みなさん、おはようございます。
今日はマル暴の刑事についてお話します。
マル暴の刑事というのは、暴力団の事件を専門で扱う刑事のことを言います。
警察署の刑事課に入っていくと、強行班、窃盗犯、知能班、暴力班、薬物班、鑑識班というように各ブロックごとに分かれて机が並べられていますが、暴力班のデスクだけは部屋に入るとすぐに分かります。
なぜって・・・まるでヤクザという風体の刑事が、その一角だけ異様な雰囲気を醸し出しているからです。
中にはスキンヘッドだったり、パンチパーマだったり、黒のワイシャツに黄色のネクタイだったり・・・
そこで、問題です。
① この人たちは、風体がヤクザみたいだからマル暴刑事になったのでしょうか?
② それともマル暴の刑事になったから、そのような風体になったのでしょうか?
答えは・・・・・②です。 ん? まてよ・・・①かな?
まあ、人それぞれではありますが、マル暴の刑事に柔道の猛者が多いのは事実で、あのスキンヘッドで黒帯の柔道着姿を見ただけで、一般の人なら悪いことをしていなくてもゴメンナサイっていってしまうかもしれません。
まあ、そのような頑強な男がマル暴刑事に登用されてからファッションを研究し、一人前のヤクザ・・・・いやマル暴刑事に育っていくのです。
なぜ、そのような風体をしているのかというと、本当のヤクザになめられないためです。
マル暴刑事はヤクザになめられたらおしまいなのです。
以前、署で当直中に緊急無線が入りました。
「至急! 至急! 暴力団同士の抗争事件発生!」
私は、急いで拳銃を腰につけて現場に急行しました。
すると、確かに5~6人のヤクザが怒声を上げながら大暴れをしていました。
「しばくぞ! くぉら~ 海に沈めんぞぉ 」
怒声が飛び交い、頭から血を流している人もいます。
私は、ヤクザ達にかけより「動くな! 全員逮捕する!」と叫びました。
するとパンチパーマにアロハシャツの男性が私に近づき
「あれ? 110番入っちゃいました? すいません〇〇警察署です。逮捕しようとしたら急に暴れだしたものですから」
私は「えっ? みんな刑事さんなの?」
私はしばらく遠巻きに様子を見ていたのですが、途中で一人の男の手に手錠が掛けられたことから、やっと「ああ、あいつが犯人だったんだぁ」と判りました。
まあ、でもマル暴の刑事って、本当はやさしい人が多くて、人情味がたっぷりあるんですよ。