outou        pron. second person plural, you(あなた達)
        paatoa     a. general, common
        pa'ato'a(DTT)     all, every(全て)
 ‘ia manava ‘ia outou pa‘atoa
 寿(ことほ)ぎましょう みなさま すべてを

 

この節は、普通に言えば「こんにちは、ようこそ、皆さん」です。しかし、これでは歌になりづらいのは勿論のこと、この演目のぐっと迫ってくる雰囲気とも合いません。元々、挨拶の言葉とは、相手の健康や幸福、繁栄を願う言葉だったわけです。そこで、辞書の上の意味合いから逸脱することは覚悟の上で、祝福する言葉にしてみました。

 

3

 Ta'iora
 命の響きが

 

 a himene mai ta oe mau pehe
        a        a prefix to verbs, denoting the imperative mood, as a-horo, run, 

        do run; also to show that the action or event is about taking place,
        as teie au a pohe, I am going to die.(これから行うという意味)
        himene   [from the Engl.] a hymn; ([賛美歌を]歌う)
        tā ‘oe (DTT) your(貴方の)
        mau     a prefix to plural nouns,(複数を示す)
        pehe    s. a native song, or ditty(昔からの歌)

 a himene mai tā ‘oe mau pehe

 歌いましょう あなたの歌を

 

 Ta'iora
 命の響きが

 a hura mai no teie aru'i

        a        a prefix to verbs, denoting the imperative mood, as a-horo, run, 

        do run; also to show that the action or event is about taking place,
        as teie au a pohe, I am going to die.(これから行うという意味)
        hura        a native dance or play
        hura        v. n. to exult with joy(踊る)
        mai      prep. towards the speaker in opposition to fu, or atu
        no     prep. of, belonging to; about, concering(所有)
        teie      dem. pron. this(この)
        aru'i     s. night(よる)
 踊り明かしましょう 今宵
 

ここで、「no teie aru‘i」を「このよる」としました。普通に考えると「no」はいらないのですが、「teie」を前の行の「あなたの歌を歌う 」ことだとして、「貴方の歌を歌う夜」と考えてみました。

 

 Arie hahe, arie hahe,,, Arie

 アリエ ハへ アリエ ハへ アリエ

 

オノマトペということで、そのままにします。

 

4

 Matou teie te mau tamarii,
        matou   pronoun plural, first person, we three or more, excluding

        those addressed(聞いている人を除く、私達)

        teie     dem. pron. this(この)
        tamarii     s (tamariki) children(こどもたち)

 Matou teie te mau tamari‘i,

 この私達はこども

 

(4/25  作者等によるフランス語説明の グーグル翻訳では「さあ、子供たち」となりました。これは、話者が自分以外の子どもたちに呼びかけている言葉です。しかし、「matou」が排他的であることから、「matou teie」は、聞いている我々に対して、自分たちを指して「この私達」と言っているはずです。そうすると、「te mau tamari‘i」は「この私達」が「多くの子どもたち」だと言っていると考えざるを得ません。そして、次の行から、その「多くの子どもたち」が「ハヴァイの子どもたち」であることになります。そして、更に次の二つの行では ハヴァイが「聖なる国」であると言います。そうすると、この 4 節では、「この私達は聖なる国 ハヴァイの子どもである」と述べているのだと思います。これはライアテア島の人にとっては、自然な、自負に溢れた宣言であり、かつ、前節で議論したことにも合います。歌詞を定めるにあたっては、日本語では複数形の扱いが曖昧であることを利用して、「te mau tamari‘i」を単に「こども」としました。 )

 

 tamarii no hava'i

        no     prep. of, belonging to; about, concering(所有)
 tamari‘i no hava'i

 ハヴァイのこども

 Fenua mo'a
        fenua     s. land, country; the earth(国)
        mo'a      a. sacred, devoted to the gods(聖なる)
 聖なるこの国の

 Fenua mo'a
 聖なるこの国の

 

6

 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi
        pu     s. the middle or centre(中心)
        pu     the interior of a country
        o        prep.  of(〜の)
        maohi    a. common, native, not foreign(固有の)
 マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか 私達の

 Te marae taputapuatea te pu o te fnua
 マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi
 マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか 私達の

 Te marae taputapuatea te pu o te fnua
 マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

 

最後は 2 節の繰り返しですので、省略します。

 

 

【日本語歌詞 (案) 】

 

以上より、以下のようになります。

 

      Fenu'a mo'a

        Olivier Tissot and Taimoe Temahahe

 

1 節

 Ta'iora            命の響きが

 Ta'iora            命の響きが

 Ta'iora            命の響きが

 Ta'iora            命の響きが

2節
 ‘Ia ora na ‘Ia maeva       まさき(幸)くあれ、栄えあれと
 ‘ia manava ‘ia outou pa‘atoa     寿(ことほ)ぎましょう みなさま すべてを

3 節
 Ta'iora            命の響きが
 a himene mai tā ‘oe mau pehe  歌いましょう あなたの歌を
 Ta'iora            命の響きが
 a hura mai no teie aru'i      踊り明かしましょう 今宵
 Arie hahe, arie hahe,,, Arie      アリエ ハへ アリエハへ アリエ

4 節
 Matou teie te mau tamari‘i,    この私達はこども
 tamari‘i no hava'i          ハヴァイのこども
 Fenua mo'a           聖なるこの国の

 Fenua mo'a           聖なるこの国の

6 節
 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi

                   マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

                私達の
 Te marae taputapuatea te pu o te fenua

                   マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

 Te marae taputapuatea te pu o te fenua.. maohi

                   マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

                私達の
 Te marae taputapuatea te pu o te fenua

                   マラエ タプタプアテア この国の (真中)まなか

 


 

【おわりに】

 

最初の「Ta'iora」から分からなかったので、先延ばしにしていました。しかし探してみると、意外なことに、歌詞の説明がフランス語で書かれている公式クリップが簡単に見つかりましたので、タヒチ語の解析を行い、日本語歌詞まで考えてみました。その結果、フランス語の説明と大きく違わない歌詞が得られましたので、良かったでした。ただ、クセの強い演目の雰囲気に合わせてクセの強い日本語歌詞にしましたので、合わない方も居られるかも知れません。

 

 

 

 

[1] Fenu'a mo'a - TA'IORA (Lyrics vidéo),  Bruno Demougeot channel.

 

[2]Fenua Mo'a de Ta'iora - CLIP OFFICIEL,  TA'IORA channel.

 

[3]Ta'iora,  Facebook.

 

[4] H. J. Davies, A Tahitian and English Dictionary: With Introductory Remarks on 

  the Polynesian Language, and a Short Grammar of the Tahitian Dialect, 

  London Missionary Society's Press, 1851.  (Classic Reprint).

 

[5] Sven Wahlroos, English-Tahitian Tahitian-English Dictionary. Sven Wahlroos, 

  2002.

 

[6] J. Frnak Stimson and Donald Stanley Marshall, A Dictionary of Some 

  Tuamotuan Dialects of the Polynesian Language.  The Peabody Museum 

  of Salem, Massachusetts, 1964.

 

[7] Edward Tregear, The Maori-Polynesian Comparative Dictionary, Lyon and 

  Blair, Wellington, 1891,

 

[8] D. T. Tryon, Conversational Tahitian: An Introduction to the Tahitian 

  Language of French Polynesia. Univ. California Press, 1970.